以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2023-06.htmlより取得しました。


CDが終息しそうな気配である。
Z世代には「CDを見たことが無い」という人がいるのだそうだ。少なくとも彼らにはCDというメディアは必要が無いということだ。
1982年の登場から40年超、良くもったというべきなのだろうか?

メディアの寿命を表にしてみた。


音楽や映像メディアの世界で終息のタイミングはハードの製造中止かソフトウエアの販売中止か難しいところだが、本稿では適宜ふさわしいと思われる方を採用した。
ハッキリと完全に終息したメディアとしてはMD、LD、DVD-A(AUDIO)が挙げられる。
MDに関しては後述するが、LDは同じ映像系進化型メディアのDVD-VIDEOにとってかわられ、DVD-AUDIOは再生機が普及する前にソフトが終息した。ハイレゾリューションかつ5.1chサラウンドが基本だったため制作に費用が掛かりその割に売れなかった。再生環境も思ったほど一般化しなかった。
同様のハイレゾメディアであるSACDが細々と続いているのは当初持っていたCD層を廃しシングルレイヤーでSACD機でのみ再生可能でメディアリッチ機能を切り捨てたマニアックメディアに変貌をとげたからである。(お金に糸目をつけないマニアにだけ売っている)
SONYはCDの次世代をSACDと考え、一時期からSACD機しか作っていなかったが、それも10年以上前に終了している。SONYはとうにCD=SACDから撤退しているのだ。(CDソフトは売っているが…)


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他方、華々しい復活を遂げているとされるアナログメディアのカセットテープ(正式名称コンパクトカセット)については、若い世代がどうやって聴いているのかわからない状況である。音楽カセットが発売されているのは知っているが、現行、録音用生テープもカセットデッキもほとんどない状況でどうやって聴いているのだろうか?謎である。なので、カセットテープについては取り上げなかった。

メディアが終わる時

MDを収束させたのはCD-Rの普及とPC+iPod勢の隆盛だろう。
1995年Windows95のリリースで一般化しつつあったPCがインターネットの出現(97~98年頃)で爆発的に普及し、時を同じくしてCD-Rドライブも普及し始めた。CD-Rの生メディアの価格が1枚数千円から数十円になるまで時間はかからなかった。(量産効果と海外メーカーの参入)簡易にCDのコピーができ、しかも全く同品質のものを無制限でコピーできるようになった。70年代に根っこがあるようなCD-DAはこのようなテクノロジーの進化を想定していなかった。コピーガードが存在しなかったのである。

音楽用のCDの販売枚数が最大になるのは1998年のことだが、その年を頂点に減少に転じるのは、CD-Rの低価格化と無関係ではあるまい。CD-DAの無断コピーは違法だが事実上取り締まる方法はなかった。
業を煮やした音楽業界はCDのコピーを制限する目的でCCCD(コピーコントロールCD)を作成した。CDの規格に則らないデジタルディスクで音が悪く、CDプレーヤーが壊れるリスクもあるもの=CDとは似て非なるものだった。
これはCDのリッピング時にエラーを起こさせる仕組みのものでコピーそのものを妨げるものではなかったため、CCCDまるごとのコピーは可能だった。またPCにおけるリッピングではエラーが起きれば何度でも読み込みを行い正しいデータを作ってしまうので、リッピングが全くできないということはあまりなかった。(特にMac+iTunesの環境ではそうだった)普通にCDをCDとして聴こうとする人に害をなす悪魔のような規格がCCCDだったのである。実態が知れるにつれ批判が高まり当時CCCDを強力に推進していた(当時もっともCDを売っていた)エイベックスが「すべてのCDをCCCDでリリースする」という方針を転換したのが2005年だった。ちなみにこの間にリリースされたビートルズ『Let it be Nakid』国内盤はCCCDだった。

本来MDはアナログのカセットテープをリプレイスするものであったはずである。ディスクメディアを採用しランダムアクセスを可能にしたことにより、ほとんどCD録音の受け皿用途になってしまった。そうなるとATRACによる圧縮音声であること、基本、実時間録音であること(後にデジタル4倍速が実装された)等、CD-Rより劣る点が目立ってしまった。
FMラジオをだらだらと録音して、ポイントにアンカーを打ち編集で必要なところだけ残すといった用途には向いていたのだが、その頃になるとエアチェックをするような人自体がいなくなっていた。=録音メディア自体が不要になっていた。(消え去る運命だったのかもしれない)

CDにとどめを刺すのは?

