以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2021-10.htmlより取得しました。


輸入オーディオの中でもかなり古くから日本市場に参入していた米JBL。創業者ではない※(下記追記参照)が、ジェームス・バロー・ランシングの頭文字をとりJBLだ。(やや複雑な事情がある)

※追記(修正)
ジェームス・バロー・ランシングについてJBLの創業者ではないと記述しておりますが、当方の記憶違いで間違いでした。創業者で間違いありません。

ランシングは自らが興したランシング・マニュファクチャリング(1927)から外の資本が入ったアルテック・ランシング(1941~1946)副社長となった後、1946年にジェームス・B・ランシング・サウンドを設立。これがJBLの母体となった。1949年ランシングは業績悪化に悩み自殺してしまうことになるのだが、二代目社長ウィリアムH・トーマスの尽力によって立て直し、会社は発展した。(JBLの公式ホームページの記述を抜粋、一部追加)

JBLの創業年は公式に1946年とされており、それを1949年以降(ランシングの死後)と読み違えたことによる誤解で全くの間違いでした。お詫して、訂正いたします。

IMG_0081

長いあいだサンスイが総代理店をしていて日本のオーディオ店でもなじみのブランドだった。
超ド級のスピーカー「パラゴン」や「エベレスト」が有名な超高級スピーカーや、プロの現場で使用されるモニタースピーカーを作る一方、コンシューマー向けのスピーカー市場にも参入していた。

JBLはその後ハーマンインターナショナルインダストリーに買収され、そのハーマンは現在サムソンの傘下にある。(ハーマンを買収したことで、サムソンは結果として数々のオーディオメーカーを傘下に収めることとなった。AKGやマーク・レビンソンなどもそうだ)
サムソンの傘下になって以降、高級オーディオでのサービス低下が取りざたされるようになっているが、それはオーディオ界全体の傾向なのかもしれない。

数字四桁のモデルはプロ用モニタースピーカーで比較的小型な4310系とそれより大型な4340系、さらに大きい4350(4360)系が存在している。4350系など大きすぎて一般の家庭には置けないかもしれない。元来プロ用である。

4310系は小型のブックシェルフ型。家庭で使いやすい大きさである。それでも昨今のブックシェルフ型(本当に本棚に収まるサイズ)スピーカーに比べたらずいぶん大きなサイズである。(よくある小型スピーカー用のスタンドには載せられない)
エンクロージャー容量の大きなスピーカーは密閉型(エアスプリング型)が多いが、JBLのスピーカーはバスレフ型である。

4310系の特徴は30㎝のコーンウーハー(多くはホワイトコーン)とコーンスコーカー、金属素材のツィーターの3スピーカーである。ウーハーはフルレンジで鳴り(高域で減衰させたりしない)、足りない場合アッテネーターでスコーカーとツイーターの調整をする。

ただ最近の機種(2010年代以降)は時代の趨勢や再生メディアに合わせて、ウーファーにローパスフィルターを追加した通常の3Wayになっている。

順番がわかりにくいが4310(1971)→4311(1973)→4311A(1976)→4311B(1979)→4312と進化し、
4312になった後は4312(1982)→4312A(1986)→4312XP(1990)→4312B(1996)
→4312Mk2⁽1997)→4312BMk2(1999)→4312SX(2000)→4312D(2004)→4312E(2010)→4312SE(2016・70周年記念モデル)→4312G(2018)と変遷している。
下表参照

年式

型式

Woofer Unit

Squawker Unit

Tweeter Unit

価格1

1982

4312(無印)

2213H

LE5-12

LE25-2

138,000

1886

4312A

2213H

104H-3

035Ti

128,000

1990

4312XP

2213H

104H-3

035Ti

126,000

1996

4312B

2213H

104H-3

035Ti

78,000

1997

4312mk2WX

2213H

104H-3

052Ti

105,000

1997

4312mk2 GY

2213H

104H-3

052Ti

115,000

1999

4312B mk2

2213H

104H-3

035Ti

78,000

2000

4312SX

2213H

904Ti-1

TW025Ti

115,000

2004

4312D

2213Nd

105H

054Ti

90,000

2010

4312E

2213Nd

105H

054Ti

90,000

2016

4312SE

1200FE-8W

105H-1

054AIMg-1

130,000

2018

4312G

JW300SW

JM125PC

054AlMg-1

120,000


1997年の2機種はエンクロージャーの仕上げ(色)の違いで本来同じものである。伝統のウォルナットとグレイの2色がリリースされた。(GYがグレイモデル)ウォルナットのWXはラッカー仕上のエンクロージャーにブルーバッフルで1万円高かった。(追記 これは間違いで1万円高かったのはGYモデルの方でした。申し訳ございませんでした)

ブラックモデルは発売されなかったが、これが混乱のもとになった。

1999年に4312B mk2というモデルが発売されている。上表を見てわかるとおり、あくまで1996年の4312Bのマーク2モデルである。誤解があるが直近にリリース(1997)された4312 mk2のブラックモデルではないということである。(価格も違う、ユニットも違う、ユニット配置も違う)
現在でも混乱が生じており、はっきり4312 mk2のブラックモデルとして販売している販売店があり、げんなりしてしまう。(それなら型式が4312 mk2 Bkになるはず)

