以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2021-09.htmlより取得しました。


CCA NRA(1DD+1Magnetostatic)が欲しい。けど買えないという話題。

中華イヤホンメーカーの雄KZ社。その販売ブランドのひとつにCCA(Clear Concept Audio)がある。
KZブランドとはやや性格が違う商品を売るブランドだが、また、尖った新商品を発売した。
その新製品が静電型ドライバ+1DDを搭載したイヤホンCCA NRAである。そしてこのイヤホン、価格がなんと3,000円を切っているというのだ。(Amazonで2,700円?)驚異的な低価格!
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「静電型(ネットの表示は静磁気型)とはどんな音か?」すぐ聞いてみたいと思ったのだが、買えない。
8月には売り出されており9月上旬には届いたという情報がネットにあふれているが、現在(21年9月30日)Amazonで買うことができない。なぜだかAliExpressでも買えないらしい。(販売はしているが日本向けの注文を受けていない)
以前は扱っていたはずのAmazonのページは表示されないようになっており、直接アクセスしてもページは見られても在庫切れ(入荷未定)で買うことができない。予約もできない。(下図)

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現在在庫切れの表示が…

ネットで色々調べていると「【中華イヤホン】CCA NRAがmakuakeで高額転売されている件について、出品者とCCAオフィシャルに直接聞いてみた話(※現在進行形です)」というブログを見つけた。

詳しくはそちらを直接確認いただきたいのだが、かいつまんで言うと現在Makuakeというクラウドファンディングサイトで購入可能だが、価格が高いらしい。

なぜクラウドファンディング?とも思うが、そういう販売形態のようだ。
Makuakeの該当ページを見てみたが、いくつかの形態があるようだがJapan Editionと称して本体以外のものとのセット(抱き合わせ販売?)での販売になるようだ。自分が見たところ現在7,560円のセットしか買えない(クラウドファンディングなのであくまでリターン?)感じである。
このサイトに以下のような表記がある。
『リターン品の配送が完了するまでMEETS TRADING(実行者)はKZ社(メーカー)の日本における独占販売権を有する正規代理店です。詳細に関してはページ下部のリスク&チャレンジをご確認ください。』引用以上
独占販売権があるらしい。正規代理店との表示もある。

正規(輸入)代理店が直販(並行輸入品)価格より高い価格で販売することはよくあることである。その代わりサポートを提供しユーザーの利益に資するなら、それはありだと思う。一概に高額転売とは決めつけられないと思う。(そのバリューはユーザーが判断する)
ただ、今回のクラウドファンディングについては正式な企業によるサポートが受けられるとは思えない点が問題である。文章の中にリターンが終了するまで(10月中)独占販売権があるとの記載があり、永続的なサポートを得られそうもない。だいたいMEET TRADINGというのがどういう組織か全く見えない。(オヤイデがFiioの代理店をやっていたのとはわけが違う)

さらに上記のブログによると、日本向けモデルと表記されているが本体は通常のものと同一の可能性が高い(ブログ主さんはCCAに確認している)など詐欺的表記も散見されるとの事。

同ブログには次のような表記もあった。独占販売権は10月11日には切れるのでそれ以降は別のサイトでも買えるようになる。(CCA談)

クラウドファンディングサイトで買うか買わないかはあなた次第…



以前、別のブログで「三部作」の話を書いた。
とあるアーティストの連続する三作品を「三部作」と呼び、そこがそのアーティストのキャリアのピークだと規定することである。例えばマイケル・ジャクソンなら「OFF THE WALL」(1979)「THRILLER」(1982)「BAD」(1987)の三作品、平松愛理なら「My Dear」(1990)「Redeem」(1991)「Erhythm」(1992)・・・といった感じである。(自分が勝手に思っていることである。悪しからず)

そのブログで、浜田省吾の『Promised Land』(1982)『Down by the mainstreet』(1984)『J.boy』(1986)を三部作とし、「この三枚だけ聞けば良い」と書いたものだから、大変なお叱りを受けた。あくまで個人的見解で、他の人の違う意見があることも十分承知していたが、この書きように浜田省吾のファンの方は黙っていられなかったようだ。
他のアルバムにも良い曲がたくさんあるし、現役で活躍されているアーティストに対して、80年代がピークだったというのは大変失礼な話である。事実、自分が一番好きなシングル曲は「ラストショー」でこれはアルバム『愛の世代の前に』(1981)の収録曲である。「丘の上の愛」は『Home Bound』(1980)、「片想い」や「散歩道」は『Illumination』(1978)の収録曲である。この「三部作」以外は認めないと言っているわけではないのである。(書き方は確かにマズかった…)
この三枚を選んだのは自分が浜田省吾を聴いていた時期と関係していて、はなはだ個人的な理由だ。ただ、自分の中では今でもこの三枚だと思っている。

今回は(これまた誤解を恐れずに、書く)山下達郎の「三部作」を考えてみた。
というのも最近オリジナルの4thアルバム「MOON GLOW」のLPを買って、思うところがあったからだ。

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本人がアルバムジャケットに登場している!

