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『視聴者の心を傷つけ商品の売り上げに貢献するメディアミックス』 アニメ ローゼンメイデン・オーベルテューレ 通常版[PCBX-50792][DVD] 6084さんのレビュー・評価

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ローゼンメイデン・オーベルテューレ 通常版[PCBX-50792][DVD]アニメ

最安価格(税込):価格情報の登録がありません 発売日:2007年 2月21日

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『視聴者の心を傷つけ商品の売り上げに貢献するメディアミックス』 6084さん のレビュー・評価

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6084さん

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視聴者の心を傷つけ商品の売り上げに貢献するメディアミックス

お人形さんは可愛い。

ヘアとドレスを換装しローザミスティカの人間用のブレスレットを首にかけてあげた。

和装の真紅

私もお人形さんとしては真紅が大好きです。


(満足度の★は資料性に対して、内容に対しては★の数ゼロ)

1.メディアミックスとしての実態
某社製の本編ヒロイン真紅のお人形さんは予約販売で売切れ、中古品は新品より高額に取引される。
最近、脇役(水銀灯)の予約が終了、もう一人の脇役(翠星石)の製造もアナウンスされた。
私は本編(トロイメントを含む)に対して批判的であり、私の推測だが、少なく無いファンの方々は本編キャラクターに感情移入が強いのではないだろうか。
本編に批判的な私ですら、こうした少女人形達が不憫でならない。察するに報われない可哀そうな彼女達を自分自身で抱きしめ、愛し、慰めたいと言う願望を少なく無い視聴者が抱くのではないか。
生きてはいないプラスチック製品であるお人形さんを幾ら慰めてもお人形さんに対しては無意味であり、本編のストーリーが変り彼女達が本当に暴力から解放され幸福を得る訳では無い。
だから、人形製品の購入者各自は独自のストーリーの続きを妄想し、その中で彼女達に幸福を与えたいと願っているのだろう。これは購入者自身の自己疎外の反映でもある。
これを否定する事は出来ないが、本当は自分の孤独をお人形さんで癒したいだけなのだ。
本編作中で、真紅も翠星石も人間の中学生ジュンに対して酷い言い方をし、暴力すら振るうが、実は彼に依存し、甘えてさえいる。
こうした表現は「可愛い女の子に依存され、甘えられたい」という男性の側の願望・妄想に媚びたものだろう。
つまり元々孤独な購入者自身が不条理極まりない本編を鑑賞した事により、更に心に傷を得、それを自身で慰める為にこうしたお人形さんのレプリカを購入したがるのだろう。
そこが正に本編の作り手側の魂胆だろう。レプリカのお人形さんが売れれば、原作者やアニメ制作側にロイヤリティが収入となる。既に玩具メーカー数社にライセンスされている。
所謂メディアミックスないし一種のプロダクトプレイスメントの実態とはこうした物だ。

2.本編の本質
善意に取れば本DVDの内容は、中途半端な思いやりは返って相手を見下していると取られるが、この事である。相手の立場になる事は出来なくても相手と対等な関係を結ばないと援助は上手く行かないと言う事である。
人形達の製造段階で父=人形(ロボット)制作者=ローゼンは水銀灯にだけ酷いネグレクトを行う。それでも彼女の父への思いは強かった。
父の思い出の品のブローチを水銀灯に壊されて真紅は口が裂けても言ってはならない事を水銀灯に言ってしまい、後にそれを謝罪する事になる。
「トロイメント」の最終話では水銀灯は真紅を庇って悪役に殺害され、真紅も悪役を殺害すると自分も悪役と同じになってしまうので、殺害しなかったが故に返り討ちに合い殺害されてしまう。「殺さなかったから殺された」これは、暴力、戦争の肯定以外の何物でもない。
この真紅の殺害され方がいくらロボットの類とは言え、もの凄く残酷。
刀の様な水晶で胸部=機関部を貫通されて内部のメカニズムを破壊され、「ウッ、ウッ」と苦しみの声を上げながら、痙攣し、そして最後に少年の名を寂しく言いながら息を引き取り、殺害された少女人形の死に顔はどれも苦しみに満ちている。こんなシーケンスが視聴者にトラウマをもたらすのではないか。

