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この項で何度か書いていることだが自分は1965年生まれ(昭和40年男)である。
同い年生まれのプロ野球選手はすぐに思いつくのに(古田敦也、山本昌広、池山隆寛、吉井理人等々)アーティスト(ミュージシャン)となるとなかなかいない。不毛の年なのかもしれない。(失礼)少し下の世代なら斉藤和義(1966)、吉井和哉(1966)、トータス松本(1967)、草野マサムネ(1967)桜井和寿(1970)と思いつくのに…

1965年生まれの数少ないミュージシャンの中で、これはと思うアーティストはユニコーンの奥田民生。そして、もう一人、尾崎豊だ。

尾崎豊の登場
尾崎豊は1965年11月29日生まれ。都内の区立中学から青山学院高等部へ進学し、3年生の時にCBS-SONYのオーディションに合格してレコードデビューを果たした。1983年12月のことだった。
その後。高校を中退し高校の卒業式の日、同日にデビューライブを行った。
Wikipediaによると最初のアルバム『17歳の地図』はろくにプロモーションもしてもらえずセールス的には振るわなかった。(初回プレスは2000枚だったそうである)
2枚目のシングル「卒業」(1985)は当時、プロモーションビデオが話題になり(色のペンキを尾崎豊にぶっかけ続ける、みたいなものだったと記憶している)繰り返し再生され、認知され、曲自体の尖った内容(「…夜の校舎、窓ガラス壊してまわった…」)と相まってヒットした。そのシングルを含むセカンドアルバム『回帰線』は大ヒットして初登場1位を獲得している。
『回帰線』には「卒業」以外にも「シェリー」「スクランブリング・ロックンロール」「ダンス・ホール」など今でも聞かれる曲が収録され名盤なのかもしれないが、自分的にはファーストアルバム『17歳の地図』の方が上である。デビューアルバムが最高の一枚というアーティストは意外と存在するが尾崎豊も(残念ながら)そうなのではないだろうか?
まあ、そもそもその当時、尾崎豊のことは全く評価していなかった。後々「ティーンのカリスマ」みたいにもてはやされ、ある特定の世代には「尾崎」は特別な存在だったのだろう。自分ら世代に「YAZAWA」(=「成りあがり」)が特別な存在だったように…
自分にとっては「大人に抑圧されたティーンの代弁者」のような位置づけが、青臭く、現実離れしていて、とても聞く気にはなれなかった。(時代はローリング80sである。抑圧よりも未来への期待感の方が強かった)


尾崎豊が亡くなったのは26歳の時(1992)
当然自分も26歳である。それくらいの年齢にになって、聴く機会も増えていった、共感するところまでには至らなかったが、「アイ・ラブ・ユー」「シェリー」「ダンス・ホール」などのラブソングでは非凡な書き手だと思っていた。

今(2023)聞くとアレンジが軽い感じだが、80年代を封じ込めることには成功している。ノスタルジーと笑わば笑え、なかなかに良いと思った。(青臭いところも含めて…)
ただ聞いたのは10代のうちに録音された最初の三部作だけ。全体の評価とはいいがたい点はご容赦いただきたい。

10代最後の日に発売が決まっていた、サードアルバム「壊れた扉から」の発売1か月前に、まだ録音が終わっていなかった「Forget-me-not」をほぼ一発取りで録音したのは有名な話だ。
この曲、槇原敬之のカバーを聞いたことがあるが、とても優しい名曲である。しかし、尾崎豊のそれ(オリジナル)はまさに絶唱という趣である。音程の狂いやテンポのずれを気にせず、叩きつけるように歌う。その時の尾崎豊にしか歌えなかった、奇跡の1曲である。
本人が亡くなっているかどうかは関係ないと思うが、好きな1曲である。
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今回参考にしたPen 2019年5月号

※今回この稿を書くにあたり改めて1965年生まれのアーティストを調べたら、いました大物が…その人の名はYOSHIKIと言い…

7月になった。
楽天モバイルのプランがⅦに自動移行した。(旧のユーザーは8月までⅥの条件が維持されるらしい)
0円を維持できなくなったため、これを機会に楽天モバイルを解約するつもりだった。
5月、6月の間に検討して完全解約するつもりだったが、いろいろあって、実際の移行は7月3日。MNPでiijMIOに転出した。

