以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/cat_266015.htmlより取得しました。


今井美樹の「PIECE OF MY WISH」がニュービーズのCMに使われ、絶賛ヘビロテ中である。1991年リリースなので、実に30年以上前の曲である。だが、耳に残る名曲なのである。

今井美樹の時代
モデル出身の今井美樹は当初、歌手より女優に軸足がかかっていたように思う。最初から2枚目のアルバムまではアイドル歌手的な制作スタイルだった。(80年代は実にアイドルの時代であった)
3枚目のアルバムから少々様相が変わっていく。このアルバム『Bewith』(1988)から上田知華、柿原朱美が参加し、今井美樹の音楽の方向性が固まっていった。このアルバムは大ヒットしオリコン1位を獲得した。(本格的に歌手への転換)
次のアルバム『MOCHA』(1989)は『Bewith』の方向性をより進めたアルバムで今井美樹の作家性の萌芽が見える。
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mocha(カセットテープ)
この4枚から最初のベストアルバム『Ivory』(1989)がつくられた。選曲は今井自身が行い、シングル曲が収録されなかったりした。初期の大ヒット曲「瞳がほほえむから」(アルバム未収録)はこれに納められている。

しかしながら、今井美樹がアーティストとして開眼したのは5枚目のアルバム『retour』(1990)だったと思う。
全12曲中、自身が作詞した曲が4曲あり、「半袖」と「輝く星になって」はライブ音源を使用している。それは相当なクオリティであり、それを収録するのは自信の表れだろう。
作曲陣ではそれまでの上田知華、柿原朱美に加えKANが参加している。
『retour』(フランス語で「蘇生」の意)の名前にふさわしい新たに生まれ変わったようなアルバムである。
ここからの3枚のアルバム(残り2つは『Lluvia』(1991)『flow into space』(1992))が“名作の森”期にあたる。
7枚目のアルバム『flow into space』でその後を変える出会いがあった。布袋寅泰の参加である。ここでは2曲の作曲のみだが、1993年のシングル「Bluebird」以降サウンドプロデュースの中心的存在になる。(布袋時代のはじまり)

『A PLACE IN THE SUN』(1994)と『Love Of My Life』(1995)ではサウンドプロデュースをそれぞれ坂本龍一、菅野よう子と共同で行うが、次のアルバム『PRIDE』(1997)ではプロデュースと全ての曲の作曲も行うようになった。
そこで生まれたのが今井美樹最大のヒット曲「PRIDE」(1996)である。CD最も売れた時代にシンクロしたともいえる。

布袋時代が好きな方も当然おられると思うが、自分的にはそれ以降はあまり聞かなくなっていった。今井美樹は90年代前半のアーティストのイメージなのである。

今井美樹のキャリアの中で『IvoryII 』が最強なワケ
前述のように『Ivory』はファーストアルバムから4番目のアルバム収録曲とその間のシングル曲からチョイスされている。『IvoryII 』は5枚目のアルバムから7枚目のアルバムの収録曲とその間のシングル(「PIECE OF MY WISH」はこれにあたる)からチョイスされている。自分が「名作の森」期と呼んでいる時期と全く被っているのである。それは最強なのである。

女友達への応援ソング
竹内まりや(薬師丸ひろ子)の「元気を出して」やドリカムの「サンキュ」や岡本真夜の「宝物」など女性同士の友情を歌った名曲は数あれど、今井美樹にもそんな曲があった。
「幸せになりたい」である。(『retour』収録)自分はこの曲が一番好きかも知れない。
「離婚した友人が東京で新生活を始める」という歌で、アッパー系である。サビの「渋滞は毎日〜」の部分でぐっと来る。
90年代初頭はまだまだ離婚が人生の汚点になり得た時代。全く違う環境に身を置く友人を気遣う歌である。友人ともども「幸せになりたい」のである…

この曲は今井美樹の作品を20作以上(しかもほとんどの主要曲を)手掛けた上田知華が作詞作曲し、今井美樹の曲で唯一レコーディングに参加(コーラス)した曲である。思い入れが感じられる。

