『コントラストが秀逸で高バランス性能。』 SONY Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM SAL50F14Z びーとαさんのレビュー・評価

【まとめ】
一年近く使用した感想です。
まず使い始めて感じたのが高コントラストで被写体の質感が忠実に再現されて実在感のある描写をするという事です。
有機物や無機物を問わずそのモノの素材感が伝わる描写をします。

緑、赤、青など色全般が濃く写り、カールツァイスのレンズだと実感できる。

トータルバランスが良く飽きがこないレンズです。


【表現力】
F1.4は十分に解像感があるが軸上色収差が目立つ。
F2.0あたりからは色収差もほぼなくなり解像感も開放にくらべて満足のいくレベルになる。
F2.8になると周辺部から隅まで解像感が高く自然でスムーズなボケと相まって空気感のある写りが味わえる。

F5.6では画面全体で均一に高解像になり風景などでの遠景描写で威力を発揮する。もちろん近接では隅の部分まで細かく解像する。

F22まで絞っても写りに悪い影響は感じられない。

逆光はF2.0で太陽を画面に入れるとゴーストは出る。同じ条件でフレアは画面全体を破綻させることなく太陽から離れていくにつれフレアが少なくなる。

弱点として開放付近で軸上色収差が出るということ。
歪曲もありますがボディーに歪曲補正機能があればONにしておくことで問題ありません。



【操作性】
AFロックボタンは縦位置グリップなしでの縦構図の撮影において便利。

【携帯性】
50mm単で１キロ近くの高描写レンズにくらべ、500グラムあたりでこの描写は軽く感じる。
写りと重さのバランスが良く機動力に優れる。

【機能性】
防塵防滴は突然の雨でも撮影に支障をきたすことがなく安心感がある。