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うっかりコミュニケーション矛盾の返事を発さないための工夫

幸いにしてここ何年もこの言葉を聞く機会はなく、またわたし自身も発してません*1は。ただ世の中にありふれた返事の言葉であり、いつ何時自分のところに来るかわかりません。わたし自身が発してしまうかもしれません。

それは「聞いてない」という返事です。

この言葉がカジュアルに使われようになると、情報の流れが止まり、協働の基盤が揺らぐことになります。わたしたちが目指すべき「議論は熱く、決定後は一丸となって進む」という文化とは、まさに真逆の方向に働くものです。

そのため、常日頃から言動を点検しておきたいと思っている事柄です。

返事「聞いてない」

連絡、相談、共有に対して、、「聞いてない」という返事の言葉。この言葉は、よく考えると非常に奇妙な性質を持っています。情報を今まさに聞いている瞬間に「聞いてない」と答えるという論理的矛盾。

これはいったい何を意味しているのかというと、この短いフレーズには複数の意味が込められているのでしょう。

  • 「その情報は以前に共有されていないと思う」
  • 「その件について自分は関与していないと認識している」
  • 「その情報に責任を持ちたくない」
  • 「今その話をする心の準備ができていない」

しかし、これらの複雑な意図を「聞いてない」という曖昧な言葉で片付けてしまうことで、本質的な問題解決を阻害しています。

しかも、これを言われた相手は何も打ち返すことができず会話を続行できない、会話の継続を拒否するサインでもあります。それは「これ以上話を進めないでほしい」という拒絶のメッセージでもあり、対話の可能性を閉ざしてしまいます。

「聞いてない」の代わりに使える建設的な表現

「聞いてない」という不思議な返事の代わりに、状況に応じた適切な表現を意識的に選ぶことで、コミュニケーションはより豊かに、そして生産的になります。ちゃんと双方向の通信のシーケンスが成り立つようにしようというものです。

情報を初めて聞いた場合

  • 「初耳です。もう少し詳しく教えていただけますか?」
  • 「その件について把握していませんでした。要点を共有いただけますか?」

部分的に知っている場合

  • 「○○までは聞いていましたが、その後の展開は把握していません」
  • 「少し話は聞いていましたが、詳細を確認させてください」

責任範囲について明確にしたい場合

  • 「その件については自分の担当と認識していませんでした。どのように関わるべきでしょうか?」
  • 「どのような役割を期待されていますか?改めて確認させてください」

情報共有の責任を共に担う

「聞いてない」という言葉の背景には、情報共有の責任を一方的に情報提供者側に押し付ける姿勢が隠れています。しかし、健全な組織では、情報の送り手と受け手の双方が責任を持ち合います。

わたしたちはミーティングに出席できなかったとしても、その内容を把握する責任があります。また、自分のチームに影響する決定については、自ら積極的に情報収集する姿勢が求められます。

「聞いてない」と言う代わりに、「その情報を得る機会を自分でつくれていませんでした」と認識を改めることで、受け身から能動的な姿勢へと転換できるのではないでしょうか。

*1:記憶の限りでは




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