以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2025-03.htmlより取得しました。


PHILIPS SHE9710(ジャンク品)を買った
ジャンク扱いだが未使用品だと思われる品。(未開封だった)330円で購入。
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前ユーザーが購入した日にちがはっきりわかる。10年以上前の製品である。

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中華イヤホンが低価格帯を席巻する前、低価格、高音質で名をはせたモデルである。

元々はこの前の機種SHE9700(2009)がベストセラーモデルだった。実売価格2000円程度で良音だったため話題になった。「マツコの知らない世界」で取り上がられ一般的にも広く知られた機種だった。
このSHE9710(2013)はその後継モデルで付属品等に違いがあるかもしれないがやや価格が上がり(実売2980円程度)コスパは下がった。

PHILIPSはオランダのグローバル家電メーカ―だが日本でのオーディオ分野の展開はしていなかった。(髭剃りや電動歯ブラシは売っていた)Marantzとの関係のゆえか、オーディオ機器はその後も入ってこなかったが、このSHE9700の前あたりから、イヤホン、ヘッドホンの販売は強化される。一時期自分も使っていたSHP8900という開放型のヘッドホンが、適当なコスパで音は良かった。(“ゴールデンイヤー”がチューニングしている)ただ、どういう具合か途中から高級路線に転換して高価なモデル(X1とか)しか売らなくなり、そのうち見なくなった…

そもそも人々の関心がイヤホン、ヘッドホンに向き始めたのはいつことだろう

70年代後半以降80年代、90年代はポータブルオーディオの走り=ウォークマン(カセット)が発売され、音を持ち出して聞くスタイルが定着した時代である。この時代のイヤホンは本体付属のものを使うのが当たり前でつけ替えるという発想は無かったように思う。ヘッドホンは存在したがプラグの太さが違いポータブル機に挿すことはできなかった。イヤホンを買い替えるのはよほどの酔狂か壊れた時に限られた。ヘッドホンの用途は家庭内で深夜等に大音量で聞くためだった。(スピーカーの代替品)

2000年代に入り本格的なポータブル機iPodの出現(数千曲を持ち出せるようになった)とその後のスマートホンの普及が音楽の聴き方のスタイルを根本的に変えていく。
ストレージがHDDのiPod(後にiPod touchと区別するためにClassicと呼ばれる)がリリースされていた2001年から2009年の間、付属のイヤホンがあまり高音質ではないという理由(もしくはインイヤーのイヤホンが大きすぎるという理由で)買い換える人が出始める。ヘッドホンでも3.5㎜のプラグが一般化し選択肢が増える。自分の感覚では2010年前後から高級イヤホン(ヘッドホン)というのが出始め、50,000円を超える機種も登場した(初期のゼンハイザーやAKG)2010年前後からヘッドホン(イヤホン)のMOOK本が現れ始める。大型量販店にイヤホン試聴コーナーができ始めたのもこの頃なのではないか。
余談だがアニメ「けいおん」(2009)の登場人物が使用していたヘッドホンがAKGのK-701で「澪ホン」と呼ばれたが、これも当時50,000円超の価格だった。
イヤホン(ヘッドホン)に資本を集中することによって、相対的に家庭でのオーディオ機器というものが減っていき特にエントリークラスの消滅という現在の状況に繋がっていくのだが、それはまた別の話である。

スマホの普及とTWSの出現(2010年代後半)
日本において圧倒的なシェアを持っていたiPhoneがイヤホンジャックを廃したのはiPhone7(2016)だった。以降、一気に無線イヤホンにシフトしていく。特に日本においてはその傾向が強い。もう10年近くその状況なので有線のイヤホンは(日本では)絶滅しかかっているのかも知れない。
SHE97系もすっかり無くなって…と思ったら、無線イヤホンとして復活していた。SHE9700BT(2021)というのがその名前である。実機を見たことが無いが、かなり忠実に再現しているようだ。BTユニットをケーブル側につけるTWSではない無線タイプである。(現在の基準からするとかなり細いSHE9700の筐体にはBTユニット、アンプ、バッテリーを収納するのは無理がある。2025年3月現在2800円程度の価格で買えるようだ)

前置きが長くなったが…SHE9710を聴いた

実は同じ機種(SHE9711=白色)を使っていた。イヤチップが取れて無くなったため使わなくなったが、当時の印象は悪くなかったように記憶しているが…いかがなものだろう

良いところ
今回使ってみてまず、装着感の良さに驚いた。本家SHUREはじめ、ほとんどの中華イヤホンでシュア掛けがデフォルトになりつつある現在、ケーブルを耳に掛けないタイプのイヤホンは少数派である。
カナル型で耳穴に深く差すタイプであるが、本体が微妙に曲げられており、耳穴にフィットする。(Fainal Eシリーズは同じタイプだがイヤチップだけで支える形でやや不安定)イヤチップの形状、柔らかさも良好で違和感なく奥まで指すことができる。装着が上手くできると低域の質感量感ともに増す。

定位感がとても良い
ボーカルが前方の近いところに定位し、はっきりと聞こえる。一部の中華イヤホンのように隣の部屋で歌っているような感じではない。
解像感が高め
伴奏の楽器も解像感高めで細かい音も良く再生している。高音域もシャリシャリせずに、はっきり聞こえる。(しかもボーカルを邪魔しない)
低域も良く伸びる
中華イヤホンのドンシャリを聴いた後では、量的には控えめだが、十分に低域を再生している。当時の日本メーカーのイヤホンでは低域は重視されていなかったような気がする。

総じてバランスが良く、良イヤホンである。初代の2000円以下の価格なら間違いなくAクラスのイヤホンだろう。(3000円なら中華エントリーの上位との勝負になる)

