フジノンレンズ XF35mmF2 R WR [ブラック] レビュー・評価

安さ、携帯性に優れたコンパクトなXF WRレンズですが、きっちりとキッチリと解像させたければ2段は絞りたいところです。
自分の用途には合わないのでどうしようか悩み中です。

【操作性】
特に不満はありません。

【表現力】
普通に良い写真が撮れます。
ちょっとカッチリしてるので、カメラのトーンカーブをいじってます。

【携帯性】
普通に軽いです。
X-T30iiにはちょうど良いサイズ感です。

【機能性】
AFは普通に速いです。

【総評】
特筆する点は特にありません。
良い点は誰でもそれなりの写真が撮れます。
反面面白味に欠け、私は買ってから早々手放しました。
初心者で初めての単焦点レンズとしては合格点です。

ボディX-A5　開放　1/5400sec　ISO250	ボディX-E1　開放　1/50sec　ISO3200

しっかり写ります。

しかし同じ35mmでF1.4も使っているため、どうしても比較してしまいます。

描写だけを重視するならF1.4の一択ですが、小型軽量、AF速度や防塵防滴などトータルで判断する場合には選択肢に入ってくる、のでしょう。

個人的には出番がほとんどなく、売却を視野に入れています。

FUJIユーザーでAF速度やタフネスを重視する人がどの位いるのかな。

まず、このレンズ自体は素晴らしいです。
以前、XF35mm F1.4R＋X-Pro1を使用しておりました。
今回は、XF35mm F2 WR＋X-T1の組み合わせですが
非常によく似た画が撮れます。

【操作性】
クリック感最高のホイール。
シルバーよりもブラックの方が質感が高く感じます。

【表現力】
さすがにF1.4には負けますが、F2でも十分。
最初の単焦点に、X-Pro2の常用レンズにピッタリ
ではないでしょうか。

【携帯性】
他社のパンケーキ系には及びませんが、
この明るさでこの小ささなら万々歳でしょう。

【機能性】
単焦点レンズに機能性など求めていませんので
無評価とさせて頂きます。

【総評】
X-T1のレンズキットをしばらく使っていましたが、
もっとボケ味のある写真が撮りたくなり、さらに
防塵防滴レンズが欲しくなり、このレンズを購入しました。

しかし、箱を開けた瞬間ガックリ。レンズど真ん中に巨大なゴミが！
一度返品をして、同じ店で買い直して、再び箱を開けると
また同じようなゴミが同じような位置に！なんでや！？

この時点で、FUJIのMADE IN JAPANクオリティ
への信頼は、私の中で音を立てて崩れ落ちました。

富士フィルム様の公式見解は以下です。

弊社（富士フイルム）出荷規格では出荷不可のレベルで、
状況からレンズ内に隠れていたゴミが出荷後に輸送時の
振動などにより移動して 現出したものと推定いたします。

とのことです。しかも２度です。
２度あることは３度ある。

せっかくいいカメラとレンズ、独特の色合いを吐き出す
富士フィルムさんの大ファンだったのに、２度のトラブルで
富士さんへの熱は一気に冷めてしまいました。

そして、本体、レンズその他、全ての富士製品を手放しました。
いま手元に残っているのは、遊びで使うチェキだけです！笑

このF2レンズは、ある意味思い出の一本となりました。
ホコリやゴミを気にしない人には、コスパ最高の
ずっと付き合える相棒になるでしょう。

補正前（rawtherapee)	補正後（撮って出し）	XC16-50oisII 35mm付近
F4で、こんな感じです。

【操作性】フードは小さいため、ほぼ付けたままの状態です。特に取り扱いには困りません。

【表現力】個体差かどうか分かりませんが、周辺の解像落ちが大きいので絞った絵では、XC16-50oisIIの方に個人的には安定感を感じます。F5.6まで絞っても改善されません（画像参照）。

少なくとも言えることは、補正なしだと歪曲が樽型であるものを糸巻型になるまで補正していたり、
また青の太い色収差を補正していることです。周辺画質が悪い一因となっているものと思います。

日の丸的な構図で近接撮影をし、周辺をぼかす撮影をするならば向いている気はします。


【携帯性】文句なしです。

【機能性】AF速度は速いです。ピント精度は条件次第で微妙なところです。これはカメラ側（X-T10）が原因と思われます。静止画についてのAF精度については、X-T10のレビューで書くつもりです。富士フィルムには要望を出しています。

【総評】中心解像力とぼけが売りのレンズでしょうか。さほど寄れませんし、単焦点のメリットがあまり感じられません。樽型の画像はRawtherapeeでRafファイルを取り込んだもの（コントラストのみ調整）ですが、光学的な収差の参考にして下さい。

個体差か否か、チェックをし、個体差ならば追記を致します。