マイクロフォーサーズの真骨頂ズーム
風景、鉄道撮影用として購入。LUMIX G99で使用。
同焦点距離のD7500+DX70-300も使っており、これだと35mm換算450mm、1.3クロップで600mm相当になるが画素数が1000万に減ってしまうので、トリミング耐性のある2000万画素での換算600mmを求めて購入。
【操作性】
ズームリングはPROレンズのようなヌルッと感はなく、少々の抵抗を感じる。
【表現力】
一部に望遠端は甘いとの評もあるが、300mmで風景・鳥・子供を撮っても十分な表現力に感じる。もちろん中望遠域も十分。
作例は300mmで数メートル先の鳥を狙ったもの。2倍にトリミングしても十分な画質である。
換算600mmともなると遠方の被写体には注意が必要。気温による空気のゆらぎ、黄砂等による空気透過性の低下、逆光など悪条件が1つでもあるとぼやけた画像になってしまう。シャッタースピードを下げれば被写体ブレが生じ、シャッタースピードを上げればISOが上がり、ちょっと拡大するとノイズが目立つ。
撮影後にトリミングすると、ちょっとでもピン甘だと目立ってしまう。
総じて、望遠端で漫然と撮れば広角・標準域よりも甘い写真になりがち。天候・気候の良い条件を選ぶのは当然として、カメラ側の彩度・コントラストを強めに、ISO500以下に抑えて撮るように心がけている。
【総評】
安価・軽量・コンパクトな機材で、換算600mmの良質な絵が2000万画素に乗るのはマイクロフォーサーズならではと言える。
APS-C機で同等な解像度を求めれば、大きく重い400mmレンズか3000万画素以上の本体、フルサイズならよりハイスペックなレンズと本体の両方が必要になるので、持ち出しの容易さ、画質、コスパの全てを満たす良レンズと言える。
総じて満足度は高いが、唯一の欠点は、ズームリングに少々抵抗があり、撮影しながらズームすると引っかかること。同じ価格帯のニコンDX70-300はスルスルと回るのに、ちょっと残念。
またレフ機と比べた場合、中級ミラーレスのEVFだと撮影時に遠方の解像度が低下するのが辛いところ。それなりに本体性能も欲しい。