PCにあるデータをストレージにコピーして持ち出すという仕組みのiPodが販売終了したのは2022年5月だった。音楽の聴き方のスタイルを変えたカセットウォークマン以来の発明だったが、その進化系のスマホによりストレージにコピーする必要がなくなり、音楽は実体のないメディア(クラウド)からデータだけ取得して聴く時代になったのだ。
これが「未来」だとしたら後戻りはできないのだろう。

フィジカルメディアは「消え去るのみ」なのか?

自分はそうは思わない。CDもLPも絶滅しない。膨大な過去資産があるからだ。
しかしながらハードウェアが作られなくなる可能性はあるだろう。(LDのように)
それでもあまり心配はしていない。CDが採用した12㎝というメディアはそれ以降、“事実上のスタンダート”となり、ほとんどの後継機種が物理的にCD-DAを読み込むことができるからだ。CD-DAを再生するプレーヤー(ハードウェアでもソフトウェアでも良いが)さえあれば再生できるということになる。
ここ20~30年は大丈夫なのではないか?(希望的観測)




今回はNOT AUDIOです。

現在(2023年6月)BSプレミアムにて放送中(土曜日、おおむね17時頃=放送回によって開始時間が違う)の『シャーロックホームズの冒険』(グラナダテレビ版)が週に一度のお楽しみになっている。全41話中20話まで来たので折り返しということで取り上げよう。

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イメージ画像(直接関係はありません)


実は一昨年から昨年にかけても放送されており(水曜日の21時)気づいた時に観る感じだった。後半の話数で若き日のジュード・ロウが出演(当然ゲスト)しているのを発見。さすがイギリスのドラマと思い、がぜん興味が湧いたが時すでに遅し、すぐに放送が終了した。

録画しておけばよかったと思っていたが、運よく何度目かの再放送が始まった。


今回は録画してじっくり見ているが、面白い。

原作から離れて制作されている話(短編で1時間はもたないのかも)もあるが、ホームズ役のジェレミー・ブレッドがやはりハマり役である。腺病質で細く、しかしながら意志が強いホームズ像を見事に演じている。最近のBBC版のベネディクト・カンバーバッチも良かったが、変わり者感はあるものの病的な感じがやや薄かった。何と言ってもホームズは”ヤクチュウ“=麻薬中毒(コカイン・モルヒネ=この時代は合法だがワトソンはこころよく思っていない)である。ギラギラとした目つきはジェレミーならではのホームズ像だ。

ホームズはそもそも正義の味方ではない。「真実」の信奉者なのだ。例え善人が善を成すために犯した犯罪でも真実を明らかにする。それを法的に追及するかどうかは別の話である。



全41話と書いたがホームズの物語(聖典)は60話ある、二つの話を一つにした『マザランの宝石』以外はそれぞれ一つなので42話分がドラマ化され、されないで残った作品が18あるということだ。(長編が二つと16の短編)

その中には到底ドラマ化できない作品(引退後のホームズの物語(「最後の挨拶」)や人種差別を扱ったもの(「黄色い顔」)、実在の犯罪組織を扱ったもの(「オレンジの種五つ」)実在の宗教団体を扱ったもの(「緋色の研究」)など)もあるがホームズ役のジェレミー・ブレッドが亡くなったことが途中で終わった一番大きな要因であろう。



