描写力はいまでもトップクラス!(ただし大きくて重い!!)
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X-H1+本レンズ(右), α6500+SEL1655G(左) |
X-H1+本レンズ(右), α7RIII+SEL2470Z(左) |
【再レビュー】
現在はX-H2で使用しています。XFレンズは単焦点を含めて10本ほど所有しておりましたが、本レンズとXF35mm F1.4Rの2本だけで運用しています。
【オリジナルレビュー】
標準ズームは本レンズとXF18-55mmF2.8-4 R, XC15-45mmF3.5-5.6の3本を使用しています。本レンズはOISがなく、サイズも重さもヘビー級なのでX-H1と組み合わせて撮影を楽しんでいます。
【操作性】
各所のレビューでは高評価ですが、私的にはやや不満です。フォーカスリングがやや重く、作動角も大きいので、素早くピントの山をみつけるのが難しい点です。ここは個人の好みや用途によって違う評価になるとおもいます。
【描写力】
総合的な描写力はSONYのE 16-55mm F2.8 Gが発売されるまではAPS-C標準ズームのトップクラスだったとおもいます。どの焦点レンジ・撮影距離でも安定した描写(色分離や質感描写)が得られます。とりわけ逆光・斜光に対する強さは特筆に値します(Fujiの標準レンズ2本はもとより、最新のSONYのE 16-55mm F2.8 Gより優れている感触です)。
【携帯性】
優れた描写力との引き替えと諦めて使っていました(フルサイズ+F4小三元レンズ相当ですし・・・)。ただ、描写力と小型・軽量の両立を実現したE 16-55mm F2.8 Gが発売されたいまとなっては、本レンズの大きさと重さはその評価を下げざるを得ません。
【機能性】
X-H1との組み合わせでもオートフォーカスの速度・精度ともに問題ありません。フェザータッチのシャッターと電子シャッターを使えば手振れの不安はほぼ解消できます。また、旅行時にレンズ1本でバリエーション豊かな写真が撮影できることは、単焦点レンズでは得られない価値ではないでしょうか。
【総評】
SONYからE 16-55mm F2.8 Gが発売されましたが、描写力はいまでもAPS-C標準ズームのトップクラスにあると思います。しかしながら、大きさや重さをE 16-55mm F2.8 Gと比較すると溜息がでます。ただ、Fuji filmのカメラでしか得られない魅力的な色調描写は捨てがたく、まだ現役で活躍してもらおうと思っています。
補足となりますが、解像感のみを求めるなら安くて小型軽量なXF18-55mmF2.8-4 R, XC15-45mmF3.5-5.6でも十分でしょう。あともう一歩の描写力(色再現性や悪条件下での安定した描写力を含む)が必要かどうかで選択されると良いと思います。