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当てずっぽうで探してもなかなか難しい「隠れHDCD」探し

ミスチルのトイズファクトリーやエイベックスを中心に探しているが、期間もかぎられるため、発見が難しい。しかも後述のように法則性がないので一種の運頼りな面もある。

HDCD表示あり

1.      landmark 2005) Salyu トイズファクトリーP1080520
Salyuのデビューアルバム。トイズファクトリーものである。ミスチルのものはすべて表示なしだったが、これにはしっかり表示している。どうしてだろう?
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2.      CHANG YOU1998Faye Wong 東芝EMIP1080526
フェイ・オンのアルバム国内盤。しっかり、HDCD表示があった。

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HDCD表示なし(隠れHDCD)

1.      THE WINTER ALBUM2002) the brilliant green デフスターレコード
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ザ・ブリリアント・グリーンの4thアルバム 噂では2ndアルバムの「TERRA2001」(1999)ソニー・レコードもHDCDだったとか…未確認

 

2.空創クリップ(2005)  スキマスイッチ BMGジャパン
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 スキマスイッチの2ndアルバム。前回の記事(HDCDをさがす1 2020年11月18日)にも書いたが、確認したところHDCDだった。3rdアルバム「夕風ブレンド」(2006)は通常のCDだった。

 

じゃないHDCD

1.Q2000)ミスターチルドレン トイズファクトリーP1080513
以前の記事で「BOLERO」(1997)以降は隠れHDCDと書いたが、この「Q」(2000)はHDCDではなく通常のCDだった。(以前の記事は間違いなので訂正します)ただ、それ以降のベスト盤は隠れHDCDだったしオリジナルアルバム「シフクノオト」(2004)までは隠れHDCDなのは間違いのないところ。このアルバムだけ違う理由がわからない。※追記2005年の「I♥U 」もHDCDの模様(情報いただきました)

2.      Los Angeles2001) the brilliant green デフスターレコードP1080516
ブリグリの3rdアルバム。これは非HDCD-=通常のCDだった。噂通り「TERRA2001」がHDCDなら間のこれだけ通常のCDということになる。どうしてなのだろうか?

 

そもそも表示がないのだから文句を言う筋合いではないのだけれども、意味がわからないというか、なんらかの法則性が欲しいところではある。

既報のとおりRD-VH7PCは今となっては貴重なHDCDデコーダー内蔵である。CDを再生するとHDCDならHDCDの表示(デコーダー作動中)がでる。容易にHDCDの判別ができる。
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普通にHDCDのロゴ記載があるHDCD

有名な話だが、HDCDでエンコードされているものでもHDCDとの記載がない「隠れHDCD」が多数あることがわかっている(特に国内リリースのもの)このRD-VH7PCの機構を使って「隠れHDCD」探そうというのがこの企画である。その第一回目として、一筋縄ではいかないHDCDの実例を紹介しよう。


    一部の曲がHDCDのケース

HDCDというとそのCDHDCDというメディアに変わったような印象をもたらすが、以前このブログでも取り上げたが(「HDCDを学びなおす」の項参照)HDCDとはそもそもHigh Definition Compatible Digitalの略でHigh Definition Compact Discの略ではない。「ハイデフの互換性があるデジタルデータ」というような意味である。SACDのようにメディアそのものがHDになったわけではなく「互換性のあるHD化されたデータが収録されています」程度の意味である。したがってロゴが無いのに1曲だけHDCDのアルバム(クラプトン)やHDCDのロゴがあるのに全曲HDCDではないディスク(ビーチボーイズ)というものが存在した。
E.クラプトンの「クロニクル」は1曲目のみHDCD、ビーチボーイズの「Little Deuce Coupe」は2曲だけHDCDだった。

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    HDCDロゴがあるがHDCDで再生されないケース

ビーチボーイズの以下の2枚はHDCDのロゴが印刷されているにもかかわらず、すべて通常のCD-DAだった。(このあたりはWikipediaHDCDの項に詳しい解説がある。以下引用『HDCD音源を編集する場合、調整卓のフェーダーやエフェクト機能を用いるとHDCD音源に埋め込まれたHDCD判別用隠しコードが離散してしまう。このような編集を行った音源をCD盤としてプレスし再生した場合、HDCD判別用インジケーターが点滅したり点灯しなくなったりする。HDCD音源を編集した場合には、再度、そのデータをHDCDエンコーダーに入力し、隠しコマンドを打ち込まなければならない。』ビーチボーズの2枚は一瞬インジケーターが点灯するもすぐに消えるという挙動で、まさにこのケースにあたると思う。つまり、もともとはHDCDのデータだが何らかの理由で判別用のコードが離散しHDCDとして再生できないという状態になっている。まあ、CDとしては普通に再生できるのでクレームにはならなかったのだろうか?

