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今回の一連のカセットネタを書くにあたりいろいろ調べていたら、オーディオ雑誌のstereo誌が201911月号でマクセルUDを復活させたカセットテープを付録にしていたことを知った。本誌の特集も「不滅のカセットテープ・リバイバル」(そんなのが出ているなんて知らなかった。書店に行かなくなっているのでそういった情報に疎くなる)
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それは是非見てみたいと思い、中古も含めて調べてみたが大抵の中古は「付録無し」。付録付きはプレミア価格で2000円を超える。ちなみに元々の定価は1400円(税込み1540円)である。
ダメもとで出版元の音楽之友社のウェブショップのページで提示された楽天ブックス、7ネットショッピング、ヤマハミュージックウェブショップそれぞれに確認してみた。前の二つは完売で買うことができなかったが、ヤマハミュージックウェブショップは注文ができた。(20208月現在)ただこのショップは3300円(税込)未満の注文には880円の送料がかかる。さすがに880円の送料はもったいないので、もう一冊、「CDジャーナルムック カセットテープ時代2018」(税込1833円)を同時購入した。
通常翌日発送の予定だった(そう書いてあった)が、出荷予定当日に取り寄せになるため3日遅れると連絡があった。そして、同時に「CDジャーナルムック カセットテープ時代2018」が品切れで送れないとも…まあ、こっちの方は、ついでだからいいのだが…(ちなみに先方都合だったからか、送料はショップの負担となった。これはもしかしたら裏技?)

そうして届いたstereo201911月号。通常号が990円(税込)なので550円アップである。この分がカセットテープ代、高いのか安いのかわからない。稼働するテープデッキが無いので眺めるだけである。(10円で買った再生不可のダブルデッキは持ってはいるが=過去記事参照)
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本誌の記事は、マクセルの技術者が語る今回付録用に作ったカセット開発の記事は面白かった。
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が、それ以外は残念ながら有益なものはほとんどなかった。
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現代においてカセットテープはやはり扱いにくいテーマなのかもしれない。(ガッツリ音質の話とかハード、ソフトが現行品じゃないだけに難しい)いきおいノスタルジーみたいな記事になる。

先日テレビ番組で「ギザ十(縁にギザギザがある十円玉)の価値が1枚100円」というのをやっていた。友人がかなり前からギザ十コレクターだが(とはいえ見つけたら使わずにとっておく程度のことだが)価値10倍ならやる価値はある。(のだろうか?)友人とその話をしたのは軽く30年前なので、彼がそれを続けていたらそれなりの量になっているかもしれない。(その話をしたことも忘れているかもしれないが)
とここまで書いてきてギザ十=100円ホントかしら?と調べてみたら、やはりそんなことはなかった。当然のことだが状態によって価格に差があり、発行数の少ない1957年、1958年のもので、そこそこの状態ならば100円の価値らしい。もちろん未使用とか状態が特に良いものは50,000円を超える価値があるそうだが、これは元々収集家間で取引されるもの、一般の人が偶然手にできるものではない。つまり、普通に流通しているギザ十は最高で100円の価値。状態の悪いもの=(ほとんどすべてのギザ十)は付加価値0=10円の価値しか無いということだ。世の中そんなに甘くないということか。

今回はそれを上回る?かもしれないお宝の話である。
前回の記事に未使用のカセットテープの画像を載せたが、ハードオフで100円+消費税で買ったものである。(時期はこの10年以内である)

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以前からそうだがジャンクのかごでカセットテープを見つけると、国内生産品であれば確保するようにしている。(高価な場合はその限りではないが)使うあてもなく、純粋にコレクションというか、世の中から失われていくロストテクノロジー(またはノスタルジー)の個人的保護活動である。
70年代から90年代まで国内で製造されていたカセットテープ。70年代後半に発売されたポータブルオーディオ(ウォークマン)の普及が直接的なカセットテープの販売の後押しをし、CDの時代になって(80年代中期以降)さらにバリエーション増やして、しかも毎年のようにモデルチェンジした(といってもパッケージの意匠だけかもしれないが)そして相当な量を製造し、モデルチェンジを繰り返したためモデル末期の商品は値崩れをおこし、当時でも相当安価に買うことができた。(プレミアムモデルは別)そして大量に製造された商品は使われないまま中古市場に流通し、そのおかげで今でも購入することができる。ただそれも20年以上前の話である。市中在庫は徐々に無くなり(こんな価格では)全く買えなくなる日も確実に訪れるのである。
その例=SHUREの定番DJ用カートリッジM44Gは2018年まで普通に製造され流通していた。純正スタイラスをセットにしたパッケージは7000~8000円程度で売られていた。(最後期、それ以前は5000円前後だったような気がする)音楽用カートリッジとしては比較的安価で、さすが定番という感じだったが、現在のAmazonでの価格は29,000円(針無しの中古でも6,000円)流通在庫が枯渇し、その価格でも買いたい人がいるという証だが、実際それほどの価値があるのかは不明である。(もう少し出せばDL-103が買えてしまう)

