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2000年発売のDVDプレーヤーDVP-S313がリモコンなしのジャンク品で110円だった。
一応通電台でCDとDVDの読み込みを確認し購入した。
DVDプレーヤーをCDプレーヤーの代替として探していたこともあったが、CDP-XB920を買った今となっては無用の長物である。が、よもやこっちの方が「音が良い?」なんてことがあるかもしれない。とりあえず確保して音出ししてみた。という記事である。

2000年のDVDプレーヤー
デジタル機器は日進月歩で、CDP-XB920(1998年製)より新しいDVP-S313の方が、音が良いという可能性は捨てきれない。(結果は見えている気もするが)
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ハードオフでタグもつけてもらえない。110円商品

実際のところDVP-S313はDVDプレーヤーであり、DVD再生では多彩な設定や再生パターンを選べるのだが、CDの再生ではほぼ再生するのみである。(リモコンがあればプログラム再生は可能)
一番原始的なマルチディスク対応でCDとDVD、VIDEO-CD(レーザーディスクに搭載されていたCD-VIDEOとは別物)が読めるが、読み込み時に判別する必要があり、やや時間がかかる。それでも(CDに関しては)思ったほど時間がかからない。使えないというほどではない。
欠点とまでいえないが、動作のたびに「ピッ」と音がする。設定で消せるのだと思うが何分リモコンが無く無理である。これは、やや邪魔である。←その後、マニュアルを見つけた。それによると本体のみでも(一時停止ボタン長押し)消す設定はきるようだ。ただし、動作音を出すためにはリモコンが必要。
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音出ししてみる
音に関しては可もなく不可もなく、普通である。
CDプレーヤーとして十分に使えるが、CDP-XB920を超えているかといえば、予想通りそのようなことは無かった。音のシャープさで専用機であるCDP-XB920にはかなわない。CDP-XB920は腐ってもカレントパルスD/Aコンバータ、可変デジタルフィルター搭載で、そこらのDVDプレーヤーに負けてられないのである。

この機種の使い道
基本的には「無い」のであるが、今回ネットで調べていたら、この機種を探している人がいることがわかった。
後継のSACDプレーヤーSCD-XB9とピックアップが共通で、不具合の出たピックアップを状態の良いDVP-S313のピックアップに乗せ換えるということをしている人がいるらしい。(交換用ピックアップを買うよりDVP-S313の中古の方が安価である)
もしかしたら、購入価格より高く売れるかも知れない。が、いまやSCD-XB9自体がどれほど稼働しているのだろうか?
 
DVDプレーヤーとして考えた場合、映像出力がコンポーネント出力(3本で接続=D端子の元になった奴)とコンポジット2系統(黄色)、S端子2系統と現代のテレビにはつなぐことすら怪しい布陣である。やはり110円は妥当な価格なのか?


90年代SANSUIがまだまともにアンプを作っていた頃。AU-α607MOS PREMIUMというアンプを発売した。1991年のことだった。
607シリーズの発売15周年記念の出力素子にMOS-FETを使った限定モデルで138,000円だった。同時期のAU-α607DRが87,000円だったのでざっと50,000円アップである。
このイメージが自分のMOS-FET信仰の原点である。音を聴いたわけでもないのにMOS-FETは特別(高級)だと思い込んでしまった。
全然わかっていないのである。FETとバイポーラトランジスタの違いも判らないのにMOS-FETを特別視してしまうのはそのモデルによって植え付けられた単なるイメージである。

ちなみにSANSUIのMOS-FET(旧型)モデルは
AU-α607MOS PREMIUM
AU-α607MOS Limited
AU-α907i MOS LIMITED
AU-α907Limited
AU-X111
AU-X1111 MOS VINTAGE
B-2102 MOS VINTAGE
B-2103 MOS VINTAGE
B-2105 MOS VINTAGE

これだけあるらしい。ただ機種名を見てわかるようにそれぞれ特別モデルや限定モデルだったようだ。SANSUIが通常使っていた出力素子はバイポーラ型のLAPTと呼ばれるもので十分に高音質の評価を得ていた。
90年代半ばには旧型MOS-FETは枯渇するといわれ(旧型の事だったのね)AU-α607MOS Limited(1999)の頃には最後のMOS-FETモデルといった扱いだった。