2000年代以降ユニットも含めて大きく変化を遂げていく。基本の30㎝ウーファーをふくむ3スピーカーバスレフというスタイルは変わらないが、音の面では相当変わっていると思われる。(前述したが3Way化したことも大きな変化だ)
IMG_0083 (2)

自分が所有しているのは件の4312B mk2だが、発売当時4312mk2とは別物の廉価版というレッテルを貼られていた。雑誌のレビューも芳しくなく「買うべきではない」との評価だったと思う。(4312の音ではないとの評価もあった)
現在は4312SX以降の機種が大幅な変化を遂げたので、4312らしいのは4312B mk2までというのが現在の評価である。

自分は基本ウーファーをフルレンジで駆動し、足りないときのみ高域、中域を足すことにしている。
駆動力の有るアンプでドライブすれば十分よい音である。
「JBLらしい」の意味はあまりよくわからないのだがJAZZにはJBLという人々が存在することは承知している。特にこの機種がどうかということはわからないが、自分はよい音で鳴っていると感じている。ボリュームを上げた方がよい音になる。音が大きくなってしまうのが玉にきずである。

相当前から持っているBelden1650(正確な型式は失念したが多分これ)の電源タップ。3Pのコンセントが使えなくなって久しいが、どうしてそうなったのか知るためにバラしてみた。
Belden1850 (2)

ダメになったのは電源ケーブル側の3Pコンセント、二口分である。差し込み部分がバカになっており差し込んでもグラグラして固定できない状態だった。(危険すぎて使えない)
ケースを振るとカラカラ音がしていたので何らかの部品が壊れたと予想していたが、今回初めて中を開けてみた
バラすと言っても4本のプラスネジをはずすだけである。汎用のドライバー1本で5分以内の作業。
開けてみると意外にシンプルな内部。(当たり前か)太目の銀線(BELDEN-OFHC)が並列でコンセントを繋いでいる。
Belden1650

こういう場合電源ケーブル側のコンセントの品質が一番高い。アンプなどの重要な機器は電源ケーブル側に差し込むのが吉である。(この機種のそこが3Pなのは理にかなっている)
カラカラ言っていた正体はこれで、プラパーツが2個壊れて落ちていた。
DSC_0061 (2)

見ていると3Pの同じ側2か所が破損しておりプラグを抑えるバネが効かなくなっていることがわかった。プラパーツを戻してバネを固定できれば復活できる気がする。

DSC_0064_LI
破損の形状からどちら側のパーツかも特定できそうで、これはアロンアルファの出番!と思った。が、あいにく使える接着剤が手元になく、部品をケースに戻し、そっと箱を閉めた。

つづく(かもしれない)

予告通りCCA-NRAの独占販売期間が終了し、再び日本国内での通常販売が解禁になった。(2021年10月11日)一部でこのような販売形態を許したKZに怒りの矛先が向かっているようだが、クラウドファンディングを隠れ蓑にしたこの業務主体こそ問題があるはずで、他の商品で(イヤホンに限らず)同様の問題が発生しないことを祈るばかりである。こんなことが起こるとは夢にも思わなかった。(日本国内に販売網を持たない中華イヤホンがターゲットになったということだが、CCA-NRAに魅力があったということかも知れない)
この機種の登場でエントリー価格帯(2000円台)が盛り上がっているが、今回はその上位グレードである7000円前後の機種の話題である。



KZ社のこのグレードでは発売が2019年と古い機種になってしまったKZ-ZSXがあり、その後継機種がZAX(2020)、その後の現行機種ZAS(2021)に続いている。

現行のZASは高級感のあるデザインで中華イヤホンから一皮むけた感じ。音の評価も高いので、今買うならZAS一択かなとも思う。ただ、ZAXも登場時コロナ禍ということもあり不遇のモデルだったが評価はやたらと高かったような気もする。噂ではハウジングの一部が解放されており音漏れが半端ない代わりに音抜けが良いという。ヘッドホンでは断然開放型信奉者である自分の食指が動いたが結局は買わなかった。
所有しているのはZSXだけだが、これがなかなかに良いモデルで価格次第ではまだまだいけると思っている。今回は現在、全くニーズが無いと思われるZSXのレヴューをしてみよう。

