新春恒例のレコード・オブ・ジ・イヤー2022をお送りする。

自分が2022年に購入したレコードの中から良かったと思うものを勝手に選出している。あくまで2022年に買ったということでレコードのリリース年とは全く関係がないのも例年通り。
レコードの購入に関しては、2021年後半からペースが鈍り総数は減っている。が、何枚買ったかは、やはり把握していない。
今年は総量が減少して、各部門の選出が難しかった。サントラ部門、ジャズ部門、アイドル部門については該当なしとする。その代わり洋楽部門、邦楽部門、クラシック部門をそれぞれ2作品選出した。

洋楽部門
サイモン&ガーファンクル 『Bookends』(1968)
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1968年の全米アルバムチャートを席巻したS&Gの4thアルバム。(1968年4月)
ちなみにこのアルバムが1位になるまでは、S&Gの曲が使われた映画「卒業」のサウンドトラックアルバム(1968年2月リリース)が1位だった。その後、「卒業」がトップに返り咲いたり、『ブックエンド』が奪還したりと16週連続でS&Gがトップを独占したという。
ビートルズが現役の頃の話である。『サージェント・ペパー・ロンリーハートクラブバンド』と『The Beatles(ホワイトアルバム)』の隙間の時期とはいえ相当にすごいことである。
The Beatlesとバンドとして対比されるのはビーチボーイズ(ブライアン・ウィルソン)だが、ソングライターとしての質ではポール・サイモンも肩を並べていたのではないか。
アルバムとしては30分に満たない小品(ただ当時のS&Gのアルバムは総じて同程度のボリューム)B面は既発のシングル曲を中心に名曲ぞろいである。


メン・アット・ワーク 『ワークソング』(1981)
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現代の目で見ると、一発屋である。(二発か)
オーストラリアのバンド、メン・アット・ワークの世界デビューアルバムである。
80年代初頭の音楽というと、このメン・アット・ワークの「ノックは夜中に」とスーパートランプの「ブレックファースト・イン・アメリカ」(1979年リリース)、バグルスの「ラジオスターの悲劇」(1980)あたりをまず思い出す。

「ノックは夜中に」は印象的なサックスのリフが頭にこびりつく。もう一曲のシングル「ダウンアンダー」(オーストラリアを意味するスラング)もフルートを使った独特の曲である。
何かひたすら勢いがあった時代の幕開け、ユニークな個性を持ったバンドが世にでた時代だった。

邦楽部門
松任谷由実『悲しいほどお天気』(1979)
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松任谷由実が79年にリリースした2枚のアルバムの2枚目。
自分が真に松任谷由実と邂逅したのは1981年のアルバム『昨晩お会いしましよう』の「夕闇をひとり」だと思っている。もちろんそれ以前の曲や荒井由実時代の曲も知ってはいたが、松任谷由実の才能をリアルタイムに認識した曲はその曲だった。
そのアルバムの4作前のアルバムがこの『悲しいほどお天気』である。松任谷由実のキャリアの中でも屈指の有力曲「DESTINY」が収録されているが、それ以外の曲もそれぞれとても良く、気持ちよく聞けるアルバムだった。この時代しかかけなかったろう「78」収録されている。

柳ジョージとレイニーウッド『WEEPING IN THE RAIN』(1978)
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シングル「雨に泣いている」のオリジナルバージョンを収録したブレーク作。ジャケット写真の半裸の髭面が柳ジョージだが、現在のセンスでは理解できない感覚である。音楽は良い、ボーカルはすごく良い。


カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 『シベリウス交響曲 6番7番』
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1955年の録音。モノラル録音を擬似ステレオ化している。
ドイツ・オーストリア系にしか関心を示さなかったように見えるカラヤンもシベリウス(フィンランド)の交響曲は早くから取り上げ、演奏会でも数多く演奏した。不思議である。
そして、それほど多く演奏したにも関わらず7曲ある交響曲(作曲者自身が完成しているといっていた8番は結局まぼろしだった)のうち3番だけは1度も録音はおろか演奏すらしていない。不思議なことである。


アイザック・スターン バイオリン ズービン・メータ指揮 ニューヨークフィルハーモニック
『ブラームス バイオリン協奏曲』
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1978年の録音。
当時人気があったメータの指揮でのブラームス。スターンのバイオリンはあまり美しくない。
演奏はともかくLPの状態が良かったので取り上げた。