現在(2000年以降)でもMOS-FETという呼称の素子は存在するが、SANSUIがこだわった旧型とは同じ名前で別のものということらしい。音の傾向がまるで違うらしい。(HITACHIのPowerMOSは旧型。現在DENONが使っているUHC-MOSは新型MOS-FETに属する素子)

なぜ今、そんな話をしているかというと、先日買ったVictor SS-A300がMOS-FETを使用している可能性があるからだ。

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この情報化時代にこれほど情報が無い機種も珍しいが、ヤフオクの出品情報によるとMOS-FETと書かれているものがあった。(確度は低いですが)1986年製(これもヤフオク情報)ということであれば旧型MOS-FETの可能性は十分にあるということだ。

一般的にバイポーラはパワー感があるが、繊細感が乏しいと言われており、旧型MOS-FETはその逆と言われている。特に旧型MOS-FETは高音域が繊細で透明感があり、ウォームな音(ホンマかいな)だそうである。曖昧な感性的な言い回しで本当のところよくわからないが、好きな人は好きということなのだろう。(そんなに際立って違うのだろうか?)

実は自分は確実に旧型MOS-FETの音を聴いている。
以前使っていたLo-DのパワーアンプHMA-4580はHITACHI独自のPowerMOS=HS8401A HS8402A (2SK134 2SJ49 相当)を搭載していた。好ましい、よい音だったが際立った違いを感じていたかというとそんな感じではなかった。(駄耳ゆえ)

今回意識して聞いてみると…
やはり、パワーが勝つ気がする。(駄耳ゆえ?)

今まで使っていたN220との比較では明らかに音の粒立ち感が上がったのだが、CM-1との組み合わせでは低域の量も増えパワーが増した感じの方が強い。(PA用だから?)ウーファーを力強くドライブする感じである。
繊細で高域がきれいという感じはさほどしないが(旧型MOS-FETかどうかはともかく)N220よりは好ましい感じである。
問題はファンの音ということになる。(前回記事参照)
一説によると、PA用アンプは家庭内での使用ではほとんどファンが必要がない程度しか発熱しないようで、ファンを止めてしまっても良い、とのこと。(実際2時間程度使用しても排気が熱くなったりしない)ただ、それは流石にまずい気もするので最新の静音ファンに交換すればなんとかなるであろうか?
試す価値はあるような気がしている。

各社が独自の目論見で開発を行う新商品で規格を統一するのは難しい。

・初めてのデジタル音声メディアであったコンパクトディスクは稀有な例だが、早々に統一メディアとなった。=それほど開発が難しくまともに商品化にこぎつけたのがSONY-PHILIPS連合しかなかった。

・カセットテープ(コンパクトカセット)はPHILIPSが特許を公開したため世界標準規格となった。

・ビデオレコーダーは業務用で高いシェアを誇るSONYがβ規格の家庭用ビデオを発売し、高い技術力と品質でシェアを伸ばしたが、結果的に松下電器やVictorはじめ多くの家電メーカーが参加したVHS陣営に惨敗することになる。VHS規格は画質、音質はβより若干劣るが、製造に独自技術が必要ではなかった。よって、国外を含む多くのメーカーが陣営に参加し、シェアを増やしていった。最終的にはレンタルビデオの勃興でより積極的にソフト展開を行ったVHS陣営が市場を圧倒した。(一説によるとアダルトビデオのソフトはVHSしかなく、これがVHS勝利の原因の一つと言われている)

・LD-VHD戦争はコップの中の戦争程度の争いで、非接触で解像度的にも優れるLD陣営が早々に勝利を収めた。(録画できない再生専用メディアの戦いなど市場規模を考えたら影響は微々たるものであった)

・MD-DCC戦争。コンパクトカセットと互換性があったDCCだが、日本国内においては機種が出そろうまえにSONYを中心としたMD陣営に敗北していた。ランダムアクセスに強いディスクメディアが次世代メディアの中心となることは必然だった。国内でのSONYの対応も影響しているであろう。(ただ、このMDも世界的にはあまり普及しなかった)