閑話休題、転売目的でカセットテープを買う場合のポイントを書いてみよう。 カセット買い取り業者(そのような業種が存在するのも市場があることの証左であるが)のホームページによると、(未使用の)ノーマルテープは10円~、ハイポジは100円~、メタルは500円~だそうである。メタルテープの買取は500円以上ということらしい。そうならば、中古市場において100円で売っていたら買いということになろう。 メタルテープを見つけたら買いということだが、注意しなければならないのはあくまで未使用、国内製造(国内メーカーという意味ではない)中期以降の製品には大抵原産国表示がある。日本製を確認しなければならない。
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原産国表示 古いものにはついていない(日本製しかなかったから?はたまた表示義務が無かったから?)

実際はノーマルテープの中にもグレードの違いがあり、上級グレードの商品(マクセルならXLⅠ、TDKならAD-XやAR、SONYならAHFとその系譜など)はヤフオク等で高値が付く可能性が高い。今や、本当に手に入らないハイポジなども未使用品は貴重である。この辺りがわかる人は手を出してもいいかもしれない。わからない人は国産メタルテープを探してみよう。

おまけでプレミアムな銘柄を少し書いておく。

TDK MA-R TDK初のメタルテープでアルミダイカスト製のフレームが入っている。持った瞬間にわかる重量感である。1本5000円以上(ヤフオク)で取引されている。
SONY Super Metal Master  SONYのメタルテープにはMetallic、Metal Masterという商品があるがその上のトップグレードがSuper Metal Master。中古市場で見かけることはほとんどないが、1本8000円以上(ヤフオク)で取引されている。

2年前の記事で「メタルテープの品位は驚くほど高かった」と書いたことがあったが、本当の話である。

自分たちの世代(50代)にとってカセットテープは一度捨てたメディアである。
CDの登場後、しばらくして録音の主体はデジタルに移行し、さらにDAT、MD、DCCなどのメディア系からUSBメモリ等のシリコン系に移行していった。視聴の中心がCDになったことでFMエアチェックもしなくなった。(大人になったことも影響しているかもしれない)音楽を保存するストレージもiPod系に移行しCDをカセットテープに録音することも無くなった(時代的にはMDだが)カーステレオに当たり前についていたカセットプレーヤーはMDに移行し、それすら無くなってしまった。
カセットテープを捨て去った要因は上記のようなハードウエア的要素が大きいのだがそれ以外に、「音が悪い」ということがあった。原理的に発生するヒスノイズが音をスポイルしていると実感していた。そこに、SN比100dB越えのCDが登場し「やっぱ、カセット音悪いわ」ということになり、その他デジタルメディアの勃興とともに捨て去った。(ちなみにカセットのSN比は40dB程度、レコードで50dB程度)そう、当時音が悪いと感じていたのだ。

カセットテープは磁気テープを使った音声記録メディア。オランダのPHILIPS社(また出た!)が開発した規格で同社が特許を無償公開したことにより世界で爆発的に普及した。正式名称は「コンパクトカセット」3.8㎜幅のテープに通常2トラック往復で4トラック記録できる。片側の2トラックにLch、Rchを録音すればステレオとなる。4.76 cm/sのスピード(オープンリールテープ標準の半速)これらの規格からPHILIPSが当初から高音質を求めたものではないということがわかる。
70年から90年にかけてオーディオメーカーとテープメーカー双方が研究開発を進めて高音質化 していった。
カセットテープにはTypeⅠ~TypeⅣまで種類があった。これはグレードを表しているわけではなく、テープに塗布されている磁性体の特性による区別である。TypeⅠは一般にノーマルテープとよばれている標準的なテープでバイアス量も標準である。ほとんどすべてのプレーヤー、レコーダーで使用可能。(現在百均などで売っている海外製のカセットテープはほぼノーマルテープである)
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SONYのノーマルテープHF ノーマルのグレードは5段階あるがこれはその3段目(中間)LLHグレード 

