最強動画予備機
発売と同時に購入し、使っています。
同社のFX3でもよかったのですが、安く買えるタイミングを逸し、どうせなら8K対応のものが出るのを待とうと、廉価なこの機種をつなぎとして購入しました。
当初のイメージでは暗所撮影用途でしたが、SONY機としては手振れ補正が悪くないことから、ちょっとした手持ちでの撮影や予備機として持ち出すことが多くなっています。
ただ水平保持機能のようなものがあるわけではないので、傾きやロールとは無縁ではなく、ちゃんと撮ろうと思うならジンバルや三脚が必要となり、そんなときは結局別のカメラを選ぶことが多いのも事実です。
一番のネックはやはり動画連続撮影時間です。
4K/60P 高温設定で、安全圏は15分〜20分くらい。社外品の外部ファンを装着すると40分以上の連続撮影が期待できます(2時間以上もったこともあります)。
ただ撮影環境に影響されやすく、暖房の風の吹き出し口付近で撮影せざるをえなかったときは、外部ファンの効果も得られなかったのか20分程で止まりました。
外部ファンは吸盤タイプよりも直接カメラボディに付けるタイプのほうが効果がありますが、耐久性に問題があったりとなかなかこれというものはなく、これまでに5種類7個、2万円以上を使っています。
外部ファンの問題は、ファンの音が収録されてしまうことで、マイクを離して使うか、ワイヤレスマイクを使うかなど面倒もあったりします。そんなの気にしないとか、音声別録り(実際やってます)というのも一計ですが。
ヘビーユーザーでなければ、それほど憂慮すべき問題ではないのかも知れませんが、ヘビーユーザーも気になるのがこのカメラではあると思います。
APS-CのFX30と比較すると、FX30だとISO 10000まで使うところがZV-E1だと16000かせいぜい20000まで、それ以上は緊急用でもない限り上げません。ZV-E1のマックスの高感度はすごいのですが、体感的には実用域のISOで2段、3段程度の優位差と感じて使っています。
非常に暗い場面でも撮れるのはありがたいですが、美しくはない。結局自分自身のパフォーマンスを下げることにもなりかねないから気を付けています。心の安心、保険という意味では優秀です。
がっつり使うならゴテゴテしてしまって軽量・小型の魅力が失われる。やはりFX3かみたいになってしまうのが、いまひとつ人気にならない理由の一つかと思います。
もう少し画素数を増やして水平保持機能を付けるか、長時間撮影可能ならゲームチェンジとなるでしょう。
小型、軽量、高性能であり、このカメラと外部ファン、モバイルバッテリーを一緒にかばんに潜ませています。いざというときにはメイン機並みに使うことも出来る。そんな秘密兵器感がいいカメラですね。