ダメなところ
ケーブルのタッチノイズ 
これについては現在のイヤホンは相当改善されているため、だいぶ気になる。ケーブルにゴムのようなコーティングがあり、ケーブル同士が触れただけでも盛大にノイズが発生する。
全体の質感 

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全体的にプラスティッキーで高級感に乏しい。軽くて良いという考え方もあるが…
ボリュームがやや取りにくい
インピーダンスは16Ω、音圧感度は103dB/mWということだがiPodではややボリュームを上げ気味にした方が具合がよい。イヤホンの個性というべき点でダメということではない。
まあケーブルノイズ以外は欠点らしい欠点が無いというのがこの機種である。

現在普通に存在したらこの機種を選ぶだろうか?
欠点の少ない良イヤホンであることは間違いないし、価格次第では買っても良い(自分は330円で買った)とは思うが、メインで使うとなるとちょっと考える。
装着感が良いので「音の良い寝イヤホン」あたりが落としどころかな、と思っている。

Kindle Paperwhiteを買った

KindleはAmazonが発売する電子書籍リーダーで、液晶ではなくE-inkパネルを使用している。(他のプラットホーム用のアプリもKindleであるが、ここではハードウェアのKindleをのみ扱う)
同じAmazonにはKindle Fireの名前で販売されている液晶タブレットがあるが、こちらはAndroidベースのFireOSが走る、ほぼスマホと同等のモデルで、文字を読むことに特化したKindleとは全くの別物である。
E-inkパネルは文字の視認性にすぐれ、低電力(一度表示したらほとんど電力を消費しない)のため数週間から1カ月バッテリーがもつ。(自分は幼児用の学習白板「せんせい」と同じような原理と理解している。液晶パネルは点灯している間、電力を消費し続ける)
その一方ページ単位で書き換えるため液晶パネルのようなスクロール表示はできない。
まあ、一長一短ということだが、文字を読むだけなら断然Kindleが優れている。(マンガは微妙だ)
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今回購入したのは本体の表記によると第六世代Kindle PaperwhiteのWifi+セルラーモデルであった。(購入するまでわからなかった)ジャンク品で価格は3,300円。高いか安いか全然わからない値付けであるが、ある理由で購入した。(後述する)

Kindleの中古品を好んで買う人がいるのかどうかわからないが、世代、機種の判別法を書いておこう。

①ライトの有無
KindleとKindle Paperwhiteは同じように見えるが全くの別物である。価格も倍ほど違う。
古い機種を買う場合Kindle Paperwhiteを買う方が幸せになれる。(多分中古の価格差はあまりない)
この二つの機種の一番大きな違いはLEDライトの有無である。
前述のように液晶パネルではないのでパネル自体が発光することはない。本と同じように反射光で読むのが基本なのだ。電子機器なのに暗いところで読むことができないのがKindleである。一方Kindle PaperwhiteはLEDランプがついておりE-inkパネルを照射する。照度も調整することができる。最近の機種ではライト色合いも変更できる。
店頭で電源を投入してランプがつけばKindle Paperwhiteと思ってまず間違いない。Kindle無印でも最近のモデルにはライトが付いているが、そんな新しい機種なら古いKindle Paperwhiteより性能が高いので、「買い」である。(価格次第だが…)

②背面のデザイン
背面に大きくマークが刻印されているが、これが世代によって違う。
日本にkindle storeが進出した2012年以降をみると
背面が kindle (2012年第5世代)
背面が Amazon (2013年~2017年第6~第8世代)
背面がスマイルマーク(2018年~第10世代以降)

背面のマークがスマイルマークなら現代のkindleといえる。買うならこの辺り以降の方が問題が少ない。

③USBの端子
基本的にマイクロ-Bが使われてきたが、11世代(2021)以降はUSB-Ctypeとなっている

④セルラーモデルの通信規格
10世代以降は4Gになった。それ以前は3G。画面に4Gの表記があれば2018年以降のモデルである。
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この機種は3G

もちろん最新型が良いに決まっているので、最新型をAmazonが時折開催するセールを狙って買うのが一番良いのだがやはり高い。価値をどう評価するかだが…
中古で買うなら10世代以降が狙い目であろう。(背面がスマイルマーク)

さて、今回自分が買ったのは「第六世代Kindle Paperwhite」だと書いた。店頭では世代までは確認できなかったのだが、ライトが点灯したのでPaperwhiteだろうとあたりをつけていた。背面はAmazonの刻印だった。

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ただ決定的な決め手になったのは画面上の3Gの表示であった。そしてアンテナが立って通信が確立しているであろうことがわかったことだった。つまり、これはWifiモデルではなくセルラーモデルであるということだ。
セルラーモデルとはWi-Fi環境下でなくともデータ通信ができる機種である。通信会社のデータ通信網を使用して通信する(通信費はAmazon持ち)繋がる先に制限はあるが少なくともkindleストアとは常時接続できる。
元々やや高いので中古市場で見かけることもほとんどなかった。レアものなので買おうと思った。
でも、待てよと思った。3G携帯サービスはもう終わっているんじゃなかったっけ?
世の中は5Gの時代になりつつあるのに使えるのか?と思い調べてみたら、なんと今月末(2025年3月)でサービス終了とのこと。(一部サイトで「docomoのサービス終了が2026年3月だからそこまで使える」、と記載があるがガセである)
あと、三週間しか使えない…もちろん通常のWi-Fi下では使えるので使用不可になるわけではないが…

少し悩んで結局購入した。
結果
実際3Gでアカウントの登録しようとしたが、遅くてやってられない。
3Gは実用的ではなかった。(たしか3G回線のうえに廉価に提供するため、速度制限もあったような気がする)
まあ、それでも残り三週間使い倒してみようと思う。




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