第一の選択肢はPovo2.0だった。
乗り換えのハードルが低く(通常3,000円程度かかる初期費用が0円)申し込むだけてSIMが手に入る。その上、料金は毎月やその日の使用状況に応じて都度購入する形。超低速通信(128kbps)だけであれば月の維持費を無料にできる。(ただし180日トッピングなしだとSIMが失効する可能性がある。逆に言うと年2回何らかのコンテンツを買うと維持できる。)
30日3GBというプランは税込990円である。これは楽天モバイル3GB(1,078円)より安い。容量制限なしの1日使い放題は330円である。しかも、比較的高速といわれているauの回線(2022年7月3日現在大規模障害発生中だが)を利用する。楽天モバイルのⅥ終了がアナウンスされた際にPovo2.0がパンクしたのもうなずける内容である。
ただ、実用域でむりやり0円運用しようというのは土台無理な話で、楽天モバイルの1GBまで0円プランの方がおかしかったとも言える。(0円でも通信速度の制限無し、無料通話もRaken Link経由で無制限だった)

しかしながら結局はiijMIOへのMNP転出となった。知らない間にMNPの費用がなくなっていたことと、この条件で格安にスマホが購入できたからだ。以前はMNP手数料が発生していた。現在はかからない。政府の肝いりで転入転出のハードルは下がっているのだ。

iijMIOはインターネットイニシアチブジャパンが運営するMVNOである。IIJは古い人は皆さんご存じ、インターネット黎明期からサービスプロバイダとして第一線に留まる名門である。MVNOとしては個人向けのMIOを展開してずいぶん経つ。
一時期コンビニでコードを買うと、容量を決めて買えるというサービスを行っていた。どうしても使う必要がある時だけ、たまに使用していた。(SIM本体は雑誌の付録で手に入れた)これも今から思うと割高だったが、他にこの手のサービスをやっているところは無かった。(500MBで1,500円、2GBで3,000円有効期間6カ月)iijMIOのSIMは当時docomo系だった。iPhone4S時代にはdocomoの端末は無かったので“ゲタ”を噛まして使用していた。(docomoがiPhoneを扱いだしたのは5s以降)

楽天モバイルの大量転出は既に起こっていると思うが、iijMIOではそれを見越してか2022年6月から7月いっぱいまで音声SIMギガプランをMNPで契約した1回線にかぎり特別価格でスマホが買えるキャンペーンをやっている。
例をあげればApple iPhone SE(第二世代)未使用品が19,800円。最新モデルのiPhoneSE(第三世代)が32,980円。2022年6月23日に発売されたばかりのOPPO Reno 7Aが19,800円、同じOPPOの昨年のモデルReno 5Aなら11,800円。ミドルクラスの全部入りハイコスパモデルXaomiのRedmi Note 11 Pro 5Gが22,800円。モトローラのmotorola edge 20が22,800円といった具合である。
この価格はMNPで音声SIMを契約した人だけなので、とりあえずMNPして、新型スマホをゲット、今後のことはそれから考えようということで今回このキャンペーンを利用し、iijMIOに転出することにした。そして、モトローラの日本向けモデルmoto g52j 5G※を14,800円で購入した。
※モトローラがg51をベースに日本仕様に仕立て上げた戦略モデル。日本人が重視する防水防塵性能(初期のiPhoneで痛い目を見た人がたくさんいる?)、おサイフケータイ、高機能SoC(Snapdragon695)搭載など目配りは十分である。Redmi Note 11 Pro 5Gに負ける点は液晶が有機ELでないこと、とカメラの性能ぐらいである。SoCは同じ,メモリ、ストレージも横並び、画面のリフレッシュレートも120Hzで同等である。それでいて価格は8,000円程度安い。(このクラスを買う人に、コスパは重要)
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本当はまさに”ミドルハイ”のmotorola edge 20が欲しかった。(Qualcomm® Snapdragon™ 778GのSoC、リフレッシュレート144Hz←これが22,800円である)が、最終的にはeSIM運用を目指していたので昨年モデルでeSIMが使えないmotorola edge 20は買えなかった。motorola edge 20と同じ価格でRedmi Note 11 Pro 5Gを買うのも悔しかったので、より安価なモトローラのg52j5Gを買った。(屈折している)

