以下の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2020-12.htmlより取得しました。


 B&WCM1からTEAC S-300に一足飛びで入れ替わったので、近いクラスとの聴き比べができていなかった。永いこと常用スピーカーだったYAMAHA NS-BP200を投入してどちらがどうなのか聴き比べをしてみよう。
IMG_1616 (2)

セッティングは大きいNS-BP200を下に置き(こちらにはゴム足がついている)、キズや接着防止のセパレータシートを敷いてオーテクのインシュレータに載せる形でS-300を設置。スピーカーケーブルはMONITOR PCBINGO4.0で固定(S-300NS-BP200は同社の同系統(極細線銀メッキ・太さの違いは線数の違い)のBINGO1.5で聴き比べた。(若干S-300の方が有利なような気もするが…)
IMG_1619
オーテクのインシュレーターAT-6099 真鍮製で設置面にはハネナイトとソルボセインというゴムが使用されている

 

スペック的は以下の通り。

 

 

S-300 

NS-BP200

ユニット

13㎝コーンウーファー

2.5㎝同軸ツィーター

12㎝コーンウーファー

3㎝ソフトドームツイーター

再生周波数帯域

80Hz20kHz

55Hz28kHz

音圧レベル

88db

85db

インピーダンス

6Ω

6Ω

重量

2.9

3.9

 

 

スペック的にはNS-BP200の方が、再生可能帯域が広く音圧レベルはS-300の方が高い。

意外なことだがウーファーユニットのサイズはS-300の方が10㎜大きかった。
この辺りが実際の聴感にどう影響するのか聴いて確かめてみたい。

 

久方ぶりに聴くNS-BP200はしっかりと芯の有る音で好感がもてる。

一方のS-300はスペック通り(低い方が80Hzまで)低域の量感が足りない感じがする。特にクラシック(弦楽器)やウッドベースが入るジャズの再生では明らかに量感が不足する。

しかし、である。中高音域の自然な伸びや定位感はS-300ならではのもので、特にボーカルが出色だ。NS-BP200に戻ろうとは思わない。(このクラスで稀有の再現力ではないだろうか)低音域をある程度犠牲にしても伸びやかな中高音域を守るという設計思想なのだろう。

S-300の不足しがちな低域をSW(スーパーウーファー)でカバーする計画を進行している。(S-300良音化計画)結果については別の機会に…

いつもテスト用に使用している、寝室システムメインスピーカー(TEAC S-300)のスピーカーケーブルは既報の通りMONITOR PCBINGO4.0固定でセッティングやSWの追加等の追い込み中で、ケーブルの繋ぎ換えをしたくない。

この間にもなぜだかスピーカーケーブルを買い続け、未試聴のまま滞留している。

忘れてしまいそうなので、手に入れたスピーカーケーブルの記録を残しておく。購入先はすべてハードオフである。(試聴は近いうちに…)

 

    Monster Cable XP 2.5m 1本 110
P1070153

    WYVERN AUDIO 型式不明 終端処理済(バナナプラグ・針プラグ)3m 21,650
P1070014

    オーディオテクニカAT6157 2.5m ×2 220
P1070185

    Monster Cable NMC 3m ×2 660
P1070201


 

P1070156
 

モンスターケーブル XP

いわずと知れたモンスターケーブル、常用価格帯のスタンダード商品。以前取り上げたNMCより細い。今年発売されたXPシリーズとは別物。

 P1070035

WYVERN AUDIO

名前も知らないブランド。しっかりとした末端処理がされているが安価。Amazonはじめ通販サイトでよく売られている。同様の仕様で約3000円程度。中古で1650円はまあ、妥当なところか。現在のシステムではバナナプラグは使用できないので(両方針プラグならよかった)使用可能なスピーカーを導入しなければならない。

 P1070191

オーディオテクニカ AT6157

オーテクのほぼ最廉価スピーカーケーブル。1mあたり300円程度で買える。透明シースで見た目はモンスターケーブルのXPに近いが、より太い。

 P1070204

モンスターケーブル NMC

常用しているスピーカーケーブルのひとつ。直径3㎜の極太ケーブル。音は聞くまでもないが、使用しやすい長めのものをゲットした。

型式のなかのBBlue-layBを表す。ブルーレイ+HDDレコーダーである。HDDが無い(マウンターもないとタグに表記)ジャンク品である。通電するが使用できないという代物。1,100円だった。
IMG_1587

