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フードは昔の28mm用を流用 |
FZTと70−300Eを付けてみる。グリップ付けるとFTZと底面がほぼツライチになります。 |
逆光でもクリア。ニコンのレンズは逆光でも安心感があります。 |
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バリアングルを生かしてローポジションから撮影。 |
車の朱色っぽい赤を忠実に再現。 |
絞りF4で撮影。ボケも良好。なおF2.8開放最短撮影距離ではややソフトになるようです。 |
[文章を一部加筆修正しました]
Zfcは発表された時から気になっていましたが、現状普段使いのカメラはZ50で満足してるし、品薄だし、しばらく様子見かなと思っていました。10月上旬、何気なく大阪日本橋の老舗カメラ店のHPを見たらまさかの「在庫あり」次の瞬間、反射的にポチってしまいました。主に愛用中のZ50との比較でレビューします。
【デザイン】
皆さんデザインに惚れて購入されているのだと思います。眺めるだけで嬉しくなるデザインです。ただし、Z50の絶妙な握り具合に慣れていてグリップ無しには若干抵抗があったので、純正グリップも注文してしまいました。握ってみると、グリップ無しでもイケるかなとは思いました。フィルム時代のマニュアルカメラはみんなそうだったんですよね。
【画質】
既に16−50mmはZ50で購入していたので久々の28mm。今回は28mmのみで一日撮影しました。私自身はAiAFのSタイプ以来30年以上ぶりの28単になります。当時のレンズは像面湾曲により絞ってもピント位置が周辺でずれてボケる欠点がありましたが、今回のレンズはそのようなことは一切なく(DXで使ってる事もあり)開放F2.8でも周辺まで高精細、周辺光量低下も気になりません。発色も忠実、逆光も問題なし。高感度もZ50と同じくISO3200位までは特に気にせず使えます。6400では塗りつぶし感が出ますが画面全体が破綻することはありません。高感度に関しては主観で大きく変わりますので参考程度に。
【操作性】
使い慣れているD850,Z50に比べて感度設定等でまごつくことがありました。ISO,シャッタースピードダイヤルのヘリテージデザインがこのカメラの売りですが、絞り優先が基本の私はあまり関係なかったかなと。
もちろん昔のカメラと違いコマンドダイヤルでの操作に切り替えることも可能なので、好みに合わせてカスタマイズするのが良いと思います。
【バッテリー】
まだ一日歩いて使用しただけですのであまり評価できませんが、写すたびに背面液晶で確認しているとそれなりに消費します。Z50同等かと
【携帯性】
28mmや16−50付きならコンパクトですが、グリップが無くてもレンズの出っ張りがあるので横幅を含め携帯性の良さならZ50。Zfcは横幅がありグリップ付けると重量感もそれなりにあります。ですが、こういうカメラは小さく軽すぎると玩具っぽく見えてしまうのでこの大きさ重さが丁度いい感じ。
【機能性】
Z50との比較では内蔵フラッシュが無い事、チルトとバリアングルの違いになります。Z50ではフラッシュを使うことは稀でしたが有ると安心感があります。Zfcのデザインに合った超小型外付けフラッシュがあるといいなあ。チルトとバリアングルは一長一短なので人に寄りけりですが、どちらもあると撮影の幅が広がります。
ダストリダクションは付けて欲しかったけどZ50でも特にゴミで困ったことはありません。一応カバンにブロアーは忍ばせています。
内蔵手振れ補正もあった方が良かった。28mmは換算42mmとなるので手持ちでスローシャッター時にはそれなりに注意が必要です。
【液晶】
Z50と比べ背面液晶が3.2インチから3インチに小さくなったのが残念ですが、EVFとともに見え味は良好。ただOVFと比べるとまだまだ。
【ホールド感】
グリップ性能を上げるため純正グリップを購入しましたが、Z50に比べると出っ張りが小さいのでがっちりホールドとはいきません。グリップ無しと大差ないかもしれません。それより外付けグリップのメリットは、底面が頑丈な金属なのでボディ本体へのキズを気にすることなくアスファルトやコンクリートの上に平気で置けることで、バリアングルとあわせ撮影時のストレスを大幅に軽減できることにあります。
【総評】
本格的な撮影はこれからですが、家で眺めても、外で持ち歩いても楽しいカメラに間違いありません。スマホが高画質になったとはいえ、「写真を撮る楽しさ」は比較になりません。Zfcは気分を高揚させてくれます。APS-Cである事への抵抗も私は特にありません。以前愛用していたD2X,D300より画素数も画質も上回っているので本気撮りでも十分なスペックです。実用面ではZ50とキャラがかぶるところもありますので、2年間活躍したZ50に変わり、Zfcをしばらくメインとして使用していくことになります。