IIJはここが勝負所だと思っているのか更に背中を押すキャンペーンを実施中。メインストリームの「ギガプラン」を契約した際6カ月間基本料金を300円引くサービスを行っている。音声通話とデータ通信2GBのプラン通常850円(税込)が550円になる。
さらに7月からはeSIMの新規手数料3,300円が550円になるキャンペーンを行っている。こちらも6カ月間300円引き適応になるので、2GBデータ通信のみで140円となる。(前述のauで通信障害が起こっているとき、初期費用550円で導入できるiijのeSIMが話題になっていた。即開通でき、docomo網を利用しているため、データ通信は問題なく使用できた。ただ、データ通信専用のため、音声通話はできなかった)
iijMIOのeSIMは特殊でdocomo網をつかったデータ通信だけなのでコストは抑えられるが、SMSサービスも無く、もちろん通話もできない。(楽天でんわのようなアプリによる通話は可能)
何より障壁となっている初期費用(3,300円はまあまあの金額)が550円に抑えられ、お試し感覚で使える。
7月からこのサービスを行うことを知っていたらIIJでMNPはしなかったかもしれない。
MNPはPovo2.0に転出してiijMIOのeSIM2GBとPovo2.0の物理SIMのデュアルというのが最も安価で実用的な組み合わせだと思うからだ。Povo2.0の方は電話番号の維持、SMS、電話の待ち受けに使用し、データ通信はIIJのeSIMを使う。IIJMIOのeSIMは2GBの契約で月額440円(6か月間は300円引きで140円)Povo2.0も年額1000円程度で維持できる。(最安は440円だ)
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そういう意味ではIIJにしてやられたのかもしれない。結果的に2回線契約することとなってしまった。

そもそもmoto g52j 5GでデュアルSIM運用を目指していたはずなのだが、iijMIOのSIM二つでは意味がない。(どちらもdocomoだし、せめて物理SIMはauにしておけばよかった)
SIMの契約には縛りがない(翌月末までの縛り)のだが、優待を使ってスマホを手に入れているのですぐに解約(MNP)はできないであろう。規約的には問題がないが、下手するとMVNO内でのブラックリストに載るかもしれない。(優待目的の渡り鳥ユーザーとみなされるかもしれない)1年程度維持するのが良いと書かれていた。まあ、6カ月の割引期間後に考えよう。
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moto g52j 5Gは届いているが、すぐに試したくてeSIM対応のAQUOS sense4 lite(楽天モバイルモデル)にeSIMを導入。音声通話有のSIMの場合昼間(9時から19時の間)に開通手続きを行わなければならないが、こちらのデータSIMはネットでQRコードを表示させ導入、APNを設定すればすぐ使用可能になった。
使用感はやはりMVNO特有のお昼休みの速度低下は感じられ、webページの表示がもたつくケースは散見されたが、許容範囲であろう。
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キャリアの表示はIIJ

今書きながら思ったが、なにも新しいスマホを買う必要はなかったかもしれない。
AQUOS sense4 liteはDSDV対応でeSIM+物理SIMの2SIMが使用可能。iPhone8(4.7インチ)よりほんの少し大きいサイズ感(5.8インチ)は、ガッツリ動画を見たりガッツリゲームをしないなら十分なものだ。(ガッツリゲームをする人はそもそもこのクラスのスマホを買わない)シャープ独自のIGZO液晶もきれいである。
シャープは2年間のOSアップグレードを保証しているが、当初のAndroid10から現在12まで上がっている。スペック上はやや古い内容とはいえ実用上全く問題がない。むしろこれぐらいのサイズ感の機種は貴重だ。これ使いつづけたほうが良いような…

自分が唯一やっているスマホゲームは 「モンスターストライク」である。
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この7月のアップデートでiOSのサポート具合が変更になる。具体的にはiOS10以下がサポートされなくなり、iOS11以上が必須となる。
これは平たく言うとiPhone5を切り捨てたということだ。

翻ってiPhone5とはどんな機種なのか考えると実に10年前に登場した機種であった{上表)それまでの古い機種がどれくらい使えていたかをみると6~10年で決して短くはない。むしろ長いといえるであろう。
実際にiPhone5にSIMをいれて電話として運用している人はほとんどいないのではないかと思うが、使っている人はいる。(自分だ)

メイン以外のサブ機として安価な中古品を使っていたのだが、あくまでモンスト用であった。これでモンストが使えなくなればiPhone5は使い道がなくなる。以前ならWifi専用のiPodとして使うという用途も考えられたが、今となってはねぇ。