この曲も『IvoryII に収録されている。

『IvoryII 』収録曲
1 retour
2 夢の夜
3 カ・ケ・ヒ・キ・27
4 幸せになりたい
5 雨にキッスの花束を
6 Tea For Two
7 半袖
8 PIECE OF MY WISH
9 Bluebird
10 The Days I Spent With You
11 Lluvia
12 amour au chocolat
13 雪の週末
14 Blue Moon Blue Re-Mix
15 flow into space

現在では『Ivory』と2枚組にした 今井美樹 | Ivory&IvoryII 【SHM-CD】という製品もあるようだ。
さらに30周年記念盤 今井美樹 | Premium Ivory -The Best Songs Of All Time-というものもあるらしい。
キャリアが長いので様々な形態のベストがあるようだが、自分はオリジナル『IvoryII 』が1枚あれば良いと思っている。(リマスターには懐疑的なので…)

SONY STARBOXとは?

日本のSONY独自のベスト盤ブランドで、自社レーベルのアーティストを広く扱っている。
元々は1988年のCBS SONY20周年限定企画だったが、その後、ブランド化され、シリーズ化した。1989年にはⅡが、1993年にⅢが発売された。元々洋楽のブランドだったが後に日本人アーティストのシリーズとその派生シリーズExtra、2003年にはオールディーズアーティストのシリーズが発売された。

その始まり

前述のようにCBSソニー設立20周年特別企画だった。本国のコロムビアからも特別な配慮があったようだ。1988年8月26日 次の6アーティストで発売された。(特別な呼称がないので本稿では「オリジナル」とする)
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・ビリー・ジョエル
・ボズ・スキャッグス
・シカゴ
・ジャーニー
・TOTO
・アース・ウインド&ファイアー

18曲~20曲入 2,500円(当時CDの価格は3,000円~3,200円、消費税はまだ無かった)通常のプラケースのCD(1枚)に48頁の冊子がついてそれらを収める薄いプラのBOX仕様(背に板あり)の箱に入っている特別仕様。

メガヒットをもつビッグネームばかりだが、当時、それぞれどのような状況であったか書いておこう。

・ビリー・ジョエル 
「ザ・ブリッジ」(1986)の後の「ストーム・フロント」(1989)を制作中。相変わらずヒットメーカーであった。
・ボズ・スキャッグス 
アルバム「アザー・ロード」(1988)をリリース、6月から7月にかけて来日公演を行った。
・シカゴ 
シカゴは1982年、コロンビアを離れ、ワーナーに移籍している。よって80年代の大ヒットアルバム「シカゴ16」(1982)以降の曲は収録されていない。当時その路線でヒット曲を連発していたので、それ目当てで買った人はがっかりしただろう。それでも収録曲があるのは、70年代のキャリアの賜物。
1988年当時「シカゴ19」(ワーナー)をリリース。「シカゴ16」からデビッド・フォスタープロデュースのAOR路線を続けていたが、バンドメンバーの不満から本作が最後となる。(迷走のはじまり)
・ジャーニー 
「エスケイプ」(1981)「フロンティアーズ」(1983)の大ヒットでアメリカトップクラスのバンドとなった。つづく『Raised On Radio〜時を駆けて』(1986)もヒットしたが、その後スティーブ・ペリーの脱退などで、しばらくの間レコードリリースが途絶える。(復活は1996年)
・TOTO
『TOTO IV ~聖なる剣』(1982)は楽曲のクオリティ、アートワーク等全てにおいて、80年代を代表するアルバムとなったが、その後、メンバーチェンジやらなんやらで、やや低迷。この年『ザ・セブンス・ワン〜第7の剣〜』(1988)をリリース。復調の兆しを見せるも、1992年のジェフ・ポーカロの急死で事実上の終わりを迎えた。現在も活動しているが往時の輝きはない。
・アース・ウインド&ファイアー(EW&F)
フロントマンのモーリス・ホワイトは唯一のソロアルバムを発表(1985)。スマッシュヒットとなるが、アース・ウインド&ファイアーの方は音楽性の変化やメンバーの脱退等で低迷期に入りつつあった。

