オーディオテクニカのレコードプレーヤー、OEM元を妄想する
オーディオテクニカが「レコード復活」の機運の高まりに合わせるように、新ラインのレコードプレーヤーライン(3機種)を発売したのは2016年から2018年にかけてだった。
ちなみにテクニクスのダイレクトドライブモデルSL-1200GAEの発売(SL-1200シリーズの復活)は2016年のこと。これは相当に話題になったがテクニクスブランドの復活とセットだった。
ちなみにテクニクスのダイレクトドライブモデルSL-1200GAEの発売(SL-1200シリーズの復活)は2016年のこと。これは相当に話題になったがテクニクスブランドの復活とセットだった。
その時も少々奇異に感じていた。3機種のラインナップがあまりに性格が違うからだ。
AT-LP3(2017)はフルオートプレーヤーでベルトドライブ、ストレートアーム、電源内蔵(メガネ型インレット)。
AT-LP5(2016)はダイレクトドライブでJ字型トーンアーム、USB出力、電源内蔵(三本インレット)。
AT-LP7(2018)はベルトドライブ、J字型トーンアーム(高さ調整機能付き)、POM製プラッター、ACアダプター。
通常、ダイレクトドライブを採用するメーカーと、ベルトドライブを採用するメーカーはわかれている。(最近はそうでもないのだが…)この三機種をオーディオテクニカが製造したとは思えないのだ。
この三機種に共通するのはオーディオテクニカ製のカートリッジを搭載していること。上位二機種は(もしかしたら)オーディオテクニカ製のトーンアームを搭載していること。そして、フォノイコライザーを搭載していること(AT-LP3とAT-LP7はMC対応)だろう。
AT-LP3とAT-LP7は同じベルトドライブといっても構造が全く違う。AT-LP3のベルトはプラッターの内側にモーターを置き、プラッターの内側にある壁にベルトを掛けるが、(駆動するベルトが見えない)AT-LP7のそれはプラッターの外側にモーターがあり、プラッターの最外周にベルトを掛ける、高級機に見られる構造となっている。(差別化?)
各機種のOEM元または元機種に関する考察
AT-LP3に関してはほぼ想像がついていている。

AT-LP3のベースモデルはDENONのロングセラーモデルDP-300Fだと思われる。
2006年に発売され、なんと現在でも同じ型式(かたしき)で販売しているという驚異のロングセラーモデルである。(価格は発売当時35000円程度だったものが現在53000円となっている)
ターンテーブルの名門DENONはダイレクトドライブ組(過去にはACモーターを使用していた)なので上位機種はすべてダイレクトドライブを採用している。この機種より下のグレード(と新しいBT搭載モデル)はベルトドライブなのでこれ自体が他社からのOEMなのかもしれない。(現行フラッグシップのDP-3000NE以外は自社生産する力がないのかも)
根拠は次のような共通点があること。
・フルオートであること。
・全く仕様が同じストレートアームのトーンアームを使っていること。
レバー類の配置がやや違うし、トーンアームの塗装や交換針の型式が違うが、中身は同じものであろう。(カートリッジはオーディオテクニカのOEMである)
・フルオートであること。
・全く仕様が同じストレートアームのトーンアームを使っていること。
レバー類の配置がやや違うし、トーンアームの塗装や交換針の型式が違うが、中身は同じものであろう。(カートリッジはオーディオテクニカのOEMである)
やや違う点は内蔵のフォノイコライザーがAT-LP3の方はMC対応(もしかしたらこれはオーテク製?)であるということ、本体のデザインくらいである。
AT-LP5はどうか?
50000円台のダイレクトドライブモデルである。インフレが進んで現在ではなかなかない。
ただ、5年前のこの機種の発売当時では割とあったと思う。

AT-LP7は?


2017年発行の誠文堂新光社「アナログレコードの魅力を引き出す機材選びと再生術」というMOOKにAT-LP5は取り上げられているのだが、この中にほぼ同価格のダイレクトドライブモデルとしてオンキヨーのCP-1050(2015)が掲載されていた。オンキヨー自体はそもそもアナログプレーヤーをラインナップするメーカーではなく、この機種も実に30年ぶりの新製品だったようだ。これも何処かからのOEM供給であったことがうかがえる。(トーンアームの形状からDENON製だと思われる)
この機種との共通点が見出されば、AT-LP3同様DENON製といえるのだが、決定的なところはなかった。
結局特定はできなかった。
ネットには「CP-1050はDENON DP-500Mと同等」とする情報もある。ボタンの位置やスペック上の性能などから同じメーカー(DENON)製の兄弟機種と思われるが、「同等」とは言えないだろう、一番大きな点はプラッターで33㎝を超える大型プラッターを搭載しているDP-500Mは一クラス上の性能を有していると言える。プラッターの重さや大きさは音に直結する。(車のバネ下重量を下げるためのアルミホイールが有効なのと同じ)
ネットには「CP-1050はDENON DP-500Mと同等」とする情報もある。ボタンの位置やスペック上の性能などから同じメーカー(DENON)製の兄弟機種と思われるが、「同等」とは言えないだろう、一番大きな点はプラッターで33㎝を超える大型プラッターを搭載しているDP-500Mは一クラス上の性能を有していると言える。プラッターの重さや大きさは音に直結する。(車のバネ下重量を下げるためのアルミホイールが有効なのと同じ)
AT-LP7は?

最上位にあたるこの機種は実売価格が約9万円とAT-LP5の倍近い価格だった。
前述のようにプラッター外周にベルトを掛けるタイプのベルトドライブだ。
特徴的なのはプラッターで重量級の工業用プラスティックのPOM(ポリオキシメチレン)を使用していた。
POM製のプラッターと言えば独ClearaudioのPerformanceシリーズを思い出すが、あちらは40万円近い価格で、プラッターの厚みが40㎜(こちらは20㎜)別物であろう。ベルトのかけ方もサブプラッター方式である。
他の特徴としてはダストカバーがヒンジなしの「ただ上に被せる式」である。この辺りから探っていけば同等の機種を特定できるかもしれない。が、今回は見つけられなかった。


