通常なら再生(復活の意味)できても費用が掛かる(HDDを導入する必要がある)この手の品物には手を出さないが、この個体にはB-CASカードが挿入されていた。(ジャンクではまれなこと)最悪、B-CASカードを1100円で買ったと思えば本体がジャンクでもまあいいか、というつもりで買った。ただ、買った以上は再生(復活の意味)しようと思うのは人情である。コストをかけずに再生の道を考えてみよう。

 

型式冒頭のDDXアンテナ製を表すと書いている人がいるが、DXアンテナがこの分野でOEMを供給できるほどの技術や設備を持っているとは思えない。それ以前の同じDで始まる型式の最初の3機種(Bシリーズと言われている)VARDIA D-B1005KD-B305KD-BW1005Kは当時フナイ製と言われていた。Wikipediaによればハードウェアをフナイから、ソフトウェアはパナソニックから供給を受けた三菱電機のOEMだそうだ。内容が(長時間モードの表示方法等)が同一で間違いなさそう。Dは三菱のDIA(マークのスリーダイヤに由来?三菱のスピーカーDIATONEは有名)のDということなのだろうか。東芝の自社ブランドRDからRを取っただけとも考えられる。確たることはわからないが、一つ言えることはRDを型番に冠さない機種は、東芝自社内での製造ではないということだ。東芝が練り上げてきたRDのソフトウェアは自社生産のRDモデルにしか搭載されていない。独自(三菱)のインターフェイスが搭載されているモデルということだ。ただこの時期の東芝ブルーレイはRD機といえども満足できる品質でなかったことはこれまでも本稿で何度も書いてきたことである。

 P1070107

さてこの個体だが、タグの通り起動がうまくいかない。電源ケーブルを繋いだだけでWAITの表示が点滅して電源ボタンは機能しない。(電源入りにも切にもならない)前面にあるリセットスイッチを押し込むと一旦は止まり、時計表示(----)になる。再度電源スイッチを押すと起動プロセスに入ろうとするが結局WAIT表示になる。これがHDDが無いためなのかどうかわからない。画面には全く何も表示されないので起動プロセルすら入っていないと思われる。しばらく放置すると電源が落ちてしまうことがあった。電源にも問題があるかもしれない。

 P1070124

とりあえずやった事

・家に転がっていたHDDを繋いでみる→起動に向かっているかどうかわからない状態で電源が落ちた。(基板むき出しで作業していたのでどこかショートしたのかも)
P1070127

・これ以上の投資は無駄になるかもしれないがHDDマウンタを購入。本腰をいれてHDDを設置してみる。なんとか起動したがHDDに問題があるというダイアログがでて、電源が切れる。このままでは使用不可である。この時点でブルーレイドライブの動作も確認できなかった。
P1070148

・ネットで情報収集。この機種は東芝のRD機とは異なりHDDポン付けでは使用できないことがわかった。メンテナンスモードに入りHDDのフォーマットとシリアルナンバーの更新を行わなければならない。本体の停止キー□を押しながら電源ボタンの長押し(これは同時でないことに注意。あくまで停止キーを押した状態で電源ボタンを押すこと)でメンテナンスモードに入ることができ、リモコンの数字キーでHDDのフォーマット(フォーマットといっても数秒で終了)そののちシリアルNo.の更新を行う。

 P1070177

注意点:さらっと書いているがこの機種はリモコンが無いと何もできません。設定はもちろんチャンネル設定すらできません。ドライブの変更もできず、ディスクドライブにBDDVDを入れたら優先的に再生するということもありません。(リモコンでのドライブ切替が必要)購入の際はリモコンの有無を確認することをおすすめします。ちなみに当初東芝の他の機種のリモコンで使用していたが、さすが三菱製全く違う操作系があり(入力切替は普通、入力1、入力2と進み元の地デジチューナーに戻ると思うが)この機種は外部入力を一度えらぶと内蔵チューナーに戻せなかった。この機種のリモコンではそれぞれ独立したボタンがあり、そのボタンからしか地デジチューナが選べない。(多分学習型汎用リモコンでも使えない←やってみた)

 

一応使えるようになったように見えた。ドライブのトレーも排出し使えそうだった(地上波TVは普通に受信できた)が録画しようとしたら電源が落ちた。その後WAITの症状が再び出た。不安定である。

 