よく見ればこの時点(1988)で現役バリバリなのはビリー・ジョエルとボズ・スキャッグスと強いてあげればTOTOくらいか?シカゴは第二期黄金期に入っていたが、コロンビア(SONY)ではなかった。ジャーニーはスティーブ・ペリーが脱退し事実上の活動停止状態。アースも80年代後半は低迷していた。TOTOも順調にアルバムリリースしていたが往時の勢いはなかった。まあ、ベスト盤なので過去の大ヒット曲があれば問題は無い。ビッグネームであることが重要だったのだ。

STARBOXは好評でCDの普及にも一役買ったといわれている。(CDとLPの出荷数が逆転したのもこの頃)

STARBOX Ⅱ
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翌1989年にはCBSソニーの営業主導で(○○周年とは関係なく)STARBOXⅡの企画が持ち上がった。コロンビアの許諾を得て、「オリジナル」以外のアーティストをリリース。シリーズ化した。
ただし、初回限定盤として通常のカタログに載らなかったため、資料がなく全容がイマイチわからない。Wikipediaにも作品リストがあるが、パッと見「抜け」があり完全なものではない。

「オリジナル」との違い
・Ⅱの方が、デザインが洗練されている。

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「オリジナル」は時間がなく相当にバタバタで制作されたようで、アートワークも今一つという感じであった。Ⅱの方はベースフォーマットをしっかり作り、アーティスト事に文字色や写真が変わるといったデザインだった。(アイテム数が増えたためそうせざるを得なかったのかも知れない)
・CDケースと冊子をまとめる為のプラケースはスリーブ状になり(「オリジナル」は奥側の背の部分は閉じられてBOX状だった)やや簡易になった。(コストダウン?)
・89年4月に消費税3%が導入されたため税込、税別表記が併記されている。よく見ると、なぜだか価格が安くなっている。「オリジナル」2,500円。Ⅱは2,348円(3%税込・端数がつく)

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・冊子以外にカレンダーが付属していた。


STARBOX Ⅲ
さらに混迷を深め、もはやどういう事情かわからないが、Ⅲが発売された。

・多頁の冊子は付属するが、これまでのようにケースの外側にプラケース(もしくはスリーブ)を付けて付属する形ではなく、ケースのライナー部分を大型化して多頁の冊子が入る仕組みとなった。結果、少々厚めのプラケースにすべて収まっている形になった。包装は大幅に簡易化した。

・「オリジナル」とⅡではプラケースの背部分にカラーのシールが貼られていたが、Ⅲではなくなった。
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・価格は税込み2,500円(この頃は税込み表示が普通になった?)


「オリジナル」は6アイテムだったがⅡ以降に関しては前述のように正確な数がわからない。ⅡとⅢについてはデザインが違うので、その違いで判別するしかない。この後にリストを掲載しているが画像検索で表示したもので判別している。(現物を見かけることは稀である)
Ⅲや2003では「オリジナル」やⅡのアーティストの再発が含まれるのでややこしい。しかも再発といっても同じ内容ではないもの※もあるようでアイテム数が確定できない。

※確実に内容が異なるのはバングルスである。バングルスⅡは17曲入り、発売時点でアルバム3枚しかリリースしておらず、その3枚からまんべんなく採られている。93年のⅢでは映画の主題歌だった「冬の散歩道」とリミックスされた2曲が追加され、全18曲となった。(曲の入れ替わりあり)

STARBOXリスト(暫定版)

1 STAR BOX / アース・ウィンド・アンド・ファイアー
1 STAR BOX / シカゴ
1 STAR BOX / ジャーニー
1 STAR BOX / TOTO
1 STAR BOX / ビリー・ジョエル
1 STAR BOX / ボズ・スキャッグス

2 STAR BOX / アンディ・ウィリアムス
2 STAR BOX / ケニー・ロギンス
2 STAR BOX / ジャニス・ジョプリン
2 STAR BOX / トニー・ベネット
2 STAR BOX / ハービー・ハンコック
2 STAR BOX / バングルス
2 STAR BOX / ブラザース・フォア
2 STAR BOX / マイルス・デイヴィス
2 STAR BOX / ローリング・ストーンズ
2 STAR BOX / ロギンス&メッシーナ
2 STAR BOX / サンタナ
2 STAR BOX / ワム!
2 STAR BOX / ボブ・ジェームス
2 STAR BOX / ウィリー・ネルソン

