風防のコーティングが青く反射しIWCパイロットらしさを感じます。 |
3日表示デイデイト |
ケースは大きく厚みもあります 画像は手首18.5cm |
クラスプの長さ調整機構 |
ブレスは豪華 その分ボリュームあり |
上:塊感を感じるケース 下:ブレス単体 |
IWC パイロットウォッチ クロノグラフ Ref. IW377704
発売当時から気になっていたこのモデル。
欲しいと思いつつ予算捻出できず、いつのまにか終了。
それから数年後、忘れたころに三宮の中古店で同モデルの
革ベルトタイプ発見。
試着するとやっぱりすごくいい!
でもパイロットはやっぱりブレスだよね、ということで
ブレスタイプの中古を探して購入しました。
4か月ほど使ったのでレビューを書かせて頂きます。
【デザイン】
このモデルの一番の特徴3日表示のデイトが好きです。
デイトの横の三角指標とスモセコが赤く塗られアクセントに。
デイトだけに目が行きがちですが、ダイヤル外周には5分単位の
数値も追加され、計器っぽいゴチャゴチャっとした雰囲気が
さらに強調されます。
【ブランド性】
インターではポルトギーゼと双璧をなすパイロット系。
「男の時計」を標ぼうするブランドとして、一番「らしい」
ラインだと思っています。
【機能性】
クロノグラフ、デイデイト、ねじ込みリューズ、6気圧防水、耐磁性能。
クロノグラフはそんなに使いませんが、クロノ秒針の滑らかな動きや、
パチンと一瞬で戻るリセット時の動きなど、見ているだけでも楽しいです。
日付けは23時頃からじわりと動きだし、0時前後にチッと進みます。
【操作性】
ETA7750系です。ご多分に漏れずクロノグラフ操作の感触はあまり
よろしくないです。ゴチッとかブチッという感じ。
手巻きの感触もけっこう重いです。
【レア度】
中古で普通に買えます。でも着けている人は見たことがないです。
【装着】
前モデルのIW3414に比べブレスが厚く豪華になりました。
大きく厚いケースと相まってかなりのボリューム感を感じます。
重量は200gを超え屈強な本格ダイバーズ並み。
ブレスは微調整の機構が秀逸で慣れれば片手で伸縮が可能。
約1mm単位で6mm程度の伸縮ができますので、調整幅、調整ピッチ
ともに十分だと思います。
この優れた機構は後継のIW377710にも踏襲されています。
大きく重い時計ですがブレスの微調整が簡単におこなえますし、
作り自体が良いので最初は重く感じても、慣れればフィット感は上々。
着けていることを忘れることも。
同じモデルの革ベルト仕様のほうだと、見た目も質量もかなり軽快に
なりますので、大きさが心配な方はそちらのほうが無難かもしれません。
ブレス仕様を買ってナイロンベルトなどに替えるのもありかと。
とにかく試着は必須だと思います。ちなみに当方手首周り18.5cm。
【耐久性】
軟鉄インナーケースを採用した耐磁機能。
公式に数値を公開していませんが、2万4000A/m程度の耐磁性能が
あるようです。
ノートPCやスマホなど磁気に囲まれた現代では、ちょっと安心。
6気圧防水。
インターのHPでは6気圧防水でも水泳可能です。ちゃんとメンテナンスを
して、リューズのねじ込みを確認していれば、普段の生活で水を気にして
はずさなければならないようなシーンは少ないと思います。
【フォーマル】
本当のフォーマルにはNGでしょうけど、ビジネススーツにはとっても
似合うと思います。大きさだけは要確認。
【カジュアル】
もちろんばっちりです。
【総評】
特にこの3日表示のデイトに惚れてしまいました。
他にはないデザイン性、そしてインターらしい武骨さも相まって
独特の雰囲気がある時計だと思います。
視認性も良好で老眼でも日付けが見えます(笑)
これはデイト表示が黒地に白文字だからだと思います。他機種でもっと
大きな表示なのに白地に黒文字ではぼやけて見えません。
マーク16もそうですが、こういうところが「いい道具」と感じる所以。
精度も日差+2〜3秒で安定、言うことがないです。
振るとグルグル回る感触が腕にまで伝わる機械も楽しい。
最近は自社ムーブがブームですが、それが製品の値上げ、そしてメンテ
料金の値上げの口実にされているような気がしてなりません。
自社には自社の魅力があるのは確かですが、汎用ムーブにもいいところは
あります。特にこういうデイデイトのクロノグラフが比較的お安い価格で
手に入るのは汎用の大きなメリット。
メーカーには自社だけにこだわらず、汎用でも魅力的なモデルを
どんどん開発してほしいです。
長らく憧れていたインターのパイロットクロノ。
末永く楽しんでいきたいと思います。
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