今後、今までのゲームデータを移設する機種を考えなければならない。中古市場で安価なのはiPhone6以下の機種だが、それは年数が経っていて良好な個体が少ないためである。(状態の良いものは安くはない)ただ、前述のようにモンスト用なので他の用途には使用しない。動けばよい、というのが本音である。(メインじゃないし)
iOSのバージョンやSoCから見ればA9搭載のiPhone6s以降を選ぶべきだろう。(理想をいえばA11 Bionic (6コア)搭載のiPhone8以降が良いと思う)まあ、予算次第だろう。

モンストの運営は1か月前から告知をしている。アップデート自体、対応OSじゃないとインストールできないし、当日以降は古いバージョンは起動すらできない。(バックアップを取ることすらできない)ネットにつないで遊ぶタイプのゲームはスタンドアローンでは全く使用できないので、この日を境に一切、使用できなくなる。データの移行は可能だがその日までには完了させておかなければならない。
これは、なかなかに厳しい条件で1か月に1回しか使わないような人は、知らない間に動かなくなっていたりする。バックアップを定期的にとって有れば、運営と相談して復活させることもできるかもしれないが、手間がかかるうえに確実ではない。(本人確認やその他もろもろ大変なためで、運営も保証できないといっている)

もちろんアンドロイドという選択肢はあるのだが、あまりよくわからない。(中古価格も見当がつかない)
わりと長いこと遊ばせてもらっているが、全くの無課金ユーザーである。楽天なら追い出されているところである。(笑)

2021年11月27日NHKBSプレミアで『99人のQUEEN』が放送された。
Queen結成50周年、フレディ・マーキュリー没後30年ということでの企画で「2021年に聞くべきQueen」というテーマでの選出だった。
99人の人選についてはファンとしか告げられていないが、番組でコメントが紹介された有名人が含まれる。
コメントが紹介されたのは司会の小林克也と女優の杏の他、岡崎体育、綿矢りさ、北川悦吏子、浦沢直樹、サンプラザ中野くん、ハラミちゃんの9名。

2021年コロナ禍の日本で選ばれた曲という感じが強いランキングになっている。普通のランキングでは1位にはならないだろうなという曲が1位になっている。
普通なら超有名曲Bohemian RhapsodyやWe Will Rock Youあたりが上位に来るのだろうが、母数が99と少ないこと、対象が「ファン」とマニアックなことなどから曲がバラけている。
99人のファンが選んだ曲は35曲におよび、1位でも13票、3票入ったら10位(同率)ということになっている。
ランキングは以下の通り。




この表では全部の票数を足すと99になる。つまり、回答したすべての人の選出した曲がこのリストに入っていることになる。中にはフレディ・マーキュリーのソロアルバムの曲もあり、「あれ?」という感じもあるにはあるが、それぞれ投票した人の思いは感じ取れる。
普通のランキングなら上位に行くはずのAnather One Bites The DustやGood Old Fashioned Lover Boy、Fat Bottomed Girlsが1票で22位(同率)である。小林克也が指摘しているがCrazy Little Thing Called Loveは1票も入っていない。(ランキング外)

そして、1位はTeo Torriatte (Let Us Cling Together)である。
邦題はもちろん「手をとりあって」である。名曲なのは間違いない。(数年前に手嶌葵が歌っていたカバーは出色の出来だった)
凡百の外国人の日本語歌唱の曲で断トツにクオリティが高い曲である。
外国人による日本語歌唱の曲で思い出すのはこの曲とポリスの「ドゥドゥドゥ・デ・ダアダアダア」(表記あってる?)だが、ポリスの方は日本向けシングル曲を日本語でリリースしたもので当然日本でしか売っていない。スティングが「ドゥドゥドゥ・デ・ダアダアダ ハ オレノコトバダ…」とむっちゃ片言で歌っていた。言ってしまえばプロモーション用の企画ものである。(スティングの考えがわからない)
Teo Torriatte (Let Us Cling Together)は名盤A Day at the Racesのトリを飾るバラードで、世界中で売られているアルバムにそのまま収録されている。
聞けばわかるが、フレディ・マーキュリーの日本語の発音・イントネーションは完璧で(コーラスもね)素晴らしい。歌詞もとても素敵である。(来日時に通訳を務めた方に依頼したそう)
司会の杏さんが分析をしているが、この歌詞の内容「手を取り合って、このままいこう、愛する人よ。静かな宵に、光を灯し、愛しき教えを抱き」が混沌としたコロナ禍の社会に光を灯す道しるべのようなメッセージとなっているという解釈には頷けるものがある。
また、今年の東京オリンピックの開会式で使われてことも影響しているのかもしれない。

