以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2022-03.htmlより取得しました。


AK jrは韓国アイリバー社のブランドのひとつAstell&Kernで発売されたポータブルミュージックプレーヤー。DACはWolfson製の「WM8740」でハイレゾ対応。64GBの内部メモリーを持ちマイクロSDカードで更に64GB増やすことができた。(2015年5月発売)購入のいきさつは本稿、2020年1月29日の記事で取り上げた。
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AK jr 薄型でスタイリッシュだが独自インターフェースがやや使いにくい(角が尖っていて痛い)

iPhone等のスマホやDAPで経験することだが、モバイル機器においてバッテリー膨張が発生することがある。原因は不明だがバッテリーの老朽化だけが原因ではない気がする。(バッテリーに衝撃が加わった又は高温等)Appleで交換した純正バッテリーが1年持たずに膨張したケースもあった。(バッテリーの品質?当たりはずれ?)
ケータイなどが交換型バッテリーだった時代、少々膨張しても気づかず使用していたことがあったが、最近のスマホやモバイル機器はサイズがぴっちりに作られており、ほんの少し膨張しただけで筐体に歪みが発生する。
AK jrにおいても同様の現象が発生した。最初は気づかない程度の歪みだったが、しばらくすると裏側フタ部分の隙間が目に見えて大きくなっていった。
バッテリーは液晶画面の裏や基板の裏に設置されており、筐体が歪むほど膨らむとそちらへの影響は必至である。精神衛生上よくないのでビスを二本はずして裏蓋をはずした。通常は吸盤をつかってはずす裏蓋はそのまま外れた。(それ位浮いていた)そのままでも使用可能ではあったが、使い続けることはできないであろう。
AK jrのサポートは終了しており、Astell&Kern(アユート)での修理対応はしてもらえない。使い続けるとしたら自分でバッテリーを交換するしかない。
iPodは車載用にしてケーブルを繋ぎっぱなしで使用するということも可能だ。自分はバッテリー交換が困難な第六世代iPod nanoをそのように使用しているが、AK jrは充電&使用モードというものがあり、充電池喪失状態では多分使用できない。ということは、バッテリーの喪失すなわち製品寿命ということになる。
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元々のバッテリー
4,490円で買ったものに3,000円以上の追加投資をするかどうか迷ったが、捨て去る判断はできず、バッテリー交換を行うことにした。以前はAmazon(送料込み3,200円)とヤフオク(送料込み3,050円)で継続的に販売されていた。(ずっとヤフオクのウォッチリストにいれていたので間違いない)が、このような状態になって見てみると販売が終了していた。その二つの売り先に製品を供給していたと思われる、電池ショップ直販サイトでも扱いが無くなっていた。(それまで準備をしていたのに必要になった途端に準備が無駄になる。=マーフィーの法則?)

これは強制的に廃棄決定かと思っていたが、しばらくウォッチしていたら、1か月後くらいにヤフオクでの販売が復活していた。
いつ無くなるかわからない不安な商品である。すぐ購入して交換を行った。

交換自体は難易度低めである。

①二本のT-5(星形のドライバーが必要)ビスをはずす。
②背面パネルを吸盤で吸い付けて真っすぐ持ち上げるようにはずす。背面パネルは何処とも接続されていない。
③バッテリーを固定する両面テープをはずす。(この際ドライヤー等で温めた方が作業がしやすい)
⑤バッテリーにつながっている線の本体とのコネクタを持ちあげるようにはずす。
⑥新しいバッテリーのコネクタを接続。
⑦バッテリー本体を固定。
⑧背面パネルを閉めてビスを締める。
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バッテリーのサイズ感(オリジナルバッテリー)設置位置
実際交換してみると、純正品でないがために寸法の差異があった。バッテリーのサイズがやや小さいのだ。
両面テープで固定する前提なので問題ないといえば問題無いのだが、あまり面白くない。4㎜程度の余白(左右方向)に髪を留めるための太目(布巻)ゴムを切って余白に押し込み固定した。ゴムなので伸縮し、良い塩梅に収まった。(残念ながら写真がない)

充電、使用に問題は無く、バッテリーの持ちも十分である。(さすがに新品)
KZ ZEXのテスト(アンバランス)はこのDAP(バッテリー交換後)を使用したが、低音が多めだったのはこのDAPの特質だったのかもしれない。と、今は思っている。

最近の中華イヤホンのトレンドは1DD(ダイナミックドライバ)で1,000円台のモデルなのだそうだ。安価だが結構良い音らしい。1DDというのは国産イヤホンのほとんどの構成と同じだが中華が本気で作るとこの価格帯で十分なものができるということか。(聞いていないので本当のところはわからない)

今回のZEXはそれより1,000円程度高いハイブリッドモデルで2021年の夏に発売されたKZ(ブランド)の1DD+1ESTモデル。中華ハイブリッド(異質のドライバ同士の組合せ)のほとんどはDDとBA(バランスドアーマチュア)の組合せだが、この機種はBAではなくEST(静磁気ドライバ)を搭載している。
もう、すでにグレードアップモデル(もしくは後継モデル)のKZ ZEX Proが発売されており、そちらは1DD+1EST+1BAである。


