『酷評される意味が分からない。』 CANON EF24-105mm F4L IS USM 瑞葵01さんのレビュー・評価

今更ながら購入したのでレビューします。
まず使用カメラは1DX2であること、2014年末の生産終了間際に作られた個体であることを前提として書かせてもらいます。

【操作性】
至って普通。キャノンのレンズを使ったことがある人なら迷わないでしょう。

【表現力】
f4解放では全ての焦点距離において解像の甘さを感じます。正直使えるような画質ではないです。
f5.6に絞ると24mmでは若干の甘さを感じるがまあ許容範囲です。70mm、105mmではf4の写りが嘘のように改善します。さすがにRFや現行大三元と比べれば劣るのは当たり前ですが必要十分な画質が得られます。
f8以降は24mmも気にすることなく使えます。

また周辺画質の流れですが、f8以上であればかなり改善されます。
f5.6〜f14の間で使えばよっぽどの場面で満足できると思います。
周辺光量落ちはカメラ側で補正すれば何ら問題ありませんし、さすがLレンズだけあり色乗りもよくとても18年前発売のレンズとは思えないほど画が撮れます。

【携帯性】
大きさ的には普通。むしろEF2型やRF24-105は画質向上のためか大きく、重くなってます。

【機能性】
口コミやレビューでは移動中などに自重でズームが落ちてくるという意見が散見されますが私が手にした個体では落ちてくることはありませんでした。むしろちょっと固いくらい。
これに関しては買ったレンズの前オーナーの使用頻度が少なかっただけで使い込んだら変わるのかもしれませんが…

【総評】
レビューや口コミでは画質やらズーム機構の緩さなど酷評されていますが、絞り解放で使わなければ画質も十分ですし、ズーム機構なども問題ありません。おそらくですが10年以上に渡り販売されてきたレンズですので途中で細かな修正等もされているのではないかと思います。
現に2012年にレンズキャップ、レンズフードの仕様が変更になってますし…
今は5万円前後で中古流通してますし玉数もかなりあります。
フルサイズに移行した方、初めてLレンズを買う方には初めの1本として現在もおすすめできるレンズです。

下記今後このレンズを購入、検討される方のためにざっと要点をまとめておきます。
・実物を触って購入できるカメラ屋で購入すること。
・製造年月日が新しいもの(調べ方は検索すればすぐ出てくるので）
・外観美品、レンズ内ゴミ、マウントスレの少ない使用頻度が低かったであろう物を買うとこ
・修理対応期間が24年6月で終了するので壊れたらジャンクで売って買い替える程度の気持ちでいること
以上のことを注意して購入すれば価格以上に良い個体に出会えると思います。