NHKの放送順がオリジナルと全く同じかはわからないが、前半は同じだと思われる。(英文のシリーズタイトルが”Adventure of~“から”Return of~“に変わるが、これは原著の収録作とは対応していない)

第二シーズンの最終話(「最後の事件」)でホームズが消え、復活を果たす第三シーズン(「空屋の冒険」)からワトソン役の役者が変わっている。それゆえ、それ以前のお話と入れ替わることはない。

物語の順番に関しては原作(発表順)に全く則していない。バラバラである。原作にはワトソンの結婚問題があり順番が重要になる局面もあるにはある(結婚している時期にはワトソンはベーカー街にいない)のだが、ほぼ無視である。(物語上の問題は無い)それでも第三シーズン(20話)までは第一短編集(「冒険』」、第二短編集(『思い出』または「回想」)第三短編集(「帰還」または『復活』)までの3冊からのみ採られていた。この三作品のクオリティがやはり高いのか?


第Ⅳシーズン以降は長編二作と短編三作品の2時間スペシャル版を含み、第四短編集『シャーロックホームズ最後の挨拶』第五短編集『シャーロックホームズの事件簿』からも作品が採用されるようになる。


お話自体より演者(キャラクター)で持たせている感のある話数も出てくるように思う。(この辺りはしっかり見ていなかった前回放送の印象なので確かなものではないが…)


ともかく、2023年6月17日放送回から第四シーズンになりその冒頭は2時間スペシャルの『四人の署名』である。長編で二番目に書かれた作品で、最高傑作という人もいる。コナンドイルはシリーズを続ける気はなかったらしく、重要なキャラクターを結婚させている。

長編の二作目として冒頭の宝石の謎や異様な禿頭の兄弟登場等、仕掛けが盛りだくさんになっている。大がかりなクライマックスを持ち一作目『緋色の研究』とは相当雰囲気が異なっている。なによりシリーズ史上最も魅力的な依頼人メアリー・モースタン嬢が登場する。

刮目せよ!


前回の轍を踏まず…。
今回は事前にAmazonで予約し、発売日、2023年6月6日に到着した。

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2週間前に予約したが、すでにAmazon以外では予約できなかった。(タワレコでは予約不可=完売?だった)
前回の『FOR YOU』はオリジナルLPを持ったので購入を躊躇したが、『RIDE ON TIME』は持っていなかったので買うことは決めていた。(そのわりにギリギリ汗汗)
次の『MOON GLOW』もオリジナルLPを持ってはいるが、別の興味で買おうと思っている。オリジナルマスターに関する話だが、このネタについてはその時まで取っておこう。

デジタルリマスター、180g重量盤
1970年代後半から80年代前半にアナログレコーディングされた音源の再LP化だが、当然、過去の原盤もスタンパーも残っていないので新たにスタンパーを作らなければならない。
現代においては一旦デジタルに変換(AD変換)し、デジタルでリマスター作業をした上で、アナログ変換(DA変換)してカッティングを行うという手順になる。
最終的なLPの音質に関して山下達郎の納得ができる水準になったというのが、今回のLPリリースの理由らしい。(これまでのリイシューは12インチ2枚組というリリースだったが1枚でも十分な音質となった、それでもオリジナルと同等レベル、超えるものではないという認識である=レコードコレクターズ誌のインタビュー記事)
重量盤というのは高音質盤の代名詞のようになっているが、通常盤との違いはさほど顕著ではないとしても、確実に重量盤の方がよい。(コストアップ要因ではあるが)