自分的には好きな曲で、We Are The ChampionsやAnather One Bites The Dustと肩を並べる名曲だと思っている。



33曲(1曲はシングルB面、1曲はフレディ・マーキュリーのソロ曲)のアルバム内訳を作ってみた。
リリース順に時計まわりに配置されている。4枚目から7枚目当たりの曲が多いのは想定内だが、意外と95年のアルバムMade In Heavenが健闘している。フレディの死後発表されたアルバムで評価が難しいアルバムだが、好きな人も多いのかもしれない。
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6thアルバム 世界に捧ぐ

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7thアルバム JAZZ


ちなみにHot SpaceとFlash Gordonからは選ばれていない。

Queenは全員そろってこそQueenだと思っている。フレディの死後ボーカルを替えてという動きがあったが、ジョン・ディーコンがいない時点でQueenではない。と、思っている。




もうだいぶ前になるが(2021年5月1日)シン・エヴァンゲリオン劇場版を見てきた。
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1995年に始まった長い旅がようやく終わった。(ネタバレになるのでこれ以上内容については触れないが)感慨深い。庵野さんが放り投げずにきちんと終わらせてくれて心底良かったと思っている…

スターウォーズシリーズは最初のシリーズに人生を変えられるくらい衝撃を受けたものの、プリクエルシリーズ(エピソード1〜3)で「あれっ?」と思い、最後のシリーズではエピソード7は観たものの8と9はついに観なかった。つまり離脱してしまったのだ。(その前の枝編「ローグワン」あたりでも違和感(=悲劇的すぎる)を持っていたが…)
シリーズを続けることは本当に難しいのだと思った。実写映画の場合キャラクター=生身の役者なので特に難しいのかもしれない。クリエーターが変わった影響が大きいのかもしれない(時代も変わったし…)

その点エヴァンゲリオンシリーズは庵野監督のパーソナルな世界で、よくも悪くも彼次第という作品だった。作品クオリティが非常に高く、CGIとセルアニメの融合はここまで来たかというレベルで、国産アニメの極北に位置する。これを見ると「鬼滅の刃」はごく普通の作品である。どちらがエポックメイキングなのかは火を見るより明らかである。庵野秀明の作家性は突出している。

今回劇場で鑑賞して思ったこと。
観客層がちょっと不思議。男女妙齢のカップルは少なく、意外と親子連れが多かった。それも「鬼滅の刃」のような若い親と小学生、場合によっては幼児(あれ(PG12作品)を幼児に見せる親の神経がわからないが…)という組み合わせではなく、50代以上の親と20代の子供というような組み合わせ、中には40代女性とその母親60代後半と思しき人の組合せもあった。自分のようなおっさん(50代)一人という人も結構いたが、それは想定内である。あとは女性同士や男性同士のペアや男子団体、女子団体といった感じ。さすがに20年以上の長きにわたる作品世界である、幅広い人が見に来ていると思った。
(一緒に観るのは同好の士すなわち同志である。デートで観る映画ではないのだ!)


新世紀エヴァンゲリオンは1995年10月から、テレビ東京系で26回放送されたTVアニメ。(1995年は特別な年なのだ。色々な事が起こり、変化が訪れた)
「使徒とは?」「人類補完計画とは?」「そもそもエヴァンゲリオンとは?」という謎を孕んだまま最高潮に達した物語は残り2回で突然、全く予期しない形で終息する。
今年NHK-BSで放送されたドキュメンタリー「さようなら全てのエヴァンゲリオン」ではこの時、総監督の庵野秀明さんはこの形が正しいと信じて制作したが、世間の反応(反発)が凄すぎて心を病んだ。という話をしていた。
自分の記憶が確かならTVシリーズ最後の2話は製作が間に合わずあのような形になったという説が当時、流布していたと思う。(これは正しくはないようだが、商業ベースで新作を作るためには本当は違う終わり方だったと言った方が都合が良かったのかもしれない)
結果、劇場版が制作されるということになった。これは打ち切りによって終われなかった物語を劇場版で終わらせるという「イデオン」(接触編・発動編)と同じパターンだ。
最初に構想された劇場版「シト新生」(1997年3月公開)はTV版を編集した「DEATH」と新作の「REBIRTH」2本立てで上映するというものだったが、新作部分が膨らみすぎ公開に間に合わず、これまたいいところ(エヴァシリーズ襲来)でぶった切られるということになった。
庵野さんが謝罪して改めて公開された劇場版は新作部分を二つに分け第25話『Air』と第26話『まごころを、君に』という形になった(1997年7月公開)