・デジタルの圧縮技術の進歩で12㎝メディアに4時間以上の映像を保存できるようになると、保存もできる-Rや-RAMの登場とともにDVDメディアが隆盛を極めるようになる。 ここでも、DVD-RAMを推進する派(Panasonic等)とDVD-RW派(Pionner等)、DVD-RW+派(SONY)などがあったのだが、ドライブの方がマルチに対応して大ごとにはならなかった。


そして、問題のHD-DVDの登場である。2001年頃からデジタルハイビジョンをそのまま保存できる次世代メディアの開発は行われていた。DVD規格をベースにハイビジョン映像を記録できるようにしたのがHD-DVD規格である。推進していたのは東芝で、メディア提供側としてはワーナー等が名を連ね、後にマイクロソフト(Xboxの追加ドライブとして採用)も参加した。
一方のBD陣営はSONYとPanasonicを中心に全く新しい青色レーザー(Blu-ray)を使用した規格を開発した。 HD-DVDとの一番大きな違いは容量で、2層をフルで使うと50GBだった(HD-DVDは30GB)
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BDは規格制定の段階で圧縮方式をMPEG2で考えており(HD-DVD陣営はMPEG4)、長時間収録するためにはある程度の容量が必要だった。そのため技術的に困難な方法で(無理をして)容量を増やした。
開発に時間がかかったこともあるが規格の策定までの間にPanasonicがMPEG4AVCを開発してBDに採用され、HD-DVDとの差が無くなった。
こうなると容量の差だけが際立つようになった。(映像の収録時間に差が生まれた)容量は単純に大きい方が良いし、製造の歩留まりに差が無ければ(メディアの価格の問題)BDの方が有利になった。

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HiViの年表
2005年 4~5月に東芝とSONY・Panasonicの間で規格統一の交渉が行われたが決裂した(BD側は既に商品を市場投入しており、大きな変更は困難であっただろう)
2006年 SONYはBD-ROMを再生可能なPLAY STATION3を発売(一般化の始まり)
2007年 東芝はHD-DVDの北米でのハードウェア低価格戦略を開始。しかし、結果的にシェア拡大に結び付かなかった。後の東芝のBD機にも言えることだが、当時メモリーなどのリソースが十分では無く性能が低かった。これはもしかしたら低価格戦略の弊害かも知れない。(他社製品はメモリー量が潤沢だったか設計が優れていたかわからないが、満足できる性能だった)
2008年 ソフトウエア供給側の大手ワーナーがHD-DVD支持をやめ、BD陣営に鞍替えした。この瞬間、HD-DVDの敗北が決まった。(発表は2008年2月)東芝の西田社長(当時)が正式にHD-DVDからの撤退を発表した。

東芝対SONY・Panasonic連合軍という図式である。(AV・家電の雄が手を組んでいるのだ) ハードウェアを作っていたのが東芝1社というのではそもそも勝ち目はなかった。その当時、PC界における勝ち組マイクロソフトが陣営に参加してもBD陣営の優位を崩せなかった。(ちなみにAppleはBD陣営)


東芝は現在解体の危機に瀕している。 HD-DVDの失敗がその原因ということはないだろう。会社規模からいえばこの程度の失敗は微々たるものだったはずだ。
HD-DVD撤退を発表した2008年当時の社長は西田厚聰氏だった。東芝崩壊の元凶とされる人物である。無理な目標を「チャレンジ」と称して、部下に押し付け結果的に粉飾を引き起こした。2011年に発生する東日本大震災での原発事故をきっかけに西田氏らが推進した原発事業が事実上破綻するのはもう少し後の話である。
いずれにしろ、今の東芝に新しい規格を作って販売していく力はもうない。(10年前には想像もできなかったことだ)


参考 HIVI 2008年4月号 HD-DVD終息宣言の記事(図版も)

