クロム(クロームとも)テープとハイポジション(TypeⅡ)というのは厳密には違うらしい。
ブリリアントシリーズKRとAVILYN 磁性体のSA
当初(1970年代初頭)、クロムテープと呼ばれる二酸化クロム(CrO2)を磁性体に使用した製品が登場した。(TDKでいえばKRがそれにあたる)古いカセットデッキににはCrO2やFeCr(フェリクロム=TypeⅢ)といったモードの表記のものがある。
数年後に、二酸化クロムを使用せず、クロムテープの特性に近い磁性体が開発された。
TDKでは酸化鉄にコバルトを吸着させたAVILYN(アビリン)という磁性体を開発し、SAで採用された。それ以降二酸化クロムを使用したテープは作られていない。(二酸化クロムの毒性問題や摩擦によるヘッドの摩耗、開発メーカーであるデュポン社の特許回避などのため)
TDKでは酸化鉄にコバルトを吸着させたAVILYN(アビリン)という磁性体を開発し、SAで採用された。それ以降二酸化クロムを使用したテープは作られていない。(二酸化クロムの毒性問題や摩擦によるヘッドの摩耗、開発メーカーであるデュポン社の特許回避などのため)
そもそも、クロムテープはノーマルテープと何が違うのか。
・中高域の特性に優れ、ノイズが少ない。
・バイアスを深めに設定する必要がある。(専用モードで使用する)
・保磁力が高い(ノーマルとの比較、メタルテープの比ではない)
・MOL特性が狭めのため歪みがでやすい。(録音レベルを上げにくい。そのかわりノイズがもともと少ない)
・価格が高い。(ハイグレードノーマルとは差がない。低価格ハイポジ(SF、SRなど)とは逆転していたかも)
1975年のSA(AVILYN採用)はクロムテープの特性を保持しながらそれ以上の中低域性能を持ち、ハイポジションテープの嚆矢となった。他社も追随し、純然たるクロムテープは作られなくなった。
謎のグレードHX
1983年はカセット業界のエポックの年だ。MaxellがベストセラーとなるUDⅡを発売した年だからだ。この低価格で高性能なハイポジテープの出現はカセットテープの使い方を根本から変えていく。他社はその動きに追随していくことになるのだが、TDKが低価格ハイポジを出せたのは1985年になってからである。(次項参照)それまでUDⅡは市場を席巻し続ける。
TDKが1983年に出した(ハイポジ)モデルはHXだった。1代限りで終わった謎モデルで、使ったことはない。噂ではSA-Xを超える高級モデルだったそうだが定かではない。UDⅡと同じ年というのが不運だったのかもしれない。
青い悪魔=SF
ネットで青い悪魔と恐れられる存在がSF(1985)である。
マクセルUDを分化してノーマルのUDⅠ(1983)とハイポジのUDⅡ(1984)をリリース。中でも低価格高性能なUDⅡはバカ売れした。当時シェアトップのTDKは看過できなかったのだろう。SAの下のグレードのハイポジSFを発売した。SAと差をつける必要があったからかどうかわからないが、性能が低すぎて「青い悪魔」と呼ばれていた。(初代SFは他にはないスカイブルーのインデックスカードとブルーのカセットハーフを採用していた)
SFはH窓を採用した2代目の後、SRと名前を変えた。
AD TypeⅡの登場とハイポジの終焉
SRは上位モデルのSR-Xリリースなどバリエーションを増やしたが、1994年、その座をAD Type2に明け渡した。超優良ブランドADの名を借りて…ということなのかわからないが、10年前にMaxellがUDで行った事を再現しただけのように見える。(ADの分化)専用ブランドの消滅はハイポジの終焉を暗示していた。(TDKハイポジの代表モデルSAはその最終型10代目を1994年に発売した)
AD TypeⅡの登場とハイポジの終焉
SRは上位モデルのSR-Xリリースなどバリエーションを増やしたが、1994年、その座をAD Type2に明け渡した。超優良ブランドADの名を借りて…ということなのかわからないが、10年前にMaxellがUDで行った事を再現しただけのように見える。(ADの分化)専用ブランドの消滅はハイポジの終焉を暗示していた。(TDKハイポジの代表モデルSAはその最終型10代目を1994年に発売した)
CD~(ホニャララ)の時代
カセットテープの用途はFMラジオのエアチェックから、LPレコードのダビング、そしてCDのダビングへと変わっていった。CDはカーオーディオでもCDウォークマンでも聴くことができ(この辺りはレコードと違う)カセットを介さなくても持ち出しできるようになった。
が、相変わらずカセットにダビングして聞いていた。その大きな要因はCDの価格の高さとレンタルCDの普及だったろう。定価の10分の1程度のコストで借りられ複製を作ることができた。(アナログコピーで音質劣化は避けられないが)
が、相変わらずカセットにダビングして聞いていた。その大きな要因はCDの価格の高さとレンタルCDの普及だったろう。定価の10分の1程度のコストで借りられ複製を作ることができた。(アナログコピーで音質劣化は避けられないが)
この時代、CDの録音に特化したCD~という名の商品が頻発した。(SONYのCDix(1988)、Maxcell CD‘s、CD capsule等々)

1993年モデル 40,46,50,54,60,64,70,74,80,90,120のバリエーション

1993年モデル 40,46,50,54,60,64,70,74,80,90,120のバリエーション
TDKでいえばCDingシリーズである。ポジションによりⅠからⅣ(Ⅲはない)まであった。特徴は時間を細かく設定したことである。CDingⅡがハイポジである。
CDing初代(1990)のラインナップは50,54,60,64,70,74の6種類。(すべて両面の録音時間さすがにCD時代に46分はないのですね)LPだと、どうしたって半分くらいでひっくり返すので、A面B面均等な感じになるが、CDには裏面というものは無いので良きところでテープをひっくり返す必要がある。総演奏時間が60分だとしても60分テープに入るとは限らないのだ。そのために細かく64分や70分テープが必要になってくる。
ちなみに2002年のCDing(最終型)では10分から150分までの12種に増えていた。他のグレード(AE以外すべて)が終売になり、これしかなくなったからだと思われる。
時間のバリエーションは
10、46,50,54,60,64,70,74,80,90,120,150
「もう、CD関係ないじゃん」という感じである。
ステレオ時代特別編集の「カセットテープコンプリートブック」は1993年までしか詳細な新商品の記載が無いのだが、今回理由がわかった。(TDKの場合だが)1995年以降製造が海外にシフトして、純粋な国産品とは言えなくなってしまう。
それでも95年当時は国内で製造したテープをタイで組み立てるという形だったが、CDingの最終型(2002)はテープも韓国産となった。(この頃は他の磁気メディアもイメーションだったか?)
ステレオ時代特別編集の「カセットテープコンプリートブック」は1993年までしか詳細な新商品の記載が無いのだが、今回理由がわかった。(TDKの場合だが)1995年以降製造が海外にシフトして、純粋な国産品とは言えなくなってしまう。
それでも95年当時は国内で製造したテープをタイで組み立てるという形だったが、CDingの最終型(2002)はテープも韓国産となった。(この頃は他の磁気メディアもイメーションだったか?)












