似て非なるもの QDCとTFZ
有線イヤホンのイヤホン側のコネクタ形状のはなし。
中華イヤホンは通常2Pinを挿す形状なのだが、一筋縄ではいかない。
よく似た外観の通称QDCコネクタとTFZコネクタに互換性は無いと言われているが本当はどうなのか?…
と、その話をする前に、まずはコネクタのおさらいをしておこう。
有線イヤホンはまず、ケーブルが固定(交換できない)タイプとリケーブル可能なタイプに分かれる。国産(いや国内メーカー)のほとんどはリケーブルできない(高級タイプはその限りではない)このタイプは今回関係がない。
リケーブルできるものは、当然ケーブルと本体の接点となるコネクタ部分が存在するが、この形状がブランドによって異なる。統一規格が無いのがその原因だが、事実上のスタンダードというべき規格は存在する。有名なMMCXはハイシェアのSHUERやゼンハイザー等多数のメーカーが採用しており、スタンダードといえる。
ただ、中華イヤホンは独自の進化を遂げており、MMCXを採用することは稀である。(無いことは無い)
中華イヤホンの多くでは2Pinが採用されており、ケーブル側は凸(Pinが突出)でイヤホン側は穴が二つあり、そこに差し込むことでリケーブルする仕組みである。
汎用の2Pinと2PinCIEMは台座からPinが突出しているだけなので、多くの中華イヤホンに挿しこみ可能である。厳密にいうとPinの径がわずかに異なり挿せないことになっているが、挿そうと思えば挿せる。(直径0.03㎜の差)
ただ、汎用2Pin、2PinCIEMはケーブル側Pin部分の摩擦だけで保持するので、抜ける恐れがある。
その問題を解決しようとするのがTFZタイプとかQDCタイプと呼ばれる形態でPinの外側にプラスチックカバーを付けたものである。イヤホン側の凹部分はただ穴が開いているのではなく、本体から突出させる台座があるタイプが一般的である。Pinだけではなく台座の部分をカバー・保持してイヤホンと接続するのがこのタイプである。
このタイプも統一規格が無いため、この二つの形状が並立している状態である。(実際はもっとある)
実際、シェアが高いKZ(CCA)が主力モデルをQDC(KZ TypeC)にしているため、QDCの方が優勢のように感じるがどうなのだろう?
C16の16は16芯の意味で―以下は線材を表してしる。後ろの-5は高純度銅線と銀メッキ銅線のミックス線の意味である。(-4は銀メッキ銅線、-3は高純度銅線といった具合)
はじめてはっきり「TFZ」を、うたったケーブルを買ったが、販売サイトには「NX-7,TFZに適合し、QDCにも使用可能」との記載もあった。
自分所有のイヤホンはKZ系、TRN系が多いのでQDCで使える方が勝手は良いが、どうなのだろうか?実際にやってみた。
まず、Pinの突出具合の違い
並べてみると相当ちがう。
まず、もともとNX-7と同一メーカー(NiceHCK)のDB-2に装着。完全適合でシンデレラフィット。キッチリ収まりストレスなしである。(当たり前か)
一方、CCA C12に挿してみる。Pinは刺さることは刺さるが、突出している分、奥まで入らない。本体とケーブルのハウジング部分に2㎜程度の隙間ができる。
使えるといえば使えるが…といった感じ。自分は使わないだろう。
このことから、突出している台座部分の大きさはパッと見わからないがTFZタイプの方が大きいのだろう。
互換性に関してはこんな感じ
QDC◎← CCA C12 → △TFZ QDC×← DB2 → ◎TFZ
結局専用タイプを使う方が良い。それが嫌なら汎用の2Pinタイプを使う。
というのが結論であった。
※実は極性についても逆と言われているが、自分はあまり気にしていない。




