|
|
|
ISO1600 |
ISO3200 |
ISO6400 |
|
|
|
ISO12800 |
|
|
【デザイン】
ホワイトボディと丸いシルエットがキュート。
R50を購入する方の大半がデザインありきで選んでいるのではないでしょうか(偏見)
【画質】
非常に優れていると思います。
センサー性能の高さとソフトウェア処理の進化によって、高感度時のノイズはかなり軽減されているようです。
ピントさえ合っていれば、スマホやタブレットの画面で見る分にはISO12800すら許容範囲かも。
(拡大したりRAWで追い込もうとすると粗が見えますが、そういうカメラではないですよね)
適当な被写体でISO1600〜12800までJPEG撮って出しで並べてみたので、参考にしてください。
オートライティングオプティマイザと高感度撮影時のノイズ低減は標準、ピクチャースタイルは「ディテール重視」です。
【操作性】
・タッチパネルのレスポンスがとても良いです。
しかしインターフェイスは旧態依然としており、スマホからステップアップするユーザーには少し取っ付きづらい。液晶タッチで完結するインターフェイスに切り替える機能があると良かったですね。
一方で既存キヤノンユーザーの方には、ボタンやダイヤルの少なさとカスタマイズ性の低さから、不自由さ・使いづらさを感じるかもしれません。
・EVF横のセンサーが誤動作して液晶画面とEVFが切り替わってしまうことが多々あるため、バリアングル使用時やタッチ操作時には注意が必要です。
・電源オンから待たされることなく撮影可能なので、電源オンオフが苦になりづらいのが好印象。ただし、電源スイッチとモードダイヤルが隣接しているので、気づかないうちに撮影モードが切り替わっていることがあります。
総じて、初めてカメラを手に取るユーザーには「まあこんなもんか」と受け入れられる程度のものでしょう。何度も言及されているように、カスタマイズ性は低いので「オートモード主体で撮るカメラ」と考えた方がよさそうです。
【バッテリー】
カジュアルユーザーの場合、こまめに電源オフしていれば丸一日持つでしょう。
(ひたすら被写体を追いEVFを覗き続けシャッターチャンスを逃さない…みたいな使い方をする製品ではないので)
【携帯性】
非常によいです。特にキットの標準レンズ装着時の可搬性は素晴らしい。
望遠レンズの方も小さくて軽いので、レンズ交換に挑戦したい方は一緒に持ち運んでも邪魔にならなそうです。
【機能性】
各種オートモードやクリエイティブアシスト等の充実ぶりがこの製品の特徴ですが、カメラとしての基本性能もかなり高いです。
特にオートフォーカスは評判通りの高性能。
連写速度も高いですし、フリッカーレス撮影対応も嬉しいですね。
ただし「シーンインテリジェントオート」は、あまりシーンをインテリジェントに検出してくれません。動きの少ない人物や風景を撮影するに留めましょう。
子供やペットが遊んでいる様子を撮影する際には、スペシャルシーンモードで「キッズ」や「スポーツ」を選択すればシャッタースピードを高く設定してくれます。
【液晶】
明るく高精細なので屋外でも見やすいです。
EVFのように輝度調整機能があれば更によかった。
【ホールド感】
サイズのわりに良くできています。
本体が軽いのでこれくらいで十分でしょう。
EVFも無理なく覗き込めます。
【総評】
ポテンシャルが高く、高画質な写真を撮れるカメラです。
問題は、このカメラのターゲット層が「カメラ任せのオート設定で当然のようにスマホより綺麗に写真を撮れる」と期待していることです。購入時の私もその一人でした。
カメラに詳しい方であればご存知でしょうけれども、これが意外と難しい。
今どきのキットレンズが優秀とはいえ、物理的・コスト的な制約から暗いレンズであることは避けられません。そのため室内ではシャッタースピードを稼げず、手ブレや被写体ブレの写真を量産してしまいます。
最近のスマホに慣れたユーザーは「こんなにブレるの!?」とビックリするかもしれません(私です)
また、連写やシャッター半押しに慣れておらず、ピンボケ写真や目をつぶった写真も増えてしまうでしょう(私でs)
オートフォーカスが優秀といえど、シャッター一回で動態を完璧に捉えることはできません。
オート任せのずぼら初心者でも、以下のことに気を付ければ失敗写真を減らせると思います。
・子供やペットの撮影はスペシャルシーンモードを選ぶ
・シャッターを半押しして「ピピっ」と鳴ってからシャッターを押す
・シャッター長押しは恥ずかしいことじゃない。一回シャッターを切るごとに3〜5枚ほど撮る
それと、動画撮影時には手ブレしないように気をつけましょう。
最近のスマホの感覚で撮影すると、とんでもなく手ブレします(私d
※初心者に本当に必要なのは、こういう当たり前のことが書いてある「かんたん操作ガイド」なのかもしれません…
最後に、カメラにどっぷりハマる可能性がある方はEOS R10を買いましょう。
「カスタマイズ?しないしないw」
「ダイヤルなんて使ったことないしw」
「タッチパネルでなんとかなるっしょ〜w」
そう思うじゃないですか?そうじゃなかったんですよね、私の場合。
これまでオートモードしか触ったことのない私でも、写真撮影の魅力やカメラの奥深さを教えてくれた、そんな意味ではEOS R50は「いいカメラ」だと言えそうです。