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『DEATH (TRUE)² / Air / まごころを、君に』LD-BOXのインナージャケット
パッケージメディア(当時はLDが主力)もこの映画の完成を待ってリリースされ、TVのフォーマット(時間や画面サイズ)を逸脱した形で第25話、第26話となった。それで、パッケージメディアではTV版の25話、26話は見られなくなった。(ただ、TVの再放送では旧来のものが放送されている)
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同上の特典の数々 プラモデル、カード等
混乱を極めた旧劇場版だが、最終の決定版が公開されたのが1998年3月だった。
タイトルは『DEATH (TRUE)² / Air / まごころを、君に』
再編集版のDEATHに手を入れ、前年7月公開の25話、26話とともに劇場公開された。全編で160分の映画となった。これで終わったはずだった…
難解な映画で自分の中でスッキリ終わったという感じはしないままだったが、とりあえずもう作られることはないだろうと思っていた。
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同上の特典 企画書のページ

それから、10年後、エヴァンゲリオンは忘れ去られることなく、新劇場版ヱヴァンゲリヲンとして制作公開されることになった。
現代のクオリティで制作されるアニメーションは旧来のものとは段違いで構成も4部作の劇場版として制作されているので無理がない。最初の「序」を見たところTVシリーズを忠実になぞっているような印象があったが、「破」で、これは旧来のものとは違うものと認識し、「Q」に至って全く別物との思いを強くした。(「Q」ではまた叩かれて監督が病んだらしい。前出の「さようなら全てのエヴァンゲリオン」による)
そして、今回のシン・エヴァンゲリオン劇場版である。監督が旧劇場版の難解な解釈を捨てて、すっきりとした結末を用意してくれたことに感謝したい。これでもう終わりである。
26年に及ぶ旅は完全に終了した。全く何の悔いも無く、未練もない。(つまりエヴァロスは起こらない=そんな作品はめずらしい)それこそTV版の最終回のようにみんなで拍手したいくらいだ。

決定版ができた。これから見る人は新劇場版の4作品だけ見ればよい。旧来のTVシリーズや旧劇場版は捨て去ってかまわない。(もはやノスタルジー以外の価値はない)


本放送当時(1995年10月)自分は大阪在住で視聴可能だったのだろうが、水曜日の18:30という放送時間は到底見られるものではなかった。当時、アニメーションに対する興味を失っておりGAINAXの新作といえども見ることはなかっただろう。(事実、知りもしなかった)
ハマったのは、得意先の方から「エヴァンゲリオンすごいらしいよ」と聞いたのがきっかけ。既に5巻目(10話)くらいまでリリースされていたLDを買い始め見事にハマった。1996年6月頃か?当時このためにLDプレーヤーを買った人が多数いたという話である。
最終的には全巻購入して購入特典のLD(作り直された21話から24話までのTV放送版を収録)も手に入れている。
当時LDソフトは1枚もので4700円程度2枚組で5,700円程度が普通でブロックバスターと呼ばれる話題作は3,800円で売り出されるのが普通だった。(3,800円は十分安いと思えた)
エヴァンゲリオンのLDは二つ折のジャケットに入っているがLDは1枚(標準LDで片面30分収録、両面で2話分)で確か5800円だった。(当時制作だった鶴巻さんのライナーノートは価値があると思うが)24話まで1枚当たり2話で24÷2で12枚。25話と26話はそれぞれ1枚だったので合計14枚。×5,800円で81,200円の投資をしたことになる。(今や昔である)
キングレコード(スターチャイルド)はぼろもうけである。当時も大月さん宅が御殿になったといわれていた。(噂もしくは冗談、または、やっかみ)

この辺りからパッケージメディアが商売になると気づき、アニメ制作は増加し始めた。
現在では一般的となった深夜帯のアニメ放送も、きっかけは「新世紀エヴァンゲリオン」の再放送が深夜帯でありえない視聴率を取ったことだったといわれている。

ただ、自分の中ではエヴァンゲリオンだけが屹立した独立峰的存在で(まあ、宮崎駿作品は見ていたが)他のアニメ作品にはあまり興味を持てなかった。
「エウレカセブン」(2005)が出現するまでは…




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