FUJIFILM X-T10 単焦点レンズキット レビュー・評価

　X-T10は、どこへでも持ち歩ける大きさながら、コンパクトデジタルカメラよりも高品質な写真を追求したい方に最適だと思います。もちろん、X-T1のサブカメラや日々の持ち歩きカメラとしても使いやすいです。

　外装はX-T1と同じマグネシウム合金製で、各部パーツはアルミの削り出しの凝った仕上げです。X-T1では見送った内蔵フラッシュを採用したことが大きな違いです。

　X-T10の進化はレンズ交換式の富士フィルム機の中において、納得できる製品に仕上がっていると感じました。とくにAF性能に関しては、兄貴分のX-T1を超える性能になったと思います。

　APS-Cサイズのアドバンテージを最大に生かしているのが富士フィルム機であり、X-T10はそうした富士フィルムの主張が結実したカメラだと感じました。

　

　FujifilmのＡＰＳ−ＣコンパクトデジカメＸ７０を使用して、その画像のよさにゾッコン惚れ込んだ。しかし自分は広角よりポートレイト用
の画角が好みなので、Ｘ７０の５０ｍｍまでの広角では物足りなくて、レンズ交換の出来る機種を探してＸ−Ｔ１０にしてみた。既に後継機Ｘ−Ｔ２０が出てくる事は知っていたが、値段が割高である。Ｘ−Ｔ１０は生産終了で品薄となり、やや値上がりしているが、まだＸ−Ｔ２０よりは安い。操作はＸ７０のコンデジと全く一緒で殆どマニュアルを見ずに導入出来て便利で、念願のＦｕｊｉｆｉｌｍ画像が手に入った。３５ｍｍのレンズのセットキットを選んだが、ライカＭレンズのアダプターも注文した。マニュアルフォーカスの機能はかなり秀逸で楽しめそうだ。

	観覧車から1	観覧車から2

X-Pro2の使用者には新製品のT2が気になり、店頭へ。
ふと隣を見ると見慣れたX-T10がありました。

久しぶりに触れて、よく見ると非常にコンパクト。質感も良好。
各ダイアルのクリック感も程よい感じ。EVFの見え方もPro2と少し
違うとはいえ、見える大きさが同じぐらいで違和感がない。

ただの入門機だろ？という先入観から、じっくりとT10を見てなっかたん
ですね・・・・・・・。

さて購入して使ってみると、もうこれで十分な性能。絵もフジのそれ。
コンパクトな単焦点と組み合わせて、軽快な撮影で、最良の結果が
得られる。フジならではのシステムを満喫できるカメラ。

以前は複数持ちで、その中の一台がX-M1でした。その発色と立体感のある画は、明らかに他社とは一線を画しており（あくまで個人的感想ですが）この度X-T10に買い換えました。そのうちレビュー書こうと思ってたらT10カタログ落ち。今更とは思いましたが今日ちょっと撮ってきたのでアップしつつ感想など。すべて手持ち、4、5枚目はキットレンズではなく56mm使用です。

実はT2狙いで機材整理したものの、以下で迷いました。
?T2＋手持ちの10-24mm、18-55mm、60mmに標準域の単焦点買い足し
?18-55売却し、この単焦点レンズキットに100-400mm買い足し

100-400はキャッシュバック利用、結局トータルの出費は同等だったので?に決めました。
普段は動画が中心でLumixFZ1000がメイン機です。
スチルはスナップ程度だし、4K動画も要らないし、このFUJIの発色さえ手に入れば機能面やセンサーは妥協し、後はレンズの方に注力しようと思い至ったわけです。

さて現在はT10に10-24mm、35mmf2（キットの単焦点レンズ）、56mm、60mmマクロ、100-400mmでの運用となりました。（56mmは…ヤっちまいました。キャッシュバックにつられました）

【デザイン】シルバーのボディにはシルバーでもブラックのレンズでも似合うと思っているので気に入っています。
レンズフードがダメという声もありますが、コンパクトだしフード無しでも画、キレイだし。

【バッテリー】やはり気合を入れて撮ろうと思ったら予備が要ります。私の場合設定に時間かけすぎもあります。

【機能性】タッチパネルに慣れていると最初戸惑います。最近、ブラインドでダイアル操作ができ始めて、写真が上手くなったようでうれしいです。気のせいですが。

【液晶】必要十分なんでしょうが、ウリの一つであるフィルムシミュレーション、これの色の変わり方をモニターするのに屋外では判りづらいので、ファインダー覗くクセがつきました。指紋ついても拭かなくなったので益々見えづらい事態に。

【ホールド感】ハンドストラップ使ってます。なくても握りづらいとは感じませんが、望遠つけた時は必要かと思います。ホールドしていた指をダイアル操作に使えます。

【総評】FZ1000があるので動き物は試してませんが、ポートレート、テーブルフォトなどの用途だと、サイズと画質と価格のベストバランス機ではないかと思います。
私、一応『アマチュア』に○しましたが、スチルは初心者に近いので作例とは言えないほどのお恥ずかしい写真ですが、誰が撮っても想像した通りの写りに仕上がる確率の高い組み合わせだと思います。（考えてみたらフジノンの単焦点がキットレンズとはなんとふるった話でしょう）
オススメしたいところですが製造中止とのことで残念です。