3 STAR BOX / アイズレー・ブラザーズ
3 STAR BOX / サイモン&ガーファンクル
3 STAR BOX / ジェフ・ベック
3 STAR BOX / チープ・トリック
3 STAR BOX / フーターズ
3 STAR BOX / ウェザー・リポート
3 STAR BOX / マンハッタンズ
3 STAR BOX / ジェイムス・テイラー
3 STAR BOX / ダン・フォーゲルバーグ
3 STAR BOX / カンサス
3 STAR BOX / ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック
3 STAR BOX / ハリー・コニック・ジュニア
3 STAR BOX / REOスピードワゴン
3 STAR BOX / デイヴ・メイソン
3 STAR BOX / バングルス(再)
3 STAR BOX / アース・ウィンド・アンド・ファイアー(再)
3 STAR BOX / デッド・オア・アライブ
3 STAR BOX / ボズ・スキャッグス(再)
3 STAR BOX / スリー・ディグリーズ
3 STAR BOX / スライ&ザ・ファミリー・ストーン

2003 STAR BOX / ウィリー・ネルソン(再)
2003 STAR BOX / カラベリ・グランド・オーケストラ
2003 STAR BOX / トリオ・ロス・パンチョス
2003 STAR BOX / ドリス・デイ
2003 STAR BOX / パーシー・フェイス
2003 STAR BOX / パティ・ペイジ
2003 STAR BOX / ミッチ・ミラー
2003 STAR BOX / レイ・コニフ
2003 STAR BOX / ボビー・ヴィントン
2003 STAR BOX / ジョー・スタッフォード
2003 STAR BOX / アンディ・ウィリアムス(再)


KANが亡くなった。61歳だった。早すぎる…


KANは自分より少しお兄さんで、がっつりディスコ世代という感じがする。
自身のアルバムにもディスコチューンを入れていたが、自分は次の三曲をディスコ三部作と呼んでいた。(自分は90年代までのリスナーだったので、期間が限定されている)

「孔雀」(アルバム『TOKYO MAN』)
「甘海老」(アルバム『弱い男の固い意志』)
「DISCO 80's」(アルバム『MAN』)

なかでも「DISCO 80's」はディスコそのものを扱ったディスコチューンで、名門ディスコの名前がいくつも折り込まれている。が、全然知らなかった。同時代に生きてはいたが全く縁が無かったのだ。自分が住んでいた地方都市にも「マハラジャ」はあったが、やはり縁遠かった…

六本木の巨大ディスコ「ベルファーレ」ができたのは1994年である。実にバブル崩壊後のオープンだった。(閉店は2007年)日本人は景気の減速は一時的なものととらえていたきらいがある。しかし結果から見ると二度と浮揚することはなかった。後に「失われた十年」と言われたが、実際は失われっぱなしで20年以上経っている。
80年代後半、日本は世界第二位の経済大国であった。ただ、現在40歳以下の人にはそんな意識はないであろう。それは過去の栄光というか、もはや教科書の上の歴史である。ひどい目に遭い続けた彼らには日本がそんな国だったとはとても思えないだろう。

脱線した…
KANのこの三曲はボーカルにエフェクトをかけたり若干ふざけた感じだが、実はかなりの名曲である。しっかり作ってあり、KANのPOPセンスが光る名曲たちである。
洋楽のパクリ…もといリスペクトが随所にあり、それでも完全にKANの楽曲になっている。広く多くにお勧めするという感じではなく、判る人だけわかればいいという感じでお勧めしたいのがKANである。