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    HDCDのロゴがないにもかかわらずHDCDデータが収録されている

今後さがそうとしているのがこのタイプ。これもWikipediaに詳しい解説があるが、本来正規ルートでHDCDデコーダーを導入した場合HDCDのロゴを記載するのはライセンス上義務付けられるが、HDCDエンコーダーが搭載された機器は別ルートでも販売されておりそちらで導入した場合、HDCDロゴを記載する義務はなかった。ある時期に「隠れHDCD」が多いのはその機械が導入されているスタジオ?で作業されたということを意味する。(HDCDと意識していたかどうかは不明である)それでもHDCDデータである以上20bitのデータを持っているのでCD-DAよりは高音質といえると思う。

今、手元にあったCDで怪しそうなものを再生してみたら、次の6枚が「隠れHDCD」だった。
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ミスチルは有名でこの項でも取り上げたが1997年の「BOLERO」から2004年の「シフクノオト」までのベスト盤を含むアルバムがHDCDだと思われる。96年の「深海」2005年の「I ♥ U」がどうだったかは持っていないので分からない。(2021年6月追記:2000年のアルバム「Q」はHDCDではなく通常のCDでした)

スキマスイッチもデビューアルバム「夏色ノイズ」(2004)はHDCDだった。噂ではセカンドアルバム「空創クリップ」(2005)もそうらしいが未確認。2006年の「夕風ブレンド」は非HDCDだった。この辺りに境界があるのかも知れない。

サザンもアルバム「キラーストリート」はHDCD。リリース間隔が長いので次がどうかはわからないが、噂では桑田佳祐名義のアルバムにもHDCDはあるようだ。(未確認)

 

パシフィック・マイクロソニックス社の設立が1996年。それ以後本格的にHDCDエンコーダーが稼働したと思われるので1996年以降2005年前後までが使用されていた時期だと思われる。(例外的に上のビーチボーイズのBOXセットは2012年リリースというものもあるが…)この期間の怪しそうなCDを再生して「隠れHDCD」をさがしてみよう。

(時間があるときに)つづく

最近買った「HAYLEY sings JAPANESE SONGS」というCDにSHM-CDの表記があった。
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HAYLEY WESTENRAという名前だが日本ではヘイリー名義だった

SHM−CDは高音質を謳ったCDで確か2007年頃から販売されていたと思う。
前項で取り上げていたHDCDより新しい時代の高音質(というフレコミの)CDだ。

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ロゴはこれ

SHMとはスーパーハイマテリアルのことで、CDの読み取り面のポリカーボネートの材質を見直し、より透過性を高くし、ビットの読み取り精度を上げて高音質にする。といった製品。ユニバーサルミュージックと(当時の)日本ビクターが共同で開発した技術。(同じような思想で作られた高音質というフレコミのCDにSONYのBlu-spec CDがある)
CDのデータそのものは同じもので当然通常のCDプレーヤーで再生可能。

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ここにもロゴが…

ヘイリーのCDに解説書(ペラ1のもの)が入っていたが、自信満々で高音質を謳っていた。
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解像度と歪感の音質特性が倍近い評価(社内評価)

なのだが、実際は音はほとんど変わらない(と言われている)←追記を参照ください。

SHM-CDがリリースされた当初、高音質と評判だったCDは実はそれ用にリマスターしたものという噂がある。(あくまでも噂だが…)つまり、高音質はスーパーハイマテリアルの恩恵ではなかったということである。
原理的にその修正で認知できるほど音が変わるとは思えない。そんな音の変化を感じられるほどの高級プレーヤーなら読み取り精度は元々高いはずで、読み取りに変化が起こるとは到底思えない。←追記を参照ください。

その証拠に現在はこの仕様のCDは作られていない。完全に過去のものとなっている。←追記を参照ください。

販売量が下がっていたCDをなんとか盛り上げようとした苦肉の策だったのだと思う。
まあ必死なのはわかるが・・・


2019年10月21日追記

SHM-CDの音質について「変わらない」と断定的に記載していましたが、実際に「変化はある」との見解をいただきました。CDとSHM-CDを聴き比べた結果で仰っておられるので正しいと思います。
自分で比較せずネットの情報だけで書いてしまいまいました。「変わらない」ということは撤回したいと思います。
オーディオの世界で微細な違いが音に影響すること(たとえば電源ケーブル、たとえばスピーカーケーブル…)を実感としてわかっていたはずなのに、ありえないと断ずるのはやはり間違いだったと思います。
また、SHM-CDは現在でも販売されているようです。過去のものという言い方は間違いでした。

