(今回はnot audioです)

moto g6はご存知の方はご存知、Motorola社のスマホである。

自分にとってMotorolaといえば、80~90年代、CPUの覇権をIntelと競いあっていた半導体の会社であった…
1974年、インテルが8086(x86系の始祖)という16bitCPUを開発。一方のMotorolaは1979年、内部32bittの68000を開発した。このCPUは84年のMacintoshに採用され、以降AppleはMotorola系のCPUを使っていく。68000は日本でもシャープのパソコンX68000に採用された。
90年代CISCの将来性に疑問を持ったMotorolaはIBM、Appleと共同でRISC CPUのPowerPCを開発。MacintoshシリーズもPowerMacintoshに移行した。RISCはすべてのコードを書き直す必要がある大改革でMacintoshのシリーズの性能は底上げされた。(大ヒットしたiMacはPowerPC G3を搭載していた)
一方のIntel+マイクロソフトのWintel勢は互換性を重視しCISCチップでの性能アップに注力した。
20000年代に入りCPUの性能アップはクロック周波数を上げる方向で行われたが、上げれば上げるほど発熱し効率は悪化した。(電力消費も半端なく、エネルギーの多くが熱になる)Pentium4は3.8Ghzで頭打ちになった。
Intelはその後マルチコアと並列処理に力をいれ、ノートパソコン用に開発していたCPU(高効率、低発熱、省電力)をもとにCoreシリーズを開発し、Core2Duoがブレーク、市場を席巻した。現在のCore-iシリーズはその系譜である。スマホも同様で現代のスマホはオクタコア(8コア)が普通になっている。
PowerPCもG5以降性能の頭打ちがみられ、Appleも2006年1月からIntelのCoreシリーズに移行した…

ちなみにMotorola社は1999年に半導体部門を分社化し、別会社となった。以降半導体チップは作っていない。現在のMotorolaはLenovo(中国企業)の子会社である。

随分横道にそれたが、スマホの話題である。
Motorola社は上記のようにアメリカにルーツがあり、現在でも本社はシカゴにある(と書いてある)企業であるが、中身は中国企業である。親会社のLenovoもIBMのPC部門(ThinkPadブランド)を買い取った中国企業。嫌いな人もいると思うが、事実上スマホの生産工場が中国なのは動かしがたい事実であろう。
Huawei(ファーウェイ)のごとき中華国策企業だと謎チップをいれて何らかのデータを抜かれている可能性を否定できないのだが、中国政府との関係がそれほどではない一般企業はそこまでやらないのではないか(と信じたい)

気にしないことにしてMotorolaのスマホである。
以前本稿でも取り上げたがmoto g52J5G(2022)という機種を使っている。
Jの名前が示すように日本人が重視する要素(防塵防滴やNFC機能)を強化した日本向けスマホで、型式的にはミドルクラスながら価格はエントリー並み、カタログスペックは高め(日本人は気にする?)のコスパの高い機種であった。液晶が有機ELではない、とか手を抜いているところは抜いているが、実用上問題はない。

MotorolaはOSが、ほぼプレーンなアンドロイドOSで使用感は悪くない。
他の有力中華スマホ、例えばXaomiはAndroidベースではあるが独自のMIUI、OPPOはcolorOSを搭載しており、OSアップデートの遅さなどでセキュリティの穴を危惧されているのとは対照的である。
また、「motoアクション」という独自の動きでスマホの機能が呼び出せる機能がある。(スマホを手に持ち2回ひねるとカメラが起動、スマホを伏せて置くと呼び出し音が鳴らない等)使い勝手はまあまあである。この機能は低価格機でも使える

今回買った(はず)の機種はMotorola motog6(2018)だった。
g+一桁台(現在は10番台である)はエントリーモデルである。当時の価格は2万円台だった。
ペイペイフリマで2800円「動作品 motog(6) SIMフリー ディープインディゴ」というタイトルで出品され、画像では液晶にヒビがあることが書かれている。(写真で見てもわからない程度のひび割れ)スマホ専用の10%クーポン(割引額500円まで)が配布されていた時期でそれを使って、2800×0.9=2520円で購入した。
motog6はOSがデフォルトAndroid8で9まで上げられること知っていたので、「しばらくは使えるかな」と思っていた。
ところが、である 実際に届いたスマホのプロパティを見ると、Android10になっている。機種名を調べると、motog7(2019)になっていた。(ぱっと見は、ほぼ同じ。もちろんよく見ると違う)
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g6とg7のスペックの違い
この2機種は同じエントリーモデルで価格も同程度なのだがリリース時期の問題かスペックかだいぶ違う。
上記のAndroidOSの件もそうだが、内蔵ストレージとメモリにも差がある。液晶のサイズにも違いがある。SoCの違いでスコア(性能)にも差がある。




出品者さんが提示していた製品の写真は間違いなく届いたものと同一だったので、説明文だけが違っていたということになる。「その個体を売るつもりだった」のは間違いないだろう。
ちょっとだけ得した気分である。
メモリが4GB、ストレージが64GBなのは、うれしい誤算。ぎりぎり現代スマホのスペック(エントリーモデル)になったとは思う。
ただ、いずれにしろ5年以上前の機種である。バッテリーの持ちはそれなりなので、メインで使用するのは無理がある。リリース年が後の方が延命できるということぐらいがメリットか?