ここではほとんどの人が知っているであろう「愛は勝つ」は想定していない。
楽曲リリースから時間差でテレビのバラエティ番組で使用され、レコード大賞まで取ったこの曲は、そりゃあ代表曲なんでしょうが、それだけ繰り返し流されるというのは本意ではない気がする。その時代のTVパワーの凄さを思い知るが、それだけである。
別に「愛は勝つ」だダメな曲だとか嫌いと言っているわけではない。初めて聞いたときには「キャッチーな曲だな」とも思ったし、アルバム『野球選手が夢だった』の冒頭にふさわしい曲だとは思った。ただ、名曲だがそれしか語られないというのはいかがなものかと思う。
当時を思い出すと、片想いの応援曲というより、不倫の応援曲というニュアンスで語られていたような気もする。現代語に翻訳したら「愛しか勝たん」という感じか。

とりとめのない記事になっていることをお許しください。

KANの喪失にそれなりに衝撃をうけているのです。

早すぎるゼ!KANさん!
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今回はNOT AUDIOです。

現在(2023年6月)BSプレミアムにて放送中(土曜日、おおむね17時頃=放送回によって開始時間が違う)の『シャーロックホームズの冒険』(グラナダテレビ版)が週に一度のお楽しみになっている。全41話中20話まで来たので折り返しということで取り上げよう。

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イメージ画像(直接関係はありません)


実は一昨年から昨年にかけても放送されており(水曜日の21時)気づいた時に観る感じだった。後半の話数で若き日のジュード・ロウが出演(当然ゲスト)しているのを発見。さすがイギリスのドラマと思い、がぜん興味が湧いたが時すでに遅し、すぐに放送が終了した。

録画しておけばよかったと思っていたが、運よく何度目かの再放送が始まった。


今回は録画してじっくり見ているが、面白い。

原作から離れて制作されている話(短編で1時間はもたないのかも)もあるが、ホームズ役のジェレミー・ブレッドがやはりハマり役である。腺病質で細く、しかしながら意志が強いホームズ像を見事に演じている。最近のBBC版のベネディクト・カンバーバッチも良かったが、変わり者感はあるものの病的な感じがやや薄かった。何と言ってもホームズは”ヤクチュウ“=麻薬中毒(コカイン・モルヒネ=この時代は合法だがワトソンはこころよく思っていない)である。ギラギラとした目つきはジェレミーならではのホームズ像だ。

ホームズはそもそも正義の味方ではない。「真実」の信奉者なのだ。例え善人が善を成すために犯した犯罪でも真実を明らかにする。それを法的に追及するかどうかは別の話である。



全41話と書いたがホームズの物語(聖典)は60話ある、二つの話を一つにした『マザランの宝石』以外はそれぞれ一つなので42話分がドラマ化され、されないで残った作品が18あるということだ。(長編が二つと16の短編)

その中には到底ドラマ化できない作品(引退後のホームズの物語(「最後の挨拶」)や人種差別を扱ったもの(「黄色い顔」)、実在の犯罪組織を扱ったもの(「オレンジの種五つ」)実在の宗教団体を扱ったもの(「緋色の研究」)など)もあるがホームズ役のジェレミー・ブレッドが亡くなったことが途中で終わった一番大きな要因であろう。



NHKの放送順がオリジナルと全く同じかはわからないが、前半は同じだと思われる。(英文のシリーズタイトルが”Adventure of~“から”Return of~“に変わるが、これは原著の収録作とは対応していない)

第二シーズンの最終話(「最後の事件」)でホームズが消え、復活を果たす第三シーズン(「空屋の冒険」)からワトソン役の役者が変わっている。それゆえ、それ以前のお話と入れ替わることはない。

物語の順番に関しては原作(発表順)に全く則していない。バラバラである。原作にはワトソンの結婚問題があり順番が重要になる局面もあるにはある(結婚している時期にはワトソンはベーカー街にいない)のだが、ほぼ無視である。(物語上の問題は無い)それでも第三シーズン(20話)までは第一短編集(「冒険』」、第二短編集(『思い出』または「回想」)第三短編集(「帰還」または『復活』)までの3冊からのみ採られていた。この三作品のクオリティがやはり高いのか?


