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重量機アンプPanasonic SU-V900(前々回参照)でAKG K701(前回参照)を鳴らしてみた。

まずどのくらい音量が取りにくいか、iPod(5.5th)直差しで聞いてみた。(曲はアデルのRolling in The Deep
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ボリュームの80%くらいで普通に聴けるくらい。音量が上がれば普通に聴ける。圧縮音源と思えないくらい細部の再現性は良い。
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次にポータブルアンプのnuforce icon-mobileをかましてみる。30pinのアナログ出力から繋いで聞くと、さすがにiPod直差しより余裕のある再生音となる。ただ、音の傾向はフラットな感じで直差しと大きくは変わらない。
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ここからは音源をCDに変えて聞く。

CDプレーヤーのヘッドホン端子につないで聴いてみる。音量はそれなりに取れているが音の解像感は不足気味である。
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通常使っているヘッドホンアンプxDuoo TA-02(真空管アンプ)で聞くとさらに解像感が上がりK701の実力がよくわかる。iPodでは気づかなかったバックのクラップがはっきり聞こえる。電源を入れてすぐは、やや膨らんだ音像でエコーがかかったように聞こえたが、30分ほど使っていると締まった感じになった。全体的に好ましい印象。
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さて、いよいよSU-V900だが、さすが本格アンプの操作感、通常よくあるヘッドホンを指したらスピーカーへの出力が止まるという仕様ではない。(ヘッドホンアンプが独立している?)

スピーカーの切り替えノブで、スピーカーへの出力をコントロールする。ヘッドホンとスピーカーの聴き比べが容易である。
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スピーカー出力との聞き比べではK701の方が細かい音の再生が得意と感じた。(まあ耳のすぐそばで再生しているのだから当たり前か)

TA-02との比較では十分な解像感を保っているがやや硬い印象。音量は十分とれている(この辺りは余裕だろう)単独で聞いていると全く問題のない実力だと感じた。

(比較ではTA-02の方がやや好きかな)

AKG K7012006年頃から輸入されるようになったヘッドホンで当初の販売価格は8万円台だった。2010年代には5万円程度に下がったが依然高嶺の花だった。

現在の販売価格は15,000円程度(サウンドハウス価格)。伝統ある有名ヘッドホンの中ではむしろ安い方となっている。この変化には当然理由があるのだがそれは後述しよう。

AKGは知る人ぞ知るオーストリアの音響機器メーカー。マイクとヘッドホンが有名。プロ用のモニターヘッドホンの印象が強く、地味だが質実剛健なイメージだった。2005年に開放型のヘッドホンK701を販売し世界的なベストセラーになり、今に至るまで製造販売されている。日本では「けいおん!」の中で秋山澪が使っていたことから「みおホン」の愛称で知られるようになる。当時その界隈の人たちがこぞって買っていたようだ。(5万円以上していたと思うが…)
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Made in Austriaの文字が見える

AKGはそれより以前、1990年代にハーマンインターナショナルの子会社となっている。そしてそのハーマンは2017年韓国サムソン電子に買収されている。この辺のくだりはAKGブランド(実質サムソン製)のイヤホンEO-IG955の記事でも触れていたかもしれない。

さてK701が安くなった理由だが、2010年代半ばから製造が中国に移管され、製造費用が削減されたことが大きいと推測される。以前は母国オーストリアで職人の手造りと言われていた(あくまで噂)
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Q701の表示MADE IN CHINA(P.R.C)と記載がある

インターナショナル企業であるハーマン、はたまたサムソンが効率や利益を求めて製造を移すのは十分に考えられることである。

未だにオーストリア製にこだわる人もいるようで(気持ちはわからないでもないが)中古市場では価格差が若干あるようだ。だが、品質に差があるとは思えない。


ちなみに1枚目写真のK701(白)は最近購入したもので、ジャンク品(動作に問題はなかった)とはいえ2,800円だった。隔世の感がある。また2枚目の写真のQ701(黒)はK701の派生(クインシー・ジョーンズ)モデルで中古で11,000円程度だった。
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箱付き台付きで2800円だった

自分は開放型が好みに合っていてほとんど開放型しか使わないのだが、K701(またはQ701)はその中でも断トツの品質を誇る。解像感、定位感、分離感すべてにおいて最高クラスである
。AKGにはモニターヘッドホンの系譜があるのだが、開放型でもモニターとして使える性能を誇る。側圧は弱めだが頭上にサポートがあるので問題ない。(人によってコブが痛いという人もいるが)
唯一の欠点はインピーダンスが62Ωとやや高め、音圧感度が93dbとやや低めのため音量が取りにくいという点だ。(といってもK701の品質のために必要なスペックでK701の欠点とは言えないのだが…)
iPod直差しだと十分な音量が取れないのは事実である。そこで必要になってくるのがヘッドホンアンプということになり、Panasonic SU-V900をヘッドホンアンプとして使うという話が出てくるのである。ああ、やっとつながった…




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