FUJIFILM X-T1 ボディ レビュー・評価

つい人の意見に釣られて買っちゃった奴の感想です。

APS-Cミラーレスで決して重くはないのに、半日持ち歩いただけで指の付け根が痛くなります（ネックストラップで撮影時のみ手持ち）。これはグリップ必須ですね。OMD E-M1やK-3では起きません。

露出補正ダイヤルは便利です。レトロなデザインのよいところですね。ですが他の2つのダイヤルは最悪。どちらも2段になっていて上段を操作するとき容易に下段が変っていて困ります。

ISOかダイナミックレンジどちらかがオートだとプログラムシフトが出来ません。ISOオートは6400までで、しかもそれ以上ではRAW記録できません。そのためISO設定を変えることが多いのですが、なぜかこのダイヤルはロックボタンがあって変えづらい。

シャッター音は、「低速シャッター切っちゃったかな」と勘違いしそうな音です。

シャッターボタンからAF機能を外すことは出来ないので、他社のような「親指AF」は出来ません。

X-T1＋XF35ｍｍとX-E2。そして比較したE-M1。

X-pro1、X-E2と使ってきました。
X-T1が待望の防塵防滴仕様になったので、発表後に実物も確認せずに予約を入れて購入しました。

本体を手にしてまず気づくのは、尋常ではないほど十字キーが押しにくいこと。
ストロークが極端に短くて、特に右側のキーは裏面のグリップの厚みがあるため実質ほかのキーよりも低くなっているせいか、とても押しにくいです。
中央のOKボタンもストロークが短く押した感触が悪い。

指先に押した感触が伝わりにくいので、気分的にもストレスがたまります。

ISO感度とシャッターのダイヤルもいまひとつ節度に欠けていて、10万を超えるカメラのような気がしません。
フロントとリヤにあるコマンドダイヤルも回す感触がイマイチだし、ボディに引っ込みすぎていて、指がかりが悪いです。

このような感触の悪さというのは、防塵防滴仕様のために仕方ないところもあるのかもしれません。
しかし、同様の防塵防滴仕様のオリンパスE-M1やペンタックスK-3は「防塵防滴だからしょうがない」というところが私には感じられません。
ダイヤルやボタンも節度があり、気持ちよく操作できて撮影に集中できます。

他社と比べてミラーレスでは周回遅れのフジと言われてきましたが、X-E2でかなり追い上げた感じがしていました。
しかし、防塵防滴の仕様ではまたもや他社と比べて周回遅れの出来です。

メモリーカードの蓋はかなり薄く、グリップの握り具合によってはギシギシ音がします。
ロックも甘くて容易に蓋がずれてしまいます。
実際に大雪の中で撮影してみましたが、何度か蓋が僅かにずれて（1ミリほど）開いていることがありました。
蓋が開いていても警告はでません。そのまま撮影は続行できてしまいます。
完全に開いてしまえば当然気づきますが、わずか1ミリ程度だと分かりにくいです。


このような出来なので防塵防滴仕様といっても山や水辺などでハードに使えるような気がしません。
気分的には少し濡れた手で使っても大丈夫みたい・・・くらいの安心感しか持てません。

その他の評価はあえてしません。
画質がどうの、EVFの見え具合がどうのという以前に、この操作性の酷さにX-T1を使うほどに嫌になってきてしまうのです。
実物を触らずに買った自分が大馬鹿でした。

待てる人はX-T1はパスして、ネガな部分は改善されるであろうX-T2の発売を待ったほうがいいかもしれません。

（再レビュー）
画像をアップしました。
X-T1には後付けのグリップを装着してます。