『非常に便利だが広角側に若干の難あり』 SONY Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS SEL1670Z seaflankerさんのレビュー・評価

【操作性】
AF/MF切り替えスイッチ等はなく、ズームフォーカスリングのみですが、リングのトルク感は適度で扱いやすいです
ただ、絞りリングが細くフォーカスリングと密接して配置しているため、慣れないと間違えて回してしまいます。

【表現力】
16-70mmでAPS-C換算で24-105mmと標準ズームとしては、SELP1650などのキットレンズからのステップアップとしては十分ありな選択肢だと思います(値段が値段ですが...)

ただし、タイトル通り、広角側に難点があり、広角端では四隅の光量落ちが目立ちます。

20mmくらいまで絞るうちに劇的に改善し、24mmくらいまでズームすればかなり目立たなくなります。
また、16mmではF7.1程まで絞ると目立たなくなります

色乗りが良く、晴れた冬の空は爽やかで気持ちのいい青色が乗ります。

個体差により片ボケが発生しやすいみたいですが、私の個体は問題がなかったようです。
ただし、周辺部は上記の光量落ちに加え、流れも結構あるみたいですね...これは不良ではありませんが

【携帯性】
電動機構を備えない標準ズームとしては標準でコンパクトかと思います。
同時に発表になった電動ズームを備えたSELP18105と比べると大分小型に収まってます

ソニーのAPS-C Eマウントレンズの中では価格も最も高い部類に入り、付属品としてキャリングケースも付属するので、そういう意味でも携帯性は良いです
(SEL24F18Zに付属のものと比べて薄手ですが)

【機能性】
通しF4ということで、絞り開放値に悩まされることなくストレスフリーでズームができる気持ち良さがあります
けどやっぱりもうちょっと明るかったらなぁ...とも思います。F2.8とは言わないからもう少し...

【総評】
先日発表になったSEL18135と合わせて、どちらも光学手振れ補正を備えたAPS-C Eマウントの標準ズームの良い選択肢として今後もあり続けると思います。(ハズレ個体にぶち当たらなければ...)