・実はネットで検索の際、この機種のWAIT(点灯または点滅)の症状は部品のせいで引き起こされるメジャーな故障であるということが分かった。(この機種の前のD-BZ500ではリコールがあったらしい)後継機でも同じ症状が出るということは設計上の問題では?という気もしないでもないが、ネット上では自力で直した人の情報が数多くアップされている。

・修理はc2501という場所の電解コンデンサを1個交換するだけである。とはいえ基板をはずす作業、ハンダごてを使って部品をはずす作業、部品をハンダで固定する作業があり、できない人には全くできないであろう。

 

・リスクが少ないのでトライしてみようと思っている。ちなみに必要な電解コンデンサは3300μF10Vのものが1個。通販で買えば確実に送料の方が高くなる代物である。地元で売っている店を(なんとか)探して3300μF16Vのものを購入した。209円だった。今回の収穫は地元で売っている店を発見できたことだった。リレーなんかも売っていてまた、お世話になりそうな予感がする。


さあ修理はいつやるか、うーん。続報を待て!

つづく


B級オーディオFAN」のHPに詳細な紹介があり、やる必要はないと思っていたS-300の系譜。この間に実機を何台か発見したのでさらっと取り上げてみる。(詳細はB級オーディオFANのページにてどうぞ)

 

2020年現在、現行モデルだったS-300NEOS-300HRTEACHPで販売終了となっているので、基本的に市中在庫のみが流通していると思われる。オーディオ界の冷え込みを考えるとS-300シリーズは終息したと考えるのが妥当かもしれない。

P1060752
オリジナルS-300

発売時期 型式 基本仕様 再生帯域 重さ 価格 コメント
1989年8月 S-300  13㎝+2.5㎝同軸 80Hz~20kHz 2.9㎏ 29,800円 オリジナルモデル
1990年6月 S-500 同上+13㎝低域用 70Hz~20kHz 5.3㎏ 39,800円 ウーファーをタンデムにして大型化
1990年8月 S-200 12㎝+2.5㎝ 80Hz~20kHz 2.1㎏ 21,800円 S-300をひと回り小さくしたモデル
1990年12月 S-300Pro 13㎝+2.5㎝同軸 80Hz~20kHz 3.2㎏ 34,800円 S-300のグレードアップモデル。グレイ仕上
1991年4月 S-300M 同上 25Wアンプ 80Hz~20kHz 不明 34,800円 アクティブスピーカー
1991年11月 S-500R 13㎝×2+2.5㎝ 60Hz~20kHz 6.8kg  45,000円 S-500の後継機
1991年11月 S-300R  13㎝+2.5㎝同軸 80Hz~20kHz 3.1㎏ 33,000円 S-300の後継機 バナナプラグ対応
1991年12月 S-300Extra 同上 鉄製グリル 70Hz~20kHz 4㎏ 65,000円 S-300のグレードアップモデル
1993年7月 S-330 13㎝+2.5㎝同軸 70Hz~20kHz 3.2㎏ 33,000円 サランネットが小型化 ツィーターが楕円形に
1995年7月 S-350 同上 70Hz~20kHz 3.2㎏ 33,000円 S-330の後継機 サランネットがベージュに
             
2011年11月 S-300NEO 13㎝+2.5㎝同軸 55Hz~33kHz 4.3㎏ (OP) 筐体塗装鏡面仕上げ
2015年8月 S-300NEO-SP 同上 同上   (OP) バナナプラグ付属
2016年1月 S-300HR 2.5cmはチタンドーム 50Hz~50kHz 4.4㎏ (OP) ハイレゾ対応


ウーファーのサイズを変えた商品など、バラエティがたくさんあった。直系といえるのはS-300proS-300RS-330S-350。(S-350はベージュのサランネットで一瞬BOSEのウェストボロウシリーズかと思ってしまう)S-300Extraはドライブは同じかもしれないが筐体デザインが大きく違う。(価格帯も違う)

15年経って新たに作られたS-300NEOは現代風にアップデートされ再生帯域が大きく伸びている。(HRはハイレゾ対応)同軸レイアウトは変わらないが別物なのではないだろうか。

IMG_1591
S-500 同軸ユニット∔ウーファー
IMG_1599
S-300R ツィーター形状とウーファー取り付けネジ部分が異なっている

IMG_1595
S-300R バナナプラグ対応スピーカーターミナル

いくつかのハードオフで現品を確認したが値付けはバラバラで、ツィーターとウーファーをつなぐウレタンが完全になくなっているものを完全な製品として売っているところもあった。無くなっていないまでも切れてしまっているのをまともな価格で売っている店もあり、中古購入には気をつけなければならない製品だと思った。S-300オリジナル(1989年製)など完全な品の方が少ないのかもしれないが


