『同シリーズではベスト&高コスパモデル！』 ヤマハ A-S501 new3さんのレビュー・評価

本機はサブアンプ（簡易システム構成用）として購入しました。しかしサブとは言えない筐体の大きさにあらためてビックリした次第です。極めてシンプルな造りで質実剛健、しっかり「物量（10キロ）」を感じます。

肝心の出音ですが、ヤマハらしい伝統のナチュラル&美音系です。パワーもあり低音もしっかりと主張してくれますが中高音の伸びやかさと繊細さが本機の特徴と言えましょう。

一聴レベルだと「特徴の薄い（よく言えばクセが無い）サウンド」に聞こえがちです。（エージングをしっかりすると艶感とメリハリ感が増してきます）「美音スッキリ」系アンプを求めるのであれば今となっては唯一無二の存在かもしれません。jazzライブやロック系等の「熱量重視サウンド」を好む方は他のアンプをおすすめします。

また「ピュアダイレクトモード」は単純に音質クオリティがアップするのではなく原音&DACのクオリティがそのまま反映されると思ってください。（アナログ接続の場合）

デジタル接続時（DAC機能）の音質が「とても悪い」と言う評価が散見してますが、それは完全「否定」させて頂きます。何と比較しての評価か分かりませんが、少なくとも5-8万クラスの単体DACと音質的には遜色ないと思います。アナログ時と比較しますと全体的にサウンドが煌びやかになり特に高音部の繊細さが強調されます。音源によっては刺さり気味になるかもしれませんが気分や曲によって使い分けるのも良いでしょう。

本機はシリーズの中堅モデルではありますが内部構成（USB DAC部は除く）は上位機種とほぼ同じであり、音質に重点を置くならコスパは良いと思います。ただ筐体＋ツマミ類のクオリティは同価格帯の他社アンプと比べるとかなり劣ります。

ヤマハのナチュラルサウンドが好みであり、外見より「中身、本質」を重視される方にとって本機は間違いなく良き選択肢となるでしょう！