30時間程度のエイジングが終わったので音を聴いていこう。

比較するのは同価格帯の雄NICEHCK DB3(本来ならもっと新しいKZ ZST xあたりで比較すべきだが、今、手許にない)と多ドラ代表KZ ZAXの2機種。

まずはスペックの比較

信用できるかどうかはわからないが、再生周波数帯域に若干の差がある。ZAXが一番広くて、低い音から高い音まで再生できるということだ。ZEXも高音域は同等ということになる。(あくまでスペック上である)NICEHCKのDB3はちょっと特殊なDDが2ドライブ(異素材の振動版が二つある)という構成である。

テストに使用する機器について



DAP(デジタルオーディオプレーヤー)

1.CMX-1(ONKYO)
Androidスマホとプレーヤーを一体としたモデル。通称GRANBEAT。2.5㎜と3.5㎜のイヤホン穴を持ち、バランス、アンバランス接続が可能。DSD、MQAファイルが再生可能。
2.AK jr(AK)
AKのハイレゾプレーヤーの末弟モデル。やや古いDACを搭載しているが一通りの再生に対応する。2Ω対応のアンプ内蔵。
3.iPod touch 4th (Apple)
 言わずと知れたAppleのプレーヤー。AZ-09の対応コーデックがAACまでなのであえて使用する。(AppleはAACがデフォルト)

リケーブル用ケーブル

1.TYB2(NICEHCK)
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中華汎用ケーブル2pin。銀メッキ線&高純度銅線のミックスの16芯。太さの割に柔らかい。シュア掛け用の癖付けが無いタイプ。2.5㎜プラグでバランス接続。

2.KBEAR 型式不明? (KBEAR)
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ペイペイフリマにてイヤホンとセットで買った中に入っていたリケーブル用ケーブル。
説明が無く型式や出自が不明。見た目で4芯?、と思うがはっきりしない。KBEARのロゴがあるのでそこは間違いが無いところだが、ネットで検索しても同じ構成の物(プラグの形、イヤホン側差し込み部分の色・形状、ケーブルの線数、ケーブル被膜の色)が見当たらない。古い商品なのかも知れない。3.5㎜アンバランス接続用。汎用2Pinなので全部と接続可能。

3.GS-Cooper(90-7)(KZ)
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KZ純正のアップグレードケーブル。その中でも(90-7)は一番太いもので金銀銅メッキそれぞれ施した無酸素銅(OFC)を編んであり、784芯との表示がある。(本当か?)ただ、本当に極太。シェア掛けの癖付けがしてあるがほとんど機能していない。(太すぎて)2PinだがKZ-C typeのためDB3は接続できない。

4.AZ-09 (KZ)
BTモジュール。2PinだがKZ-C typeのためDB3は接続できない。

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上から90-7、TYB2(16芯)、CT3(今回使用していない。8芯)KBEARの無名(4芯?)
都合10パターンを聴く。(上表AからJまで)
本来なら違う傾向(ジャンル)の音楽も聴き比べなければならないと思うが、今回はざっくりとした傾向をつかむのが目的なので(大変なので←本音)1曲乃至2曲を聞いて判断したい。

アルバム『ひとりあそび』柴咲コウ(2005)から1曲目、2曲目なので使い勝手が良い「恋愛感染経路」「memory pocket -メモポケ-」を聴く。
電子音中心の楽曲で、かなり低音寄りの音が含まれる。女性ボーカルをどれくらい再現できるか、音場の拡がり感またはまとまり感を聴く。


太枠内がZEX 10点満点評価 総合評価は平均点

低音とボーカルの評価が上がらないのは低音過多でボーカルが埋もれてしまう傾向があるからである。KZの特徴なので仕方がないのかもしれない。
バランス接続のTYB2は16芯銀メッキケーブルなので繊細で、低音域がやや減退する傾向である。そのため、まだ「まし」だが、特に顕著なのはBT接続である。高音域の良さが聞き取れないほど低音が多く質的にも良いとはいえない。(ケーブルの色が乗らない本当のイヤホンの実力かもしれない)ただ、音量を抑えると低音域が少なくなり高音域の音が聞こえるようになる。この時の高音域は繊細なよい音である。
価格帯的に別グレードのZAXは流石の良音で低音はそこそこ出るがうるさくはない。高音域が埋もれることはない。
意外なのはDB3。設計が古めで、どうかと思ったが健闘している。低音域が出すぎることも無く好ましい印象。やや奥行き感には欠けるが。


KZ ZEXは最初聴いたとき繊細な高音域で好印象だったが、今回低音の量が多すぎる印象だった。
試聴に選んだ曲が良くなかったのかもしれない。結論を出すのは早すぎるかもしれない。




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