暴力、殺戮を否定するもっともらしい事を台詞でキャラクターに言わせるが、映像表現では暴力を格好良く描き(まるで人形版ガンダムだ)、最終的に愛情、思いやりが暴力に負けてしまう。そして姉妹同士の殺し合いのルールを定めた父=ローゼンは、彼女達の一部を蘇生させ、免罪される。本来この男に全責任が有り、「技術屋」以前に人間の風上にも置けない。こんな悪質なストーリーを人間性の発達段階にあるお子さんや青年達に見せた原作者達にも全く同じ事が言える。
中学生のジュンもローゼンをもっともらしい台詞で糾弾するが、済し崩し的に彼を認めてしまう。
作中「アリスゲーム以外にも道が有る」と言う意味を言うがこの「も」が重要。これは「姉妹の殺し合い『も』一つの方法」として否定していないのである。それで至高の少女=アリスになってどうする。他者への思いやり、暴力の否定、即ち「愛」を獲得してこそ至高の人間=少女だろう。
その意味では真紅も翠星石も水銀灯もその方向性ではないか、もう立派な人間としての一歩を踏み出している。「人形」「ロボット」では無く人間として対等に扱い、もうこの子達を苦しめる事は無い、ローゼンの尻拭いをさせる事は無いと普通の神経の視聴者は考える筈だ。

こうした本編(トロイメントを含む)の不条理さが鑑賞後の後を引く不快感の原因である。

一見は民主主義の立場で作られた様に見える、宮崎駿の「未来少年コナン」が結局の所
「最終戦争やっても大丈夫論=最終戦争待望論」「核兵器と原子力の免罪」「選民思想」「再生可能エネルギー(太陽光発電)への攻撃」である事と似ている。つまり大胆にも「暴力反対」を台詞で言って見せるが本音は「暴力の肯定」なのである。

再び1.に戻るが、この残留する不快感(未来少年コナンにも有った)を使って人形製品の売り上げに繋げたい魂胆なのだろう。

3.その他
「人工精霊」や「ローザミスティカ」と言う造語を軽々に使うが、それはキリスト者への侮辱と取られるかも知れない。
エンディング曲のバックコーラス(男声)の部分にヴァンゲリスの「マスク」からの影響を感じる。

4.以下ご参考

ローゼンメイデン・トロイメント(1) コレクターズ・エディション[PCBX-50794]のレビュー
https://review.kakaku.com/review/D0062805401/#1771636

暴力肯定のメディアミックスの正体
https://review.kakaku.com/review/S0000958969/#1670167

https://review.kakaku.com/review/D0139297601/ReviewCD=1463419/#1463419

http://review.kakaku.com/review/D0084776001/ReviewCD=1130570/#1130570

ガンプラ
https://review.kakaku.com/review/K0001330767/#1747730

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視聴者の心を傷つけ商品の売り上げに貢献するメディアミックス
 

お人形さんは可愛い。

ヘアとドレスを換装しローザミスティカの人間用のブレスレットを首にかけてあげた。

 

私もお人形さんとしては真紅が大好きです。


(満足度の★は資料性に対して、内容に対しては★の数ゼロ)

1.メディアミックスとしての実態
某社製の本編ヒロイン真紅のお人形さんは予約販売で売切れ、中古品は新品より高額に取引される。
最近、脇役(水銀灯)の予約が終了、もう一人の脇役(翠星石)の製造もアナウンスされた。
私は本編(トロイメントを含む)に対して批判的であり、私の推測だが、少なく無いファンの方々は本編キャラクターに感情移入が強いのではないだろうか。
本編に批判的な私ですら、こうした少女人形達が不憫でならない。察するに報われない可哀そうな彼女達を自分自身で抱きしめ、愛し、慰めたいと言う願望を少なく無い視聴者が抱くのではないか。
生きてはいないプラスチック製品であるお人形さんを幾ら慰めてもお人形さんに対しては無意味であり、本編のストーリーが変り彼女達が本当に暴力から解放され幸福を得る訳では無い。
だから、人形製品の購入者各自は独自のストーリーの続きを妄想し、その中で彼女達に幸福を与えたいと願っているのだろう。これは購入者自身の自己疎外の反映でもある。
これを否定する事は出来ないが、本当は自分の孤独をお人形さんで癒したいだけなのだ。
本編作中で、真紅も翠星石も人間の中学生ジュンに対して酷い言い方をし、暴力すら振るうが、実は彼に依存し、甘えてさえいる。
こうした表現は「可愛い女の子に依存され、甘えられたい」という男性の側の願望・妄想に媚びたものだろう。
つまり元々孤独な購入者自身が不条理極まりない本編を鑑賞した事により、更に心に傷を得、それを自身で慰める為にこうしたお人形さんのレプリカを購入したがるのだろう。
そこが正に本編の作り手側の魂胆だろう。レプリカのお人形さんが売れれば、原作者やアニメ制作側にロイヤリティが収入となる。既に玩具メーカー数社にライセンスされている。
所謂メディアミックスないし一種のプロダクトプレイスメントの実態とはこうした物だ。