第Ⅳシーズン以降は長編二作と短編三作品の2時間スペシャル版を含み、第四短編集『シャーロックホームズ最後の挨拶』第五短編集『シャーロックホームズの事件簿』からも作品が採用されるようになる。


お話自体より演者(キャラクター)で持たせている感のある話数も出てくるように思う。(この辺りはしっかり見ていなかった前回放送の印象なので確かなものではないが…)


ともかく、2023年6月17日放送回から第四シーズンになりその冒頭は2時間スペシャルの『四人の署名』である。長編で二番目に書かれた作品で、最高傑作という人もいる。コナンドイルはシリーズを続ける気はなかったらしく、重要なキャラクターを結婚させている。

長編の二作目として冒頭の宝石の謎や異様な禿頭の兄弟登場等、仕掛けが盛りだくさんになっている。大がかりなクライマックスを持ち一作目『緋色の研究』とは相当雰囲気が異なっている。なによりシリーズ史上最も魅力的な依頼人メアリー・モースタン嬢が登場する。

刮目せよ!


前回のつづき

参考までにLP時代のUK盤とUS盤のラインナップを載せておこう。

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網掛は日本盤と違いがある部分である。
Bicycle Raceは日本でも知られた曲だがSeven Seas Of Rhyeはどうだろうか?
セカンドアルバムQueenⅡの収録曲で初期の重要な曲ではあるが、日本での知名度はいまひとつだと思う。(『ディスカバー・クィーンTHE BOOK』によるとこの曲のモチーフは形を変えながらファーストアルバムからサードアルバムまで登場しているようだ)



US盤の特徴として収録曲が少ない(14曲)ことがまず目につく。(日英ほど人気が無いのかもしれない。はたまた、ビートルズの時代のように曲数によって税率が変わるということがこの時代にもあったのかもしれない)
少ない中で、日本盤にもUK盤にも収録されていない曲が、1曲収録されている。
”Keep Yourself Alive”である。
日本語タイトルは「炎のロックン・ロール」でファーストアルバムに収録された、最初のシングルである。
日本でも少し前にTOYOTA C-HRのCMソングとして起用され、日本での知名度がぐっと上がった曲だ。
キャッチーなハードロックでアメリカ人が好きそうな曲ではある。
自分はCH-RのCMオンエア時に「新曲?」と思ったくらいフレッシュな曲だ。とても70年代の曲とは思えない。(フレディの歌声は最初から最後まで変わらなかった)



CD時代

1984年に日本でリリースされたのは前回書いたように、US盤LPと同じ曲(全14曲)
その後、世界統一盤となったのはUK盤(全17曲)である。未確認だがLPに比べて収録時間に余裕があるので、LP時に施された編集がない(オリジナル)状態で収録されていると思われる。


90年代のコンピレーション

米国ハリウッドレーベルのCDで、ジャケットデザインが全く異なる「Greatest Hits」1992とそれに体裁を合わせた『Classic Queen』1992というアルバムがある。フレディ・マーキュリーの死後(1991)に企画されたアルバムでアメリカでもそれなりに売れた。
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当時同じジャケットデザイン(写真を使わない)で収録曲が変わっているもの(UK盤?)もあったようにおもうが、自分が持っているのは米国盤で、この2枚に曲のダブりはない。

Greatest Hitsの方に古めの主要曲が多く収録されているが、UKオリジナル盤との違いは最も大事な曲"Bohemian Rhapsody"が収録されていないことと、映画の主題歌“Flash”が収録されていないこと。そしてその代わりに"Body Language"(1982)と"I Want to Break Free"(1984)が収録されていることだ。(UKオリジナル盤は1981年リリースなのでこの2曲は収録されようがない)


Classc QueenはGreatestHitsに洩れた曲といった体裁なのかやや外した選曲になっている。ただ、代表曲の"Bohemian Rhapsody"がこちらに入っていることで、趣旨がよくわからない選曲になっている。(米国人にとっては特別な曲ではないのかもしれない)
Classicと言いながら新し目な曲が多いのも特徴的である。特に直近にリリースされたアルバムInnuendoから4曲採られている。(70年代の曲が4曲、80年代が9曲90年代4曲)
ハードロックテイストの曲が多めなのはアメリカでのQueenの立ち位置を表しているのかも知れない。




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