OCB-1(オヤイデコンセントボックス1号)はオーディオ用の元祖的電源タップだが実際どうなのだろうか。

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ケースはNational 製
必要なコンセントの数は①プリアンプ、②パワーアンプ、③レコードプレーヤー、④CDプレーヤー、⑤カセットデッキ、⑥フォノイコライザーで埋まってしまう。
これまではアンプにあるサービスコンセント(連動・非連動)を活用していた。(せざるを得なかった)

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電源コード側のコンセントの品質が最も高いのでそちら側にパワーアンプとプリアンプを接続。一番遠い側にCDプレーヤーを接続した。(デジタル系の影響を考慮、できるなら同一のタップに繋がない方がよい)

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電源ケーブル(Li/50)は布巻
今回の入れ替えでカセットデッキも繋ぎなおしSU-C1000で聴けるようになった。これも驚くほどよい音で、カセットテープはまだまだいけると思った。
CDプレーヤーとして接続しているRD-VH7PCにはチューナーも内蔵されているので、数十年ぶりのFMエアチェックも可能だなと思った。(録音して何度も聞くような番組はもはやないのだが…)
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ゴムのプラグもNational 製
肝心の電源タップによる音の向上だが、それほど顕著なものではないにせよ、音の雑味がなくなったというか、スムースな音になったと感じている。ベルデンの時はややこってりとした艶がのった感じになったが、OCB-1ではスッキリした感じだ。総じて好印象。なにより6個のコンセントを気にせず使えるのが良い。
オーディオにおいて電源(または電源周り)が重要というのは現代においては常識だが、1980年代にそのような発想はまだなかった。得に電源ケーブルやタップで音が変わるなんて思われていなかった。そんな中作ってみたら音が良かった的な感じだと思うが、OCB-1は誕生し40年にわたって製造されている。現在手に入るのはOCB-1STⅡだが試しに使ってみては…

オヤイデ電気のショップの解説に以下のような記述があった。

オヤイデ電気は電線専門店として1952年に創業。それから30余年の後、現在に続く革新的な製品が生まれました。
「音が良くなる電源タップ」というキャッチフレーズで登場した、“OCB-1”(オヤイデコンセントボックス1号)です。

まだ、電線=ケーブルで音が変わる、といった概念が存在しない時代、故江川三郎先生がこのOCB-1に着目し、ケーブルとオーディオの関係が注目されるようになりました。

以来、時代と技術に歩を合わせ更新を続けてきた“OCB-1”。

以上引用

この記述によるとOCB-1シリーズは1980年代前半に開発されたようだ。登場から既に40年、シリーズと呼ぶにふさわしいバリエーションがある。
現在、最もスタンダードなOCB-1 STⅡは14,300円(直販価格)オリジナルケースにオヤイデオリジナルのLi/50ⅡケーブルとPanasonicの3口コンセントを2セット埋め込んだものである。

自分が買ったものはOCB-1 STⅡの直系のご先祖様というべきOCB-1(型式不明・80年代製?)である。
ケースはオリジナルではなくNational 製のコンセントボックスで、3つ口のコンセントもNational 製。そこから延びる電源ケーブル(3m)はオヤイデ電気オリジナルのLi/50(布巻でコタツの線のよう)である。
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購入したのはペイペイフリマで同時に2種類のOCB-1(型式不明)が同じ出品者から出品されていた内のひとつ。5,000円で購入した。
今から思えばもう一種類(2Pコンセントが3口独立している形だった)の方がグレードが上だったように思うが、3つ口コンセントを手持ちのホスピタルグレード3P二口に交換することも考慮して、こちらのよりスタンダードな方を選んだ。(微妙に後悔している。コンセントボックスのプレートはPanasonicの汎用品なのでいくらでも交換可能だった)
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「便利で音が良くなる」の表現は現代ではグレー?
箱に貼ってある小柳出電気商会の説明文には特にコンセントの説明はなく、主にメインの電源ケーブル(Li/50)の説明に終始している。(自社開発品だから?)
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ケースそのものに貼られたシールには「CD」の文字が見え、1982年以降の製品だとわかる

電源タップはベルデンのものを使用して音が変わった(プラシーボ効果の可能性あり)経験があり、期待している。(本当は6口あるコンセントと3mの電源ケーブル=主に設置の問題で選んだのだが…)

つづく



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