2.本編の本質
水俣病取材で高名を馳せた写真家、故ユージン・スミス氏の元夫人、アイリーン・スミス女史は「虐げられた人々の立場に立ったつもりでも、同じ立場にならないとその本当の気持ちは理解出来ない。それが悲しいがそれでも私は虐げられた人々の側に立つ。」云々の意味を何かに書かれていたと思う。善意に取れば本DVDの内容はこの事である。
中途半端な思いやりは返って相手を見下していると取られる。相手の立場になる事は出来なくても相手と対等な関係を結ばないと援助は上手く行かないと言う事である。
人形達の製造段階で父=人形(ロボット)制作者=ローゼンは水銀灯にだけ酷いネグレクトを行う。それでも彼女の父への思いは強かった。
父の思い出の品のブローチを水銀灯に壊されて真紅は口が裂けても言ってはならない事を水銀灯に言ってしまい、後にそれを謝罪する事になる。
「トロイメント」の最終話では水銀灯は真紅を庇って悪役に殺害され、真紅も悪役を殺害すると自分も悪役と同じになってしまうので、殺害しなかったが故に返り討ちに合い殺害されてしまう。
この真紅の殺害され方がいくらロボットの類とは言え、もの凄く残酷。刀の様な水晶で胸部=機関部を貫通されて内部のメカニズムを破壊され、「ウッ、ウッ」と苦しみの声を上げながら、痙攣し、そして最後に少年の名を言いながら息を引き取り、死に顔は苦しみに満ちている。こんなシーケンスが視聴者にトラウマをもたらすのではないか。

暴力、殺戮を否定するもっともらしい事を台詞でキャラクターに言わせるが、映像表現では暴力を格好良く描き(まるで人形版ガンダムだ)、最終的に愛情、思いやりが暴力に負けてしまう。そして姉妹同士の殺し合いのルールを定めた父=ローゼンは、彼女達の一部を蘇生させ、免罪される。本来この男に全責任が有る筈だ。
中学生のジュンもローゼンをもっともらしい台詞で糾弾するが、済し崩し的に彼を認めてしまう。
作中「アリスゲーム以外にも道が有る」云々を言うがこの「も」が重要。これは「姉妹の殺し合い『も』一つの方法」として否定していないのである。それで至高の少女=アリスになってどうする。他者への思いやり、暴力の否定、を獲得してこそ至高の人間=少女だろう。
その意味では真紅も翠星石も水銀灯もその方向性ではないか、もう立派な人間としての一歩を踏み出している。「人形」「ロボット」では無く人間として対等に扱い、もうこの子達を苦しめる事は無い、ローゼンの尻拭いをさせる事は無いと普通の神経の視聴者は考える筈だ。

こうした本編(トロイメントを含む)の不条理さが鑑賞後の後を引く不快感の原因である。

一見は民主主義の立場で作られた様に見える、宮崎駿の「未来少年コナン」が結局の所
「最終戦争やっても大丈夫論=最終戦争待望論」「核兵器と原子力の免罪」「再生可能エネルギー(太陽光発電)への攻撃」である事と似ている。つまり大胆にも「暴力反対」を台詞で言って見せるが本音は「暴力の肯定」なのである。

再び1.に戻るが、この残留する不快感(未来少年コナンにも有った)を使って人形製品の売り上げに繋げたい魂胆なのだろう。

3.その他
「人工精霊」や「ローザミスティカ」と言う造語を軽々に使うが、それはキリスト者への侮辱と取られるかも知れない。
エンディング曲のバックコーラス(男声)の部分にヴァンゲリスの「マスク」からの影響を感じる。

4.以下ご参考

ローゼンメイデン・トロイメント(1) コレクターズ・エディション[PCBX-50794]のレビュー
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私もお人形さんとしては真紅が大好きです。

   

(満足度の★は資料性に対して、内容に対しては★の数ゼロ)