TypeⅡは一般にハイポジ(HighPosition)またはクロムテープとよばれ、磁性体にクロム(Cr)やコバルトを使用していた。バイアス量がノーマルの1.5倍。高域特性に優れるといわれている。プレーヤー、レコーダー双方の対応が必要で対応機でないと使用できない。
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AXIAはFUJI FILMのテープブランド ブランドが誕生した際、斉藤由貴をイメージキャラクターとして起用 シェアを一気に拡大した

TypeⅢはフェリクロムテープと呼ばれSONYがDUADという商品名で販売していた。TypeⅡにTypeⅠの磁性体を重ね塗りして製造されており、当初はTypeⅠモードで使用可能と言われていた。(特性はTypeⅠを上回る)が、後にそれに特化したTypeⅢモードができた。

最後に登場したのが酸化されていない鉄合金磁性体を使用したTypeⅣ=メタルテープだ。磁性体の保持力が高く、録音時の消去にも、パワーがいる。当然対応機器でないと使用不可である。ある時期以降の対応モデルが必要。オーディオ用のテープの録音の際にはレベル調整(記録する音量調整)が必要で、レベルを上げすぎると歪みが発生し、低すぎるとSNが悪くなる(ノイズが目立つ)が、レベルオーバー気味でも歪みが発生しにくい特性があった。機器の対応が必須なのとテープが高価なことを除けば最高のテープだった。
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TDK MA-EX  MAといえばMA-Rの系統だがMA-EXは最後期の廉価版 110分テープは基材が薄すぎて怖くて使えない

自分が最初に買ったカセットテープはTDKの「D」だった。まだ、音楽用の「AD」が出るか出ないかという時期だったと思う。マクセルのUDが出たのはそのあとで、山下達郎のRIDE ON TIMEのCMは鮮烈だった(曲も本人も)この頃から音楽用カセットテープというカテゴリーができ百花繚乱の様相を呈していく。
それらを製造していた三大メーカーはSONY、 TDK 、Maxell(日立)であったが、1985年FUJI FILMが新たなブランド(AXIA)を立ち上げ4強時代に突入した。それから5年くらいが黄金期だったのではないだろうか。

つづく

自分としては3台目の中華イヤホン。NICEHCK DB3のクオリティで十分満足していたのに、また買ってしまった。それも衝動買い!(これこそが「沼」)
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左がZSR 右がZNS Pro

 以下はZSN Proとの比較になるが、その前に基本情報を…
メーカーKZKZ
型式ZSRZSN Pro
ドライバ構成2BA+1DD1BA+1DD
インピーダンス22Ω24Ω
感度107㏈112㏈
再生周波数帯域10Hz-40000Hz7Hz-40000Hz
ケーブル端子2pin 0.75mm2pin(qdc/0.75mm)
ケーブル
無酸素銅無酸素銅
発売日2018.12019.4
購入価格2710円Amazon1840円Amazon

スペック的には微妙な違いだが、BA2基なのが違いといえば違い。


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中華イヤホンでは必須と言われるエージングだが、Amazonの評価ではこの機種には必要ないというものが散見された。しかし、箱だしすぐの試聴では全体的に「ぼんやり」した音で特に高音域はベールがかかったようにスッキリしない感じだった。
これはエージングしていないせい?少し、鳴らしてから評価することにした。
20時間程度鳴らした状態で再度試聴。あまり変わっていない。こういうキャラクターなのかもしれない。
印象としては低域がブーミーでEDI的な低音は歪むほど出るが、高域は雑味のある音でスッキリしない。2BAの効果は感じられない。中音域も、その低域、高域にマスクされた形であまり良い印象はない。さらに音場感についても広がりが無く、ボーカルの突出もない。aikoの楽曲ではボーカルが引っ込み隣の部屋で歌っているかのような感じだった(クリアさがない)これでは高い評価にはならない。

ZSN Proはコスパが高いと思っていたが、基本性能も十分高いということがわかった。価格差を考慮しなくてもZSN Proの方がよい音で鳴っている。1年の時間でこれほど性能が上がるのかと少々驚いた。(それならことし相次いで発売されているベストセラー機の後継モデル=ZSTXやZSN ProXはどうなっているのか、がぜん興味がわいてきた→沼にずぶずぶと…)


