VOLT HP-NHR41 レビュー・評価

デザインと質感のご参考に。	ノズルと端子の形状ご確認に	付属のケースとプラグ部

このレビューの投稿とは関係無くメーカーから提供を受けた評価機（メディア用）によるレビューです。FIIO M17と組み合わせ、主にハイレゾ音源で試聴しました。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
ラディウスとして一貫性を感じる造形。イヤホン本体とケーブル着脱部の一体感にもこだわりを感じます。
質感ですが、全体的に表面はシリコンのようなマット調。この価格帯になると金属製の製品も多いですが、ここは好みで判断されると良いでしょう。本機は樹脂素材ですが、質感は良好に感じます。

【高音の音質】
ラディウス製品としては主張を抑えた印象。低域成分が多いなど、音源によってはディテールが鞣され、平面的に感じるケースがありますが、マイルドな音調を好む方には適するかもしれません。
なお、「ディープマウントイヤーピース」と呼ぶ独自のイヤーピースが付属し、また、ノズルに突起があって深さを2段階で調整可能。この調整でも聞こえ方が変わりますので、試聴の際はお試し頂くのが良いでしょう。

【低音の音質】
低域がやや過多な印象。音源によっては低域楽器の質感が見えづらく、空間全体もぼんやりした雰囲気に。この膨らみが中高域にも影響を与えているようです。一方、圧縮音源など痩せ気味に感じがちな楽曲は、厚みと温かみがアップ。音を分析的に聴くよりも、音楽をゆったり楽しみたい方に適すると思います。
なお、上述の「高音の音質」と同様、イヤーピースの深さは2段階調整が可能で、この調整でも聞こえ方が変わります。個人差や好みに応じて調整されると、より楽しめるでしょう。

【フィット感】
「ディープマウントイヤーピース」と呼ぶ独自のイヤーピースが付属し、耳穴の奥深くでしっかりとした固定感が得られます。一般的なイヤーピースと異なる感覚なので、評価は好みで大きく分かれそうです。購入前には試着による確認をお勧めしたいと思います。

【外音遮断性】【音漏れ防止】
カナル型としては一般的な範疇ですが、遮音性は心持ち高く感じます。

【携帯性】
小型軽量で携帯性は良好です。添付写真のようなソフトケースが付属しています。

【総評】
造形はラディウスらしさを残しつつ少しマイルドに。個性的なデザインを求める方に適すると思います。
ケーブルはMMCX端子で着脱可能。この価格帯になると、バランスケーブルも付属して欲しいと感じますが、付属のケーブルも純度99.9999%(6N)以上の単結晶銅導体との事で、こだわりを感じます。3万円を超えると、老舗オーディオ専門メーカーの上位モデルも視野に入りますので、本機の評価は価格をどう捉えるかによりそうです。