自分にとっての山下達郎「三部作」は「MOONGLOW」(1979)「RIDE ON TIME」(1980)「FOR YOU」(1982)の三作品である。(Airレーベルの三作品=RCA時代最後の三作品)

ご多分に洩れず山下達郎を知ったきっかけはMaxellのCMソング「RIDE ON TIME」だった。シングルバージョンはよく流れていて、かっこいい曲だなと思ってはいたが、レコードを買うほどではなかった。(当時中学生で財力もなかった。アルバムが出ていることも知らなかっただろう)

自分が買った最初のアルバムは「FOR YOU」だった。(FMラジオでLP、A面の1曲目「SPARKLE」のイントロを聞いた瞬間に購入を決定していた)「FOR YOU」を購入後、遡る形で山下達郎のアルバムを聴くようになった。当時はまだレンタルレコードの時代でレコードをカセットテープに録音して聴いていた。その時よく聞いたのが直近のアルバムである「RIDE ON TIME」であり「MOONGLOW」だった。

「MOONGLOW」は、その前のアルバム「Go Ahed」の収録曲「BOMBER」がなぜか大阪のディスコ限定でブレイクし、知名度が上がってきているときのアルバムで、FUNKYな、ねちっこいボーカルの曲が多いが、シングルヒットを狙った(であろう)「愛を描いて~Let’s kiss the Sun~」(B-5)なんかも収録されていてバラエティ豊かである。

「RIDE ON TIME」は本当の意味でのブレイク曲「RIDE ON TIME」をフィーチャーしたアルバムだが、ヒットシングルに頼らないクオリティの高いアルバムである。(むしろブレイク後にしては地味といわれていた)
ツアーメンバー難波弘之(Key)のSence of Wanderに提供した「夏への扉~The Door Into Summer~」のセルフカバー(B-1)が隠れた名曲である。(以前、山下達郎はどこかのラジオ番組で「アルバムで重要なのはA面の2曲目とB面1曲目」という発言をしていたと思う)
ロバート・A・ハインラインのSF小説「夏への扉」を題材にした曲で、原作小説はSFのオールタイムベストで必ず10位以内に入る名作である。(主人公の愛猫ピート=本名護民官ペトロニウスとの長い長い旅路は最後の一行のためにある!)

「FOR YOU」は前述の「SPARKLE」(A-1)から始まりラストの「YOUR EYES」(B-7)まで全く隙の無いアルバムで、完璧である。後に(実に20年後!)シングルカットされた曲(「LOVELAND ISLAND」(B-1))もあるが当時はシングル曲を収録していなかった。それでも売れて山下達郎のイメージ(夏やリゾート)を決定づけたアルバムとなった。
今でもライブに来る人たちの多くはこの「三部作」を期に聴き始めた人たちであろう。中には「BOMBER」世代もいるかも知れない。60代から50代がヴォリュームゾーンになっているのではないだろうか。(以前コンサートに行った際、観客がおじさんばっかりでがっかりしたものだ=自分もあんな風にみえるのだろうorz)

この次のアルバム「MELODIES」(1983)以降、作詞を自分で行い作風が内省的になっていく。「シンガーソングライター」的になっていくのだ。(そこで生まれたのが「クリスマス・イヴ」だ)
それはそれで、深みを増したということだと思うが、自分は80年代初頭の「これからだ!」感をとてつもなく好ましく感じてしまう。
「FOR YOU」をピークにそこに向かって駆け上がる感がある「RIDE ON TIME」「MOONGLOW」を「三部作」としたい。


1975

SONGS

SUGAR BABE

1976

1

CIRCUS TOWN

1977

2

SPACY

1978

3

GO AHEAD

IT'S A POPPIN'TIME

1979

4

MOON GLOW

1980

5

RIDE ON TIME

ON THE STREET CORNER

1981

1982

6

FOR YOU

GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA

1983

7

MELODIES

1984

BIG WAVE

1985

1986

8

POCKET MUSIC

ON THE STREET CORNER 2

1987

1988

9

僕の中の少年

1989

JOY

1990

1991

10

ARTISAN

1992

1993

SEASON'S GREETINGS

1994

1995

TREASURES

1998

11

COZY

1999

ON THE STREET CORNER 3

2002

RARITIES

2005

12

SONORITE

2011

13

RAY OF HOPE

2012

OPUS


左は西暦、その横の数字はオリジナルアルバムの番号、タイトルと右端はオリジナルアルバム以外の作品

オリジナルアルバムの間隔がだんだん伸びていきその間に出たシングルを入れるだけで汲々としてしまい、アルバムとしての面白みに欠けるようになっていく。(竹内まりやも同様だが)トータルコンセプトのオリジナルアルバムを制作してほしいと考えるのは私だけでしょうか。(CDアルバムを出す時代ではないのかもしれないが)