実際の音質は
最初(80年代)はアナログLPからダビングしたカセットを聴いていた。その後CD時代に入ってもCDは買わず、様々なメディアを流転したのち、圧縮音声AAC(iPod)に落ち着いた。当初のLPの音というのは記憶の彼方にも無い状態。
今回、CD『RIDE ON TIME』を某図書館で借りてきて(地方の図書館の一部はAV資料としてCDの貸し出しを行っている)聞き比べてみた。
音量(音圧?)はややCDの方が大きい。ベースの出方もCDの方がやや派手。
LPは過不足なく音は出ているがやや大人しい印象、ただ、打楽器はシャープな印象。
LPが新しいのでノイズはほとんどないが絶無ではない。SNはCDが勝る。
曲間の無音部分が(正確に言うと無音でない)LPの方が自然で好ましい。
一聴してCDでも全く問題が無い印象だが、より官能的な部分でLPの方が好みである。

世の中には「手間暇かかるからアナログが良い」とおっしゃる御仁がいる。「本気かよ」と思う。同じ音なら手間が無い方が良いに決まっている。アナログの方が、音が良いから手間暇かけるのだ。(仕方なしにである)

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『RIDE ON TIME』について
前にも書いたかも知れないが、山下達郎のアルバムで一番回数を聴いたのは『FOR YOU』で間違いない。曲の粒立ち、クオリティといった点でも『FOR YOU』が最高だと言える。しかし、アルバムトータルとしてどうかというと、自分は『RIDE ON TIME』の方が好きなのだ。今回。オリジナルな形で(A面、B面分けて)聴くとより一層そう感じた。

オーディオテクニカのインシュレーターである。
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audio-technica (オーテク)といえば高額になりがちなオーディオアクセサリー(本来嗜好品=必要のないもの)をリーズナブルな価格で提供してくれる、われら庶民の味方のメーカーだった。(過去形で書かなければならないのが辛い)

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実際そういうイメージだったのは5~6年前までのことで、現在は普通の価格帯に移行したり、安価な商品はディスコンにしたりしている。特に安価なインシュレーターシリーズはすべてディスコンになり中古市場でアホほど高い価格で取引されている。(メルカリではAT6098が7000円を超える価格で取引されている。本来定価3500円(税別)の商品である)
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今回買ったインシュレーターAT6091も既にカタログ落ちしており、市場在庫のみとなっている。
2016年のカタログによると4個セットで1300円(税別)となっている。

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買った価格は720円の5%オフクーポン使用で684円。中古価格としては容認できる範囲であろう。
これまでもスピーカー用に真鍮+ハネナイトのAT6099を何セットか使用しており一定の効果を実感していた。(小型スピーカーには絶大な効果があると思っている)

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今回買ったAT6091はそれらと異なり、ハネナイト(制振ゴム)のみで成形された薄型インシュレーターである。もともと4個1セットで販売されていたことからも、スピーカー用ではなく機器そのもののインシュレーターだと思われる。(安価で軽量な足無しDVDプレーヤーなどで効果を発揮しそう)
自分も当初はSU-C1000で使用しようと考えていたが、「プリアンプでは効果が実感しにくいだろうなあ」、と思いスピーカーに使用することとした。
YAMAHA NS-BP200でもゴム足の効果を実感していたので、こんな薄いゴムの塊でも効果はあると考えた。
ただ実際に使う際には問題があった。

4個セット…
機器用ということで4個セット(4点支持仕様)である。本来ならもう1セット買ってスピーカーLRそれぞれ4点支持×2とすべきだが、自分は小型スピーカーのインシュレーターは3点支持にしたい。(この方がガタツキが出ない)まあ本音は、もう一組買うのもなあ、ということで、前側2個はハネナイトで後ろ側は以前カーマ(ホームセンター、現DMC)で適当な大きさに切ってもらった工業用ゴムを使用する。制振効果は無いが高さの調整は必要なので…
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効果のほどは…

真鍮ハイブリッドのAT6099ほど顕著な違いは出なかったが、やや雑味が減った感じがした。
スピーカーのエンクロージャーは(そう見えなくても)振動しており置いてある台部分も振動させていたということがわかった。その振動の伝わりを止めることによって台部分の共振を防ぐことができる。ハネナイトの機能は果たされているということになる。
1000円以下の投資で効果が実感できるとは思わなかった。




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