1.メディアミックスとしての実態
某社製の本編ヒロイン真紅のお人形さんは予約販売で売切れ、中古品は新品より高額に取引される。
最近、脇役(水銀灯)の予約が終了、もう一人の脇役(翠星石)の製造もアナウンスされた。
私は本編(トロイメントを含む)に対して批判的であり、私の推測だが、少なく無いファンの方々は本編キャラクターに感情移入が強いのではないだろうか。
本編に批判的な私ですら、こうした少女人形達が不憫でならない。察するに報われない可哀そうな彼女達を自分自身で抱きしめ、愛し、慰めたいと言う願望を少なく無い視聴者が抱くのではないか。
生きてはいないプラスチック製品であるお人形さんを幾ら慰めてもお人形さんに対しては無意味であり、本編のストーリーが変り彼女達が本当に暴力から解放され幸福を得る訳では無い。
だから、レプリカの購入者各自は独自のストーリーの続きを妄想し、その中で彼女達に幸福を与えたいと願っているのだろう。これは購入者自身の自己疎外の反映でもある。
これを否定する事は出来ないが、本当は自分の孤独をお人形さん(レプリカ)で癒したいだけなのだ。
本編作中で、真紅も翠星石も人間の中学生ジュンに対して酷い言い方をし、暴力すら振るうが、実は彼に依存し、甘えてさえいる。
こうした表現は「可愛い女の子に依存され、甘えられたい」という男性の側の妄想に媚びたものだろう。
つまり元々孤独な購入者自身が不条理極まりない本編を鑑賞した事により、更に心に傷を得、それを自身で慰める為にこうしたお人形さん(レプリカ)を購入したがるのだろう。
そこが正に本編の作り手側の魂胆だろう。レプリカのお人形さんが売れれば、原作者やアニメ制作側にロイヤリティが収入となる。既に玩具メーカー数社にライセンスされている。所謂メディアミックスの実態とはこうした物だ。

2.本編の本質
水俣病取材で高名を馳せた写真家、故ユージン・スミス氏の元夫人、アイリーン・スミス女史は「虐げられた人々の立場に立ったつもりでも、同じ立場にならないとその本当の気持ちは理解出来ない。それが悲しいがそれでも私は虐げられた人々の側に立つ。」云々の意味を何かに書かれていたと思う。善意に取れば本DVDの内容はこの事である。
中途半端な思いやりは返って相手を見下していると取られる。相手の立場になる事は出来なくても相手と対等な関係を結ばないと援助は上手く行かないと言う事である。
人形達の製造段階で父=人形作家=ローゼンは水銀灯にだけ酷いネグレクトを行う。それでも彼女の父への思いは強かった。
父の思い出の品のブローチを水銀灯に壊されて真紅は口が裂けても言ってはならない事を水銀灯に言ってしまい、後にそれを謝罪する事になる。
「トロイメント」の最終話では水銀灯は真紅を庇って悪役に殺害され、真紅も悪役を殺害すると自分も悪役と同じになってしまうので、殺害しなかったが故に返り討ちに合い殺害されてしまう。
暴力、殺戮を否定するもっともらしい事を台詞でキャラクターに言わせるが、映像表現では暴力を格好良く描き(まるで人形版ガンダムだ)、最終的に愛情、思いやりが暴力に負けてしまう。そして姉妹同士の殺し合いのルールを定めた父=人形作家=ローゼンは、彼女達の一部を蘇生させ、免罪される。本来この男に全責任が有る筈だ。
中学生のジュンもローゼンをもっともらしい台詞で糾弾するが、済し崩し的に彼を認めてしまう。
作中「アリスゲーム以外にも道が有る」云々を言うがこの「も」が重要。これは「姉妹の殺し合い『も』一つの方法」として否定していないのである。それで至高の少女=アリスになってどうする。他者への思いやり、暴力の否定、を獲得してこそ至高の人間=少女だろう。
その意味では真紅も翠星石も水銀灯もその方向性ではないか、もう立派な人間としての一歩を踏み出している。「人形」では無く人間として対等に扱い、もうこの子達を苦しめる事は無い、ローゼンの尻拭いをさせる事は無いと普通の神経の視聴者は考える筈だ。

こうした本編(トロイメントを含む)の不条理さが鑑賞後の後を引く不快感の原因である。

一見は民主主義の立場で作られた様に見える、宮崎駿の「未来少年コナン」が結局の所
「最終戦争やっても大丈夫論=最終戦争待望論」「核兵器と原子力の免罪」「再生可能エネルギー(太陽光発電)への攻撃」である事と似ている。つまり大胆にも「暴力反対」を台詞で言って見せるが本音は「暴力の肯定」なのである。

再び1.に戻るが、この残留する不快感(未来少年コナンにも有った)を使って人形製品の売り上げに繋げたい魂胆なのだろう。

3.その他
エンディング曲のバックコーラス(男声)の部分にヴァンゲリスの「マスク」からの影響を感じる。

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ローゼンメイデン・トロイメント(1) コレクターズ・エディション[PCBX-50794]のレビュー
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