申し訳ございませんでした。




そのCDはMONDO GROSSOのアルバムでタイトルは「BEST」
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「HDCD学びなおす」では、あまり有用な情報もないままに(音についても懐疑的な結果だった)尻切れ終了していたが、国内盤のHDCD(としっかり明記された)アルバムを発見したので、いろいろ調べてみた。
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HDCDのロゴが見える

国内盤で数少ないHDCDと明記したアルバム。どのような出自をもっているのだろうか。

その前に、MONDO GROSSOとは何者か。知る人ぞ知る大沢伸一のアーチストネームだが、以前はバンドであった。大沢伸一はプロデュ―サーとしてBIRDや信近エリを手掛け、多くのアーチストに楽曲提供するなど多彩な活動を行っている。

このアルバムの基本情報。

リリースは2000年8月23日 フォーライフレコードより発売(FLCF-3797)

大沢伸一は1999年にSONYへ移籍しているので、フォーライフ側の企画でフォーライフ時代の曲を集めて作られてコンピレーションだと思われる。

1993年デビューし、1995年以前はMONDO GROSSOは5人組のバンドだった。1996年以降はソロプロジェクトとなる。もっとも一般に知られた曲はSONY移籍後、Birdをフューチャーした「LIFE」(2000年アルバムMG4収録)だと思われる。

今回、このアルバムにはバンド時代の曲を中心に集められている。MONDO GROSSOの曲だとは知らなかったが聞いたことがある曲が複数含まれていた。MONDO GROSSOの浸透度は(知名度に比べて)高いと感じた。楽曲のクオリティも非常に高く、価値ある一枚だった。肝心の音質だが(CDとしてしか聞けていないが)良い音だったと思う。HDCDを選択するということはアーティストまたはプロデューサーが意識高い系と考えられるので普通のCDより高音質と思う、のは考え過ぎか。

以前のHDCDの記事で録音時にエンコードすると書いていたが、このコンピレーションは93年から97年までの録音されたものなので、リマスターを作成する過程でエンコードを行ったと推測される。

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マスタリングのエンジアは小泉由香氏(Orange)

小泉さんのディスコグラフィを見ているとHDCDは1998年に現れて2001年頃まで制作されていたのがわかった。限定的なマイナー規格だったのか?うーん、よくわからない。

HDCDの現在地

「HDCDをさがせ」というサイトがある。そのサイトには明示されている、されていないに関わらずHDCDフォーマットのCD(いやHDCDか)のリストがPDFの形で置いてある。そのPDFの最終更新は2005年3月17日である。今から約15年前にはHDCDはリリースされなくなっていたということだ。特定の録音機器(エンコーダー)が必要でその機械がなくなったらこのフォーマットでの録音はできなくなる。当時どれくらいの対応機器が稼働していたかはわからないが、現在も使われている可能性は低いのではないだろうか。そんなわけでHDCDは完全に終わったメディア…とは言い切れない。

前にも書いたがHDCDを完全に再生するためにはデコーダー(ハードウェア)が必要。デコーダーを内蔵したオーディオ機器もまた10年以上前に開発が終了していると思われる。
ちなみに近くのハードオフでHDCD対応機器を探してみたら…
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DENON AVC-3890 DENONLINK搭載の本格派AVアンプ


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DENON CDR−1500 こちらはジャンク品

上記の2機種が見つかった。たまたま両方DENONって、偶然では無いのかもしれないが…。
10年以上経って状態の良いものを見つけることも難しくなっている。(しかも絶妙な価格。HDCDのためだけに15000円は払えない)

では、どうするのか。PCにリッピングするのである。(ソフトウェアデコード)私の使用しているMusicBeeやユーザーの多いfoobar2000などでHDCDとしてリッピング可能である。
新譜がリリースされることはもう無いが、過去の資産はそれなりにあるというのがHDCDである。(1996年から2006年頃までの作品に限られるが・・・)

※ただ正直そうやって作ったFLACファイルを再生してみたがCDと際立って違うかというと、実際よくわからなかった。(HDCDファイルは再生するとやや音が小さくなる)お手持ちのCDの中に明示非明示に関わらずHDCDでリッピングできるものがあれば是非お試しを・・・

おわり



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