アルバム「MOONGLOW」はブレイク前に制作されたもので、今となっては良い状態のテープが残っていないようだ。山下達郎本人によるリマスターも2002年に行われているが、2012年のOPUS発売時にさらなるリマスターが困難だったような記載があった。こうなると、オリジナルLPが現状、最も高音質になるのではないかと思っていた。見つけたら買いですぜ、旦那。


翻訳家でベストセラー小説「ノルウェイの森」の作者でもある村上春樹は、ビートルズの楽曲タイトルNorwegian Wood (This Bird Has Flown)を「ノルウェーの森」と訳すのは正しくない、ということをもちろん承知で、自作の小説にそのタイトルをつけた。(wikipediaのよると発案者は奥様だったようだ)
その曲が一般的に「ノルウェーの森」とよばれているからだが、小説のタイトルとしてはこれ(「ノルウェイの森」)以外考えられない。

Norwegian Wood は「ノルウェーの森」なのか?


普通に考えてWoodと単数形なので「森」とは訳せない。ノルウェイ産の1本の木もしくは木製の何かというのが妥当だろう。(The Woodならば「森」となるそうだが)

歌詞の中でどんな風に扱われているか見てみよう。

曲の冒頭

I once had a girl
Or should I say she once had me
She showed me her room
Isn’t it good Norwegian wood?

ひとりの女性と出逢って(ひっかけて手に入れたというニュアンス)それともひっかけられたのか。
女性の部屋に行った(showed me her room)時の彼女のセリフ(これが彼女のセリフとわかるのは時制が現在形だから。それまでの地の分では過去形が使われている)

Isn’t it good Norwegian wood?

部屋を見せた彼女が、「ノルウェイの森いいでしょ?」では意味が通らない。
ノルウェイ製の木製家具または、部屋の感じがノルウェイ風と訳されることが一般的だろう。「ノルウェイ風のいい部屋でしょ?」くらいの感じか。

つまり、ノルウェイの「森」は歌の中に出てこないことになり、誤訳と言われているのだ。
ただ、タイトルは必ずしも内容を表していなければならないことはなく(変な邦題は数限りなく存在する)、曲の雰囲気とマッチしている「ノルウェーの森」というタイトルは日本において曲の価値を高めていると感じる。=誤訳上等である。


そもそもこの歌の歌詞は、ナンパした女性の部屋に入れてもらえて、ヤれると思って2時まで待っていたのに、ふろ場で寝させられ、起きたら彼女はいなくなっていた(This Bird Has Flown)。そしてその腹いせに部屋に火をつけた※という内容で、曲の感じと全くそぐわない。(こんなゲスな内容を見事に名曲に仕立上げてしまうジョンの才能…)


※部屋に火をつけたというのはポールの説明。歌詞の中では「火をつけた=So I lit a fire」と書いてあるだけで何に火をつけたかわからないが、ポールはそういう歌だと言っている。

おしゃれっぽいタイトルと曲調から、この曲が好きな人は多いと思う(カウントダウン・ザ・ビートルズ213で全213曲中25位だったそうだ)が中身はこんな感じですぜ、旦那。グッフッフ(いや、自分も好きですよ。Rubber Soulの曲は全部好き)

そもそも、日本における最初のタイトルは「ノーウェジアン・ウッド」(初出のアルバムRubber Soulの表記)だった。どうして「ノルウェーの森」になったかの論考はレコードコレクターの記事に詳しいのでそちらから抜粋しておこう。

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レコードコレクター誌2010年11月号の記事
上の画像の赤線部分は実際のアルバム(1966年3月)の曲名部分だが、「ノーウェジアン・ウッド」と原題表記となっている。

その後の変遷は

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レコードコレクター誌2010年11月号の記事より

レコードコレクターの記事では詳細に調査し、国内での「ノルウェーの森」タイトルの使用例の最初はビートルズではないことも突き止めているが、ここでは触れない。
ビートルズでの最初の使用例は1966年9月のコンパクト版(4曲入りレコード)のようだ。不思議なことにこのタイトルはこの時だけでオリジナルアルバムでは相変わらず「ノーウェジアン・ウッド」表記であった。
1976年の再発時に「ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)」の表記になり、2009年のリマスターCD発売時に「ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド)」となった。まあ、一貫して「ノーウェジアン・ウッド」だったということだが、「ノルウェーの森」も一般に定着していったということらしい。
この記事の論考では「1973年出版の「ビートルズ詩集」片岡義男の影響が大きいのではないか。それで76年の再発で「ノルウェーの森」表記が併記されるようになった」という結論だった。

上の画像でもわかるようにレコード付属の対訳では「ノルウェー風の愛の家さ」「ノルウェーの森みたいなしゃれた部屋」という感じで意味が通るように訳されていたと思う。タイトルだけ訳そうと思うと間違えることもあるかもしれないが…

前出の村上春樹はNorwegian Woodは「ノルウェイの森」でも「ノルウェイ産の家具」でもなく、Norwegian Woodとしか言えないといった内容の事を語っているそうである。
それを言っちゃあ、身も蓋も…





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