以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2021-03.htmlより取得しました。


松田聖子のオリジナルアルバム(LPに限るのだが)うっすら集めている。といっても100~300円ぐらいで販売されているジャンク扱いで、しかも程度もそこそこのものを探しているので、なかなか集まらない。まあ、急がないし出物が出るのを待っている感じである。(松田聖子のLPというとベスト盤、企画盤の類が山ほどあってコンプリートは困難。オリジナル盤のみである) 


松田聖子のオリジナルLPはデビューから15枚リリースされたと以前書いた。(リスト末尾)

今回、なかなか良い状態の3枚を手に入れた。これまでポカっと空いていた初期と中期のミッシングリンクを埋める作品群だ。

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③Silhouette 〜シルエット〜(81) シングル曲「チェリーブラッサム」「夏の扉」

⑦ユートピア(83) シングル曲「秘密の花園」「天国のキッス」

⑧Canary(83)シングル曲「瞳はダイヤモンド」「蒼いフォトグラフ」

(数字はリリース順)

 

今回この稿を起こすため調べると⑥Candyを所有していたことがわかった。(買った覚えがない…)中期の⑥~⑨までは所有していないと思っていたので、ポカっと空いていると書いたが…これで中期としては⑨Tinker Bell以外は手に入れたことになる。

残りは初期の②North Windと中期の⑨Tinker Bellとそれぞれ外国人プロデューサーの⑫SOUND OF MY HEART、⑮Citronの4枚ということになる。

 

1984年6月リリースの⑨Tinker Bell以降はLPとCDが同時リリースとなる。(それまではCDが1か月から2週間程度遅かった)CDが普及し始めた証拠だろう。(LPのリリース数にも影響があったかもしれない) 
これまでの記事で(所有していないため)触れなかった⑥~⑨についてのコメントを書こう。(これでコンプリートのはず)
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6th「Candy」(1982.11.10)

この辺りからもうリアルタイムでは聴いていない。財津和夫、大瀧詠一、細野晴臣らが楽曲提供を行っている。シングル曲は「野ばらのエチュード」財津和夫作曲。

・ダブルジャケット仕様

・このアルバムには初期プレスで別ミックスの曲が収録されていた。(LPとカセットの初期バージョンのみ)「ブルージュの鐘」と「黄色いカーディガン」の2曲が、LPレコードのマトリクス末尾-1と-2のものが初期バージョンで-3以降は通常バージョンとなっているようだ。(ちなみに自分所有のものはマトリクス-3だった)「ブルージュの鐘」についてはヴォーカルが違うそうなので、リミックスというレベルではないようだ。
この頃LPとCDのリリースには1か月時差があり、CDは通常盤となっている。このことから考えて初期バージョンは正規版と認められない何らかの瑕疵があったのかもしれない。
初期バージョンはその後デジタル化されておらず、基本聴くことができない。ただ、貴重なはずのマトリクス-1、-2のLPが高騰しているという話も聞いたことがない。一体どのくらい流通しているのかわからないが、検盤できるレコード店で探せば見つけられるかも知れない。

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7th「ユートピア」(1983.6.1)

このアルバムからデジタルレコーディング。シングル曲は「秘密の花園」作曲・呉田軽穂「天国のキッス」同・細野晴臣
「天国のキッス」は松田聖子主演映画第二作「プルメリアの伝説」の主題歌だった。(ちなみに主演第一作は「野菊の墓」どちらも今では顧みられることのない消費作=松田聖子を見る映画、だった)
アルバム収録曲としては人気が高い「マイアミ午前五時」「セイシェルの夕陽」が収録されている。

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8th「Canary」(1983.12.10)

楽曲すべてが英文タイトル。シングル曲は「瞳はダイヤモンド」(Diamond Eyes)「蒼いフォトグラフ」(Photograph of Yesterdays)と英文タイトルがふられている。(どちらも呉田軽穂作曲)
Candyと語感がにているがこちらは「カナリア」の意。
シングルの2曲と松田聖子自身の作曲1曲を除いて男性作家の作品。(林哲司、井上鑑、来生たかお、細野晴臣、大村雅朗)

9th「Tinker Bell」(1984.6.10)