前回の評価方法で評価してみた。参考までに自分所有の中華イヤホン2機種の評価も表示してみる。


NICEHCKKZ KZ楽曲とのマッチングZSR
DB3ZSN ProZSRDon’t know why3
質感44
4プラマイ3
装着感434
Sunburst3
高域543第九第四楽章2
中域344Rookie of the Year4
低域45
3
あまい果実4
定位感543LOSER4
解像感54
3
ノーサイド3
3028
24
ちなみにこちらの試聴はNICCEHCK CT3にリケーブルしてバランス接続にて行った。DAPはDP-CMX1(以前と同条件)

2700円の価格は決して高くは無く、性能についても価格相応といえる。
期待値を上げすぎたこちらの問題なのだろう。ただ、ちょっとがっかりである。
このイヤホンでクラシックを聴く気にはなれない。ZSTXを買ってしまうかもしれない。



時折、訪れる中華イヤホン熱。今回もまたAmazonのタイムセールにてポチってしまった。
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パッケージはZSN Proとほぼ同じ仕様(1色刷り)


通常3,189円のところ2,710円。また例によって商品知識なしに購入してしまった。P1060120

大体KZの商品構成がよくわからない。同価格帯に同じような(もちろん違うのだが)商品がたくさんあり、同じような名前の商品もあって区別がつきにくい。このZSRがどういう位置づけの機種なのか調べてみよう。
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面プラ成型の本体 質感は悪くない

そもそもKZのZSラインナップにはZS12016)からZS102018)(89が欠番)という数字のシリーズがあった。このシリーズの最初のZS12DDの普通のイヤホンだったと思われる。それから2年の間にバリエーションを増やしZS101DD+4BAとなっている(価格も30$台)多分これが基本ラインで、そのほかにZSA(2018)ZSE(2018)ZSN(2018)ZSR(2018)、ZST(2016)というアルファベットがつく派生シリーズがある。

この派生シリーズの一つがベストセラーになり世間的に中華イヤホン認知のきっかけとなったZST2016・15$)である。これはZS3と同程度の価格で1DD+1BAのハイブリッド型であった。初期型にはいろいろと問題があったようだが、改良しつつ現在に至るまで発売されている。(後述するが正統後継機が最近発売されている)日本でも2,000円台半ばで購入でき(特売がかかれば2,000円を切る価格になる)コスパは鬼高である。

ZSTに匹敵するコスパを誇るのがほぼ同価格で発売されている。ZSNシリーズである。無印ZSN2018年の発売で1DD+1BAのハイブリッド、価格は16$程度。メタルハウジングを備えた機種である。その後、ZSN Pro(2019)が発売され(無印は併売)2020年にZSN Pro Xが発売された。ややこしいのはこの3機種は併売され、しかも価格に差が無いことである。音の傾向が若干違い好みで選べということだが、初心者には選びようがない。さらにややこしいのが同価格帯で発売されているZSTの存在だ。明確なグレードに違いがあれば選びようがあるのだが、Amazonでの価格にはほとんど差が無く、初心者に(1個めを買うの)は非常に難しい選択となる。(見た目の好みと一番新しい機種を選ぶのが無難なのだろうが)

ZSRはどういう機種かというと2018年発売(上記の通り2018年にはたくさんの機種が発売されているのだが)の機種で特徴としてはBAが2機搭載されている。ベストセラー機のZST系やZSN系は1DD+1BAが基本仕様だがそれプラス1BAということになる。リリース当時はZS4とZS5の間の機種といった位置づけだったようだ。(時系列でいえばZS4よりZSRの方がリリースは先だが、スペック的にはZS4が1DD+1BA、ZS5が2DD+2BAだった)価格は2,000円台後半から3,000円程度。

自分はZSN Proを使用しているが、十分に満足している(以前の記事で書いたが僅差でNICEHCK DB3の方が好みだが)今、ZSRを買う意味とは何かというとはっきり言って
見いだせない。僅かな仕様の違い=ドライバ(2BA)で音が変わるのか?ということだがこれは聞いてみないとわからない。

ポチッた後に調べるとこの6月以降、上記のZSN Pro XとZSTの後継のZSTXといった新製品が発売になっていた。それぞれ評判は良さそうなので2,000円台で買うんだったらこっちだったか。と思っている。(情報弱者はこのような目にあう)2018年の機種より最新の機種の方が進化しているのは間違いのないところだろう。(少なくともケーブルはグレードアップしている)

次回、音を聞いてみる。




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