友人とのおしゃべりの中で、仕事に向き合うスタンスについて話が及びました。いい振り返る機会あったので、特に組織での意思決定と実行のプロセスにおける自分のスタンスを言語化してみました。
わたしの仕事への向き合い方
ステートメントとしては、「よりよい未来を模索するための全力の議論、ノーサイドの精神、決定への120%コミットメントとして誰よりもその決定を体現する」です。
よりよい方向に皆でむかえるように、場の雰囲気の忖度をせず、権威勾配に流されることなく、ひとりのプロフェッショナルとして気骨を持って、議論の場では率直に意見を述べ、健全な疑義や代替案を提示する。しかし一度決定がなされたら、感情的しこりを残さないノーサイドの精神で、決定に全力でコミットし実行することを心がけています。
この背景には、「Problem vs Us」「disagree and commit」「ノーサイド」といった原則があります。
「Problem vs Us」
対立構造を『人 vs 人』ではなく『問題 vs 自分を含む人々』と捉え直す考え方です。この視点に立つことで、個人間の対立から脱却し、関係者全員で問題解決に向かうことができます
「disagree and commit」
これはAmazonなどのグローバル企業で重視される価値観で、自分の意見と異なる決定がなされても、いったん決まったら全力でその実行にコミットするという考え方です。健全な組織では、決定プロセスでの意見の相違が歓迎され、その上で決定後は一致団結して進みます。
「ノーサイド」
ラグビーの試合が終了した瞬間、味方も敵も区別なく互いを讃える精神をビジネスに適用したもの。どれだけ熱い討論や意見の相違があっても、その議論の場に置いていき、終わったら共通の目標に向かう仲間として前進するという文化です。
先日の記事でも引き合いにだしたものですね。
なぜこの原則が重要なのか
この原則には三つの重要な要素があります:
1. 健全な議論の価値
意思決定の質を高めるためには、多様な視点からの意見や、時には反対意見も必要です。率直に意見を述べることができる環境は、盲点を発見し、より良い選択肢を見つける助けになります。
2. 感情と決定の分離
ミーティングでの議論が白熱することはありますが、それは問題に真剣に向き合っているからこそ。しかし、その感情は議論の場に置いていき、個人間の関係にしこりを残さないことが健全な組織文化には不可欠です。
3. 揺るぎないコミットメント
一度決定がなされたら、それが自分の最初の意見と異なっていても、全力でその実現に取り組むことが組織としての前進につながります。そして当初の思惑と違う様相があれば立ち止まって再考するのです。
スピード感と健全な疑義表明はトレードオフではない
ビジネスの世界では「スピード感」と「健全な疑義表明」がトレードオフの関係にあると考えられがちですが、わたしはそうは思いません。むしろ、適切なタイミングで率直な意見交換ができることが、結果的に意思決定の質を高め、やり直しを減らし、全体としての進行を早めることにつながると信じています。
自分のスタンスを伝えることの大切さ
こうした考え方は、必ずしも誰もが共有している価値観ではないかもしれません。わたしはこのスタンスを貫いていますが、議論での対立を個人的な勝ち負けとして受け取ったり、ミーティングでの感情を長く引きずったりするシーンを見聞きすることは過去しばしばありました。
だからこそ、自分のスタンスを明確に伝え、「熱い議論と全力のコミットメント、そして感情的しこりを残さないノーサイドの精神」を大切にしていることを周囲と共有することが重要だと感じています。