シングルは「時間の国のアリス」「Rock'n Rouge」どちらも呉田軽穂作曲
尾崎亜美、南佳孝が作曲陣として参加
「Rock'n Rouge」は1984年2月のシングル。カネボウ84年春のキャンぺーンソングだった。個人的に何かあって、切ない気持ちにさせられる曲なのだが何があったかは憶えていない。

今回改めて聴いてみて、松田聖子のヴォーカルはなんと甘ったるいことかと思った。(キャンディボイスと呼ばれていた)ただ、これが呉田軽穂の曲とマッチングがすこぶる良い。「瞳はダイヤモンド」を聴いて最高傑作!?と思った。
初期の③シルエット(81)のシングル2曲は80年代アイドルソングのトップクラスの楽曲と思っている。まあ、松田聖子は84年になっても87年になってもアイドルのままだったが…(モンスターである)




 〇が所有(枚数)※が今回購入 

所有

 

タイトル

〇〇

1

SQUALL

80

8

 

2

North Wind

80

12

3

Silhouette 〜シルエット〜

81

5

〇〇

4

風立ちぬ

81

11

5

Pineapple

82

5

6

Candy

82

11

7

ユートピア

83

6

8

Canary

83

12

 

9

Tinker Bell

84

6

10

Windy Shadow

84

12

11

The 9th Wave

85

6

 

12

SOUND OF MY HEARTSeiko)

85

8

13

SUPREME

86

6

14

Strawberry Time

87

5

 

15

Citron

88

5

LO−DのリニアトラッキングレコードプレーヤーHT-L55は業界統一規格T4Pカートリッジを採用しているのはこのブログで以前書いた(2020年1月26日の記事参照)通り。
T4Pカートリッジは製造しているメーカーが絶滅し新規の商品が登場する可能性はない。スタイラスを交換した(2020年3月6日の記事参照)のですることはもうないかな、と思っていたが安価なカートリッジの中古品があったので買ってみた。
(追記:2021年3月現在、サウンドハウスのウェブショップでナガオカとGRADOのT4Pカートリッジ(新品)が販売されているのを確認しました。絶滅はしていないようです)

AKAI PC35という製品である。(2000円メルカリ)
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スタイラスはRS-33

試聴のためにHT-L55を寝室システムにつないだら、LXV-OT10経由で盛大なハムが出た。(とても聞けないレベルであった)もともとつないでいたAL-E11にはそもそもアース線がなく未接続だったが全く問題がなかったのだが…。
LXV-OT10の使用はあきらめSU-V900直結で聴いた。

カートリッジの交換は簡単でビスを1本外しカートリッジを引き抜き、逆の手順で新しいカートリッジを差し込むだけ。所要時間5分である。

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統一規格でほぼ同じ大きさである。
P1070765

換装後はこんな感じ
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全体がブラックで精悍な感じになった
もともとのLO-D MT-55も中音域が充実した元気の良い音だったが、PC-35も同傾向の音だった。もう少し変わるかと思ったがそれほど変化はなかった。
PC-35はAKAIブランドだが、もともとはオーディオテクニカのOEMで、数社で同じ形のものがある。(少なくともテクニクスとダイヤトーン、サンスイ、LO-Dで使われていたのは確認した)
T4Pカートリッジは各ブランドでリリースしているがバリエーションは意外に少ないのかもしれない。

「メルカリは出品後24時間以内に半数の商品が売れている」と言われている。(エビデンスを示してほしいものだが…)逆に言うと24時間以内に売れないと当分売れないということなのかも知れない。今回買った商品も出品後10分以内だったと思う。

久方ぶりにメルカリで買ったのはこんな商品だった。

 

「ダリルホール ジョンオーツ LP13枚セット」2500円(送料込)

 

たまたま、ホール&オーツの事を調べていて、検索結果にメルカリのページが出てきた。

13枚で2500円は1枚約200円。程度はわからない(状態については「それぞれだ」というコメントがあり)確実にカブる(=所有している)「Private Eyes」と「H2O」があることは写真で確認したが、探して買うことを考えたら、まとめて手に入るのは魅力だと思い、購入した。

 

13枚確かにあったのだが、よく見ると同じLP2枚あった。(出品時の画像にも写っていた。帯があるものとないもので同じものとは判断できなかった)また、2枚はダリル・ホールのソロアルバムだった。ホール&オーツとしては10種のアルバムが手に入ったことになる。(被りも含めて)