久々に例のシリーズ(コーキ出版Library of Immortal Classics)を買うこととなった。以前買った店と別のハードオフのジャンクのカゴに1110円でごそっと売っていた。前回買いそびれた、3枚を買うことができた。

今回取り上げるのはその内の2枚。カラヤン指揮チャイコフスキーの交響曲4番、5番、6番を2枚のLPに収録したもの。当然EMIでの録音である。
P1070128

カラヤンはチャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」を実に7回録音している。(ライブ盤は除く)

 今回買ったセットでの6番はその3回目の録音で1955年、56年に録音されたフィルハーモニア管によるものである。多分(表記が無いので確定できないがフィルハーモニア管での録音はその時だけなので…)
P1070145
カラヤンの悲愴の中で最高と言われる(自分もそう思っている)71年のBPO(ベルリンフィル)より実に15年前の演奏である。

P1070134

このセットの不思議な点は4番だけがBPO(多分19602月の録音が使われている)ということだ。
50年代「悲愴」と同時期にフィルハーモニア管でも録音を行っていた(19537月)がそれは使われなかった。5番も6番もフィルハーモニア管であるにもかかわらずだ。
P1070132

整理すると
交響曲第4番 1960年2月BPO 
交響曲第5番 1952、53年フィルハーモニア管
交響曲第6番 1955、56年フィルハーモニア管

なお1953年7月の録音は単独で発売されており(英・コロンビア。のちにEMIに統合される)現在はNAXOSのライブラリーに入っている。(EMIの音源ではない?)
よくわからないが権利の関係かもしれない。

5番、6番は録音が古いのでモノラル録音だと思われる。(ただ6番に関しては実はステレオで録音されていたということがだいぶたってからわかり、現在はリアルステレオのCDが発売されているようだ)
コーキ出版Library of Immortal Classicsについては自分が知る限りすべてにSTEREO表記があり、疑似ステレオのもの(自分所有ではフルトヴェングラーのベートーベン第九やカラヤンのフィルハーモニア管での演奏など)もあった。これらには疑似ステレオの表示があったが、今回の2枚にはその表記がなかった。(だからといってリアルステレオだとは言えない=このシリーズは表記ミスがわりとある)
実際聞いた感じは(レコード構成の関係で第6番の第4楽章にづづいて第4番の第一楽章が始まるのだが)急に迫力が増した感じになった。これはオーケストラがBPOになったこともあるかもしれないが主に録音方式の違いによることが大きいのではないだろうか。
P1070135
レーベルにもSTEREOの表記が…
演奏の方だが一番よく聴いている第6番で比較する。
今回のセットは55年カラヤン40代後半の録音である。よりスピーディーな
演奏を期待したが、第一楽章など71年版よりもテンポが遅いくらいだった。一歩一歩着実にという演奏で71年版を知っているとやや勢いに欠ける。それでも第4楽章など弦の響きなど非常に美しくカラヤンの求める音楽はあまり変わっていないという印象である。
完全に掌中に収めた世界最高のオーケーストラをドライブした充実しきった71年版と比較するのは酷なのかもしれない。それでも大きくぶれない演奏は、カラヤンの目指すところは確立していたと感じた。
この2枚組LPは出会えてよかった逸品であった。

ちなみにカラヤン、後期三大交響曲(4番、5番、6番)は何度も録音しているが、1番、2番、3番を録音したのは1回だけである。71年のBPOであれだけの録音を残したのち、わずか5年後に再び(三度?)BPOで録音したのが初めてで唯一のチャイコフスキー交響曲全集である。
P1070147

カラヤンは録音方式や新しいメディアの登場のたびに録音をしているが、この時はレコード会社の移籍(EMIからグラモフォン)だった。デジタルレコーディングでこの曲を録音したのは1984年VPO(ウィーンフィル)が最初で最後だった。このころBPOとの関係は最悪で最晩年の録音のほとんどはVPOとのものだった。
ただ、生涯最後の「悲愴」の録音は1988年日本でのライブ。オーケストラはBPOだった。




以上の内容はhttps://retroaudio.blog.jp/archives/2020-12.htmlより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14