イヤホンの買い替えサイクルは本来どれくらいなのだろう。リケーブルできないものが、ほとんどの国内メーカー製イヤホンは断線すればそれで買い替えとなり、激しく使うと1年位でダメになるかもしれない。(半ば消耗品である)中華イヤホンはほとんどがリケーブル可能で、断線時でもケーブル交換で修復可能。本体が壊れることはあまり無いような気がしている。(ある意味サスティナブル!)
買い替えのタイミングは新商品が出た時がほとんどで、(だからこそ)中華イヤホンメーカーは毎年新モデルの上市を行っている。逆に言うと壊れたわけでもないのにイヤホンを買ってしまう。という状況になるということだ。いきおい、耳は一組しかないのに大量のイヤホンを所有することとなってしまう。(価格が安いこともそれを後押しする)
スペック的にも市場の評価も新しい製品の方が上になる傾向がある中、過去のものでも十分にバリューがあるという話をしたいと思う。
P1060490
パッケージはウレタンに埋め込みでエントリークラス(プラ)とは一線を画す
KZ-ZSXは中華イヤホンメーカーの雄KZ社の中間グレードの商品で、7,000円前後で販売されていた。KZといえばエントリークラス(3,000円程度)でベストセラーを多数輩出したメーカーだが、手堅いラインナップで中華イヤホンメーカーのリーダー的存在であるといえる。エントリークラスより上位クラスの国内メーカー品と競合し始めるオーバー5,000円クラスでは圧倒的な品質やコスパが求められる。そして、それをクリアしているのが上記の3機種と言えるのである。中華イヤホンのエントリークラスが国内メーカーの5000円クラスと遜色がないように、この7,000円クラスは国内メーカー品の12,000円クラスを凌駕する質感と性能を秘めている、と思う。(ここら辺の記述はあくまで個人的な感想です)
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ガンメタのフェイスプレートはなかなかの質感と重量感
中華イヤホン(特にKZ製)を揶揄する時によく使われる表現に「ドンシャリ」がある。低音域が過剰(ドン)で高音域が軽く薄っぺらい(シャリ)という意味合いで、確かにエントリークラスの製品でそのような傾向が強くあったと思う。元気が良い音ともいえるのでメリハリや重低音を求めるユーザーには好ましい傾向だと思う。ただ、一般ユーザー(クラシックも聞きまっせ)には色付けがありすぎると感じられたかもしれない。低音が出すぎるという傾向はKZ社イヤホン全体の特徴でもある。
それは確かだが、このZSXになると様子が変わってくる。中低音を主に受け持つDD(ダイナミックドライバ)と高音域を担当するBA(片耳あたり5個のBAが配置されている)のクロスオーバー周波数の設計が巧妙になされており十分に量感のある低音域と、量感で負けない中高音域を奏ででいる。そして何より定位感が絶妙で、空間の表現が秀逸である。(音響が立体的である)5個のBAは十分に機能していると思う。これが次のZAXになると片耳あたり7個のBAが搭載されることになる。(一体どんな音なのだろうか?)
P1060514 (2)

ZSXの音(と質感)は明らかにエントリークラスと一線を画している。本格的に聴く人はこのクラス以上で検討するのが吉だと思う。このクラスを聴く人は当然のようにイヤチップの交換やケーブル交換を行うと思うが、それでさらに質の向上が期待できる。
Amazonでの価格は現在5,500円程度だが、タイムセールで3,000円程度の価格で売られたことがあった。(実はその時、色違いを買ってしまったorz)この価格なら断然お買い得と言える。
もう古い機種となってしまったが、十分にメインで使える名機だと思う。後継機種は聞いていないので何とも言えないのだが7BAはオーバースペック?と思ったりもしている。
(持たざる者の僻みです)

再生環境 
DAP     ONKYO GRANBEAT(バランス接続)
ケーブル    NICEHCK TYB2(16芯ミックス線)
イヤチップ  オリジナル

前回の記事で取り上げたCCA-NRA。悪名高いクラウドファンディングの期限が10月9日で、日本向けセラーの販売解禁日が10月11日乃至12日なのはほぼ確実だと思われるが、どうしても今買いたい人には同じKZ社のKZ-ZEXがある?という話題。

KZ-ZEXはAmazonの複数のセラーで売られており現在(2021年10月8日)2,700円~2,880円の価格で買うことができる。
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2700円の値付けで販売されているセラー
問題はCCA-NRAとKZ-ZEXは同じものなのかどうかということだろう。前回も書いたがCCAはイヤホンメーカーKZ社の販売ブランドのひとつで、作っているところは同じKZである。ほぼほぼ同じスペックだと思われるが、果たして同じものなのだろうか。
音については、どちらも聞いていないので語れない(悪しからず)
ネット上にあるスペック情報だけで違いを探ってみよう。
 

 

CCA-NRA

KZ-ZEX

ドライバー1

10㎜ 三重磁気ダイナミックドライバ

10㎜ 二重磁束ダイナミックドライバ

ドライバー2

 6.8mm静磁気ドライバー

6.8㎜低電圧静電ユニット

ケーブル

高純度の銀メッキケーブル

100芯の高純度銀メッキケーブル

本体背面

亜鉛合金フェイスプレート

記載なし


微妙に表現が違うのだがほぼ同じものだと思う。
ただ、ダイナミックドライバが同じ10㎜でも三重磁気と二重磁束と表現が変わっている。これは違うものなのかも知れない。

全く同じとは言えないというのが結論である。両方聴いてみないと違いはわからないだろう。(今のところその比較記事は上がっていないようだ)
もう少し世の中の意見が出そろってから購入した方が良いような気がしてきた。
(両方買っても5000円ちょっとなのだが…)

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デザインの優劣はつけがたい=好みの問題



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