程度はジャケットの状態が悪いものがやや多め(ハードオフの108円の値札が貼ったままのものとか、ジャケットが破損しているものとか、シールが貼ってあるものとか…)ただ、盤の状態は全般に悪くはなかった。
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値札の他に謎のシールが貼ってある

アルバムはオリジナルだけではなくライブ盤、ベスト盤も含んでいる。

今回この稿を起こすにあたり調べてみたが、ホール&オーツ名義のオリジナルアルバムは17枚あり、そのほとんどは70年代から80年代に発売されたものである。特に全米No.1ヒットを連発したのは80年代初頭から半ばまでということになる。

 

今回購入したものの中には以下の連続した6枚が含まれる。

・デビッド・フォスターがプロデュースした①「Along The Red Ledge」(78年)と②「X-static」(79年)
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②日本語タイトル「 Modern Pop」原題「X-static」の何がいけないのだろう?

・彼ら2曲目の全米No.1ヒット"Kiss on My List"を収録した③「Voice」(80年)

・言わすと知れた"Private Eyes""I Can't Go For That (No Can Do)"2曲のNo.1ヒットを含むヒットアルバム④「Private Eyes」(81年)
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④B面が名曲ぞろい

・これまた全米No.1ヒット"Maneater"を含む⑤「H2O」(82年)

・今のところ最後の全米No.1ヒットとなった"Out of Touch"を収録した⑥「Big Bam Boom」(84年)
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⑦値札でも剥がしたか?表層が完全に剥離している

そのほかにアトランティックレコード時代のデビューアルバム⑦「Whole Oats」(72年)とレコード会社を移籍し制作したセルフタイトルアルバムDaryl Hall & John Oates」(75年)とライブアルバムが1枚⑨、ベストアルバムが1枚⑩

この他にダリル・ホール名義のアルバムが2枚⑪、⑫と③の2枚目⑬があり全13枚。
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⑫ダリル・ホールのソロ2枚目

オリジナルアルバムだけなら13枚あればほぼ網羅できる。(アトランティックレコード時代とRCA時代のオリジナルアルバムは合計12枚である)。

 

自分にとっては81年の"Private Eyes"が衝撃的で、そこから過去作にさかのぼり、"Kiss on My List""Wait for Me""Rich Girl""Sara Smile"と聴いていった。ダリル・ホールじゃないと書けない曲だと今でも思う。(実際は恋人だったサラ("Sara Smile"のサラ)とその妹ジャンナ・アレンとのソングライティングチームだったようだが)

70年代にルーツがあるとはいえ、最も80年代っぽいデュオだったと思う。91年に1度解散したが95年に復活。その後10年位は活動していたが、現在はわからない。(両方とも70歳を超えている)

 

この頃の音源をLPレコードで聴くことは意味があると思っている。デジタルリマスターやデジタルトランスファーを経ていないフレッシュな音が楽しめると思っているから…

順番

アルバムタイトル

収録曲・プロデュース

1

1972

Whole Oats

 

2

1973

Abandoned Luncheonette

"She's Gone"

3

1974

War Babies

PD:Todd Rundgren 

4

1975

Daryl Hall & John Oates

"Sara Smile"

5

1976

Bigger Than Both of Us

"Rich Girl"

6

1977

Beauty on a Back Street

 

LIVE

1978

Livetime

 

7

1978

Along The Red Ledge

PD:David Foster

8

1979

X-static

"Wait for Me"

〇〇

9

1980

Voices

"Kiss on My List"

10

1981

Private Eyes

"Private Eyes"

11

1982

H2O

"Maneater"

BEST

1983

Rock'n Soul Part 1

 

12

1984

 Big Bam Boom

"Out of Touch"

LIVE

1985

Live at the Apollo

 

13

1988

Ooh Yeah!

