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Z DX 50-250mm |
Z DX 50-250mm |
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(Zf 発売を受けて再レビュー)
以前、Z50をレビューしているので、基本性能についてはそちらをどうぞ。
https://review.kakaku.com/review/K0001201317/ReviewCD=1352831/#tab
レトロな外観で入手困難なほど人気?な本機種。良い評価が多いですが、こちらでは元々ニコン使いではない立場からのレビューを。このカメラが好きな人の価値観を否定するものではありません。
【デザイン・躯体】
デザイン的には、FM2そっくりで格好いいです。但し、マウントが大きい分、全体的にAPS-Cとしては大柄。手に取ると、高級感は感じられません。大きくて軽いので密度感がなく、お弁当箱のよう。ご検討の方は店頭で実機を確認されることをお勧めします。ボディはマグネシウムということで、軍艦部は良いのですが、グリップ部や底面はプラスチックが被っているのか持った時の感触がいまいち。
高級感(しっかり感・金属感・密度感)という意味では、オリンパスPEN-Fや、フジ X100等の方がかなり上に感じます。商品写真や実機の見た目と、手に持った時のギャップが大きいです。
【操作性】
アナログ操作を中心にデザインされているので、ダイヤルなどでじっくり操作して、風景などを撮影するのに向いたカメラです。
このカメラを象徴しているのは、モードダイヤルがレバーになっており、構造上ポジションが少なく、Z50にはある、U1、U2などのユーザーセッティングモードが存在しないこと。つまり、瞬時に複数の設定を切り替えて、さっと撮影することは困難です。ユーザーモードの類を一切使わない方なら問題ありませんが、普段使用する方はご注意下さい。ユーザーモードの無いカメラはかなり珍しいかと思います。
メニュー設定等をメモリーカードへ保存/呼出することは可能ですが、他のZカメラと同様1組のみ。カードを初期化すれば消えます。ユーザーモードの代用機能とするには、3〜4組保存出来るようにし、初期化しても消えない内蔵フラッシュへ記録するか、カードを使う場合は、初期化前に本体メモリに一時退避し、初期化後に書き戻すくらいの設計が必要ですが、他の機種と設計を変えたくは無いのでしょう。
※何故か、Z50には「メニュー設定の保存と読み込み」機能はありません。
アナログ操作に徹するのであれば、パナソニック G9 Pro等のように、ドライブモードやAF/MFの切り替えレバー等があると便利なのですが、スペース的に厳しいでしょうか。
ISOダイヤルに、Aモードがありません。ニコン独特の仕様ですが、ISOの設定値=ISOオートの下限値という設計上、ダイヤルにAを入れられないのでしょう。ISOオートへの切り替えを素早く行うにはマイメニューに入れて、ボタンのカスタマイズでどこかのボタンにマイメニュー呼出を割り当てるしか無いようです。
【動物瞳AF】
瞳検出機能は、静止画の場合も含め動作が滑らかではなく、ソニーやキヤノンより処理速度が遅い感じがします。AF精度自体はほぼ問題なさそうですが。
【その他機能】
必要な機能はほぼ網羅されており、ISOオートのSS・感度設定も全て1/3段毎に出来るなど、手抜きはありません。基本性能は高いと思います。
【まとめ】
このデザインが好きな方用のカメラ。実用性では、普通の操作性で価格のこなれたZ50の方が上でしょう。
やはりこのカメラは、ほぼこの大きさのままフルサイズ化し、手ブレ補正を入れるべきで、それが本来のあるべき姿だと思えます。
2023年秋、やっとZfが発売されます。AF機能などはZ7/6系よりも優れていて、CPは高そうです。でもやはり、ユーザーセッティングモードはありませんでした。