オーディオ-テクニカといえば自分の中ではヘッドホン(イヤホン)とカートリッジのメーカーの印象が強い。
カートリッジ製造で60年近い歴史を持ち、バリエーションの数はわからないくらいにある。わかりにくい部分もあるので時系列に整理してみよう。
1960年代にAT-1から始まった1桁シリーズ。当初MM型だったが海外輸出を見据えてMM型の特許に抵触しないVM型を開発製造していくことになる。
1973年に後にバリエーションを多く輩出するAT-15をはじめ2桁シリーズがリリースされる。AT-10d(6,000円)から11d(8,000円)、12d(10,000円)、13d(13,000円)、14e(16,000円)、14Sa(19,000円)15e(22,000円)15Sa(25,000円)のバリエーションがあり、廉価型のAT-10シリーズは折にふれ復活することになる。()内は当時の価格シェル付き。
1977年に現在まで続くMC型のAT-30シリーズが発売された。針交換可能なAT-30(AT-E30とは別物)をはじめAT-32やAT-34がリリースされた。
1979年には3桁シリーズのAT-105E(6,000円)、110E(9,000円)、120E(11,000円)、130E(15,000円)、140E(19,000円)、150E(25,000円)価格をみても二桁シリーズのリプレイスモデルだとわかる。
1980年代前半、CDが発売されレコードの先行きは不透明になる。新製品もオリジナルのバージョンアップという雰囲気のものが多かったが、80年代中盤以降、危機感をもったのか新シリーズが投入される。MC型のAT-FシリーズとVM型のEシリーズだ。
Eシリーズは4種AT-E30(6,000円)、E50(10,000円)、E70(15,000円)、E90(20,000円)。FシリーズはAT-F3(10,000円)とF5(15,000円)の2機種。
VM型の上級モデルとしてマイクロリニア針を装着したMLシリーズが投入され、25周年記念モデルとしてVシリーズが発売された。
MC型のAT-33とAT-Fシリーズの間を埋める目的でAT-OCシリーズが投入された。極めつけはMC型の高級ラインのARTシリーズのAT-ART1が1988年(バブルだ)に発売された。価格は68,000円(バブルだ!)
1990年代から2000年代は冬の時代で、ほとんどが旧モデルのバリエーションとなる。AT-10GやAT-33やAT-100シリーズのバリエーションが繰り返し登場した。というかずっと売っていた?
大幅なラインナップの刷新はアナログの復権が見えつつあった2016年に行われた。記念モデルのAT-ART1000(600,000円!)をリリース後、型式のAT-を廃しVMから始まるシリーズとした。一気に12機種投入されたが、よく見ると本体は700、600、500の3種類でスタイラスのバリエーション(シバタ針を含む5種)で12機種の設定となっている。(価格は無垢ラインコンタクト針VM-760SLCの80,000円から500シリーズの接合丸針モデルVM-510CBの14,500円まで)
それ以降、2018年に廉価ラインのAT-VM95CやDJ用のラインナップAT-XPシリーズを投入した。(ATの型式が復活した。VMシリーズは失敗だった?)
2019年にMC型のAT-OCシリーズの新モデルAT-OC9が投入された。MC型の高級ラインで価格は最上位のAT-OC9XSLで98,000円。(オーディオ界はインフレが進んでおりますな~)
現在のラインアップはAT-VM95の本体にスタイラスのバリエーションを設定した商品を販売中。無垢シバタ針を使用したAT-VM95SHで33,000円、接合丸針のAT-VM95Cは5,500円、楕円針のAT-VM95Eは8,000円、無垢マイクロリニア針のAT-VM95MLが23,000円とVM95のラインアップが出来上がっている。旧VMシリーズよりはだいぶ価格がリーズナブルになっている。(まあ質感もだいぶ違う)
自分が所有するオーディオテクニカ製カートリッジは次の4種
①オーディオテクニカ AT-130Ea+ATN103
AT100シリーズは100、105、120、130、140、150とあり150だけが金属製ハウジングを採用していた(高価だった)。販売された時期には幅があり最近までラインナップに乗っていた100や120、150がある一方130Eaは1983年発売86年頃終売だったようだ。(上記の79年発売の100シリーズは100Eシリーズ。ああ、ややこしい)純正針はもちろんATN-130だが、ネットで買ったこの個体にはATN-103(新品)が付属していた。
②オーディオテクニカ AT-E30 (例の正月セールで本体のみ購入し、針のみの購入を狙っていたが、能わず、本体ごと購入しなおした。本体のみ1組余っている状態)
③オーディオテクニカ AT-10G (KP-880に装着されていたもの)
④オーディオテクニカ AT-10GRD(KP-880で使えると勘違いして買ったストレート用シェル(←DENON用でした)についていたカートリッジ)

下がAT-10G、上側がRD
オーディオ-テクニカのカートリッジは基本的に中低域に厚みがあり、元気が良い音だと感じる。
全く何の問題も無いが、積極的に使いたいとはあまり思わない。突出した特徴があるほうが好みなもので…