 

14

1990

Change of Season

 

15

1997

Marigold Sky

 

16

2003

Do It for Love

 

17

2004

Our Kind of Soul

 


17枚のオリジナルアルバム一覧表。左側の〇は今回手に入れたアルバム。Voicesは2枚

オーディオ用のケーブルとして線材の銅の純度を問題にした時代があった。

一般的なOFC(無酸素銅)は純度が4N99.97以上)である。これを6N99.9997%)や7N99.99997)、果ては8N99.999997)にまで高めたケーブルが開発販売された。ここまでやると何が起こるかというと、価格が上がって一般には買えなくなってしまうのだ。

銅の純度が高いとはどういうことなのだろう。音に関してどのようなメリットがあるのだろう。よくわからない。

また同時期に純度を高める以外に結晶の数や境界の数を減らして、高音質をうたったケーブルも存在した。LC-OFCPCOCCがそれである。このような高スペックの線材は通常の銅線(タフピッチ銅=銅の純度は99.9%程度)よりも高付加価値で高価なのが普通である。音が良くなるのだろうか?よくわからない。

世の中には「スピーカーケーブルを替えても音に変化がない(変わるわけが無い)」派が一定数存在する。この人たちはスピーカーケーブル(銅線)ごときで音は変わらない。と主張し変わったと感じるのは、プラシーボか錯誤だと決めつける。

経験上、音の変化は感じられるし、それは知識のない別人に聴いてもらっても認識されるので、この考え方には与しない。この種の人たちは誰得でそのような主張をしているのかわからないが、音の変化について語ると「科学的にあり得ない」的な主張で否定にかかる。音の変化はそもそも主観的なもので他人にとやかく言われる筋合いのものではない。まあ、音の変化を一般論的に語るのが気に入らないのかもしれない。「個人の感想です」という一文を入れなければならないのかもしれない。

高純度や高スペック銅線をつかったオーディオ用ケーブルは、高音質(音質は価格に比例する)というのはどうだろうと思っていた。(貧乏人のひがみ?)

実際高純度銅のケーブルなど買えないので試しようがないなと思っていた。が、今回表記のSPK-500を手に入れた。(1.81,650円と2.2m2,200円の二本。新品時の価格1m当たり4,500円)
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このケーブル、正式名称を6.7NSPK500といい、ケーブルには品名の横に6N+7N Pure Copper Hybrid Multi-Conductor SP Cableと書いてある。6N7Nの高純度銅を混合した線材を使用しているようだ。はっきりした発売時期が不明だが1990年代後半には存在していたと思われる。少なくとも6N以上の高純度銅を使ったケーブルである。

ケーブル外観は太い(直径11㎜)が、柔らかい。銅線の数はチャンネルあたり103本で断面積は2.5㎟(2.5スケア)と太くない。ケーブルのほとんどは布製の絶縁体が占めている。
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今回ケーブルの末端処理をしたが、銅線が相当に硬い。内皮を剥ぐのに苦労した。通常は周囲に切れ目をいれればケーブルの末端に向かって抜き取ることが可能だが、このケーブルではそれができず、内皮の横に切れ目を入れそこから開腹するように内皮を剥がした。銅線は通常同様ねじることはできるが、何かの拍子に塊ができると、つまむと指が切れそうになるほど硬い。まあ、銅線自体は細いので少々塊ができても問題は無いのだが…
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片側をバナナプラグ仕様にしてNS-BP200に接続した。
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試聴

一聴して高域方向の伸びが感じられた。それも量的ではなくて質的な向上だ。(スピーカーを変えたぐらいの変化があった)このブログで既報のとおりTEACS-300は高音域に張り出しがあってよい音だと感じていたが、今回SPK-500に変えたNS-BP200の高音域がそれに近い感じまで伸びた。中低音にかんしては、そこまでの感じはしないが、高品位なのはわかる。トータルで品位が上がった感じがした。

太さの割に柔らかく取り回しが楽である。線材そのものが細いので接続するものを選ばないのも利点である。過去のレビューで癖が無いと書かれていたが、確かにそうかもしれない。ただ、全体の品位は高い。

自分がこれまで買ってきたSPケーブルの中ではやや高め(メートル当たり963円←高くはないですね)だが十分に価格に見合ったケーブルだと感じた。{個人の感想です}

セルジュ・チェリビダッケという指揮者をご存じだろうか。

知っている人は「なぜそんなことを聞くのか?」ぐらいのものだろうが知らない人は全く知らないであろう、1912年生まれルーマニア出身の指揮者である。
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フルトヴェングラーの後にベルリンフィルの主席指揮者だった過去を持つが、聴いたことがある人は少ない(はず)の指揮者である。ここで、「フルトヴェングラーの後はカラヤンじゃない?」と思う人は相当鋭い。が、「フルトヴェングラーの後」は2回あったのだ。

ドイツ人指揮者のフルトヴェングラーは第二次大戦後、ナチスに協力した廉でベルリンフィルの指揮台に立てない状態であった。チェリビダッケは1945年からベルリンフィルの指揮台に立ち翌1946年に主席指揮者となった。それから6年間はその地位にあったが1952年にフルトヴェングラーが復帰し、主席指揮者はフルトヴェングラーになった。(人気が高いのですな、フルヴェン)

その2年後1954年にフルトヴェングラーが亡くなったため、首席指揮者の椅子をカラヤンと争い敗北した。(実績があったのに敗れたのはオーケストラに完璧を強いるため相当にきつく当たっていて、楽団員からの人気が無かったせい?)

その後のカラヤン+ベルリンフィルの快進撃はご存じの通りで、オーケストラとしては正しい選択といえる。

一方のチェリビダッケはその後も指揮者として(または作曲家として)の活動を続けるが、レコードの録音を拒否した。彼の指揮した演奏を聴けるのはコンサート(実演)か放送で流れるライブのみとなった。90年代にも何度か来日しているようで実演に接した人も少なくはないようだがいかんせん1996年に亡くなっている。20年以上前の話である。実演を聴いたことがある人は徐々に少なくなっているであろう。(聴いたことがある人の話は、自慢めいた感じになることは致し方ない)
幸いというか(なんというか)本人の死後、遺族によって一部音源のレコード化(CD化)が許可されており、聴くことができる。

さて、今回購入したLPDECCA(LONDON)の廉価版LPシリーズ(以前ジョージ・セル指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のドボルザーク8番について言及したことがあるが同じ「不滅の名盤シリーズ」)の一枚。セルのLP同様モノラル録音でロンドンフィルハーモニー管弦楽団を振ったチャイコフスキーの交響曲第5番である。LPのライナーノートにもこの演奏の詳細は不明と書かれており、録音の年度も場所も、録音された経緯も不明である。(リリース年は1974年らしい=もちろん存命中である)たしかに、死後発売されたEMIのシリーズでロンドンフィルハーモニー管弦楽団を指揮したものが複数リリースされているのでロンドンフィルとの録音はあっても不思議はないのだが…とにかく詳細は不明である。

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自分も人生初のチェリビダッケ体験だったが、最初、聞きはじめてチャイコフスキーの五番だとはとても思えなかった。

直前にカラヤン盤(フィルハーモニア管)を聴いてから聴いたのだが、あまりの違いに同じ曲とは思えなかったのだ。とにかく遅いのだ、テンポが。

ただ、バーンスタイン86年録音の「悲愴」(チャイコフスキー6=これも遅い、または長いので有名)で感じたむやみに引き延ばされたという感じはしなかった。

軽やかでスピーディで一気呵成のカラヤンとは正反対の重厚でぐいぐい押されるような感じのチェリビダッケであった。どちらが良いかは好みの問題だが、自分はありだと思った。

フルトヴェングラーの薫陶をうけフルトヴェングラーと同じように恣意的な指揮をするチェリビダッケだが、解釈が独自すぎて批判されがちである。(曰く作曲者ではなく指揮者の音楽になっている)だが、こういう指揮者がいても良いと思う。(現代では無理ですな)

惜しむらくは、やはり聴く機会少ないことだろう。リリースされているものは少ないが他の作品も聴いてみたいと思った。
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※ちなみにLONDONの「不滅の名盤シリーズ」は1970年代にキングレコードから発売されており、1枚1,200円。当時でも廉価盤であった。
ビートルズを例にとると69年の「アビーロード」以降はステレオ盤のみのリリースとなった。(それまではモノラル盤も併売されていた)つまり、70年代にはステレオ盤が普通になっている。(特に日本ではビートルズのモノラル盤はそもそも販売されていなかった=再発時に発売されたことはある)

そんな中この「不滅名盤シリーズ」はすべて(第一期だけでも50タイトル以上あった)モノラル盤だったらしい。(それが廉価版の理由?)
それから類推できることは録音自体が相当に古いのではないか、ということだ。レコーディング自体がモノラルというのは60年代前半以前と考えられ、50年代の可能性が高い。50年代の前半ならチェリビダッケのレコードがあってもおかしくはないのかも知れない。(失意のなかベルリンフィルを去ったのは1954年のことである)




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