今週のお題「スッキリ!」
皆さんは「ミキ」という発酵ドリンクをご存知だろうか。奄美大島や沖縄で伝統的に飲まれてきたもので、実に飲み心地さわやかなドリンクだ。春になりきらない、ぐずぐずした天気が続く今日この頃。体も気分もスッキリさせてくれるミキをご紹介したい。
初めてミキのことを知った時はイメージが全くわかなかった。さつま芋とお米だけで発酵ドリンクが作れるらしい、しかも生きた乳酸菌の数が半端ないとか。長寿で有名な奄美大島で飲み継がれている伝統飲料なんだって。元々は神様に捧げる「お神酒」が由来なんだそうだ。なんと!
未知のドリンクにどんどん興味が膨らんだ私は、さっそく本を購入してミキ作りに挑戦してみた。
思ったより簡単で、味も甘酒よりさっぱりしていて、とても美味しかった。でも、甘酒作りに慣れていたせいか、ミキの方はいつの間にか作らなくなってしまった。たまたま美味しそうな紫芋が手に入ったので、久しぶりにミキを作ってみようか。紫芋で作ったら色がきれいだろうな。
作り方はいたってシンプル。材料もお米とお芋だけだ。まずはお粥を1合炊いて。

そのお粥が30℃に冷めるまで待つ。乳酸菌は30℃ぐらいが最も活性化し、40℃を超えると死滅してしまうそうだ。いつもはアバウトな私も温度計を使ってきちんとやってみよう。
冷めるのを待つ間に、紫芋の擦りおろしを50g用意する。

お粥が冷めたら、紫芋を混ぜる。

ぐるぐる混ぜていると、急に軽くなる瞬間がある。ふわっとして重さを感じなくなるのだ。不思議なミキ。すっかり混ぜ合わせたら、こんな小豆粥みたいな色になった。きれいな色のミキができそう。

ここで蓋をして、そのまま常温でおく。夏場は1日で発酵するけど、今の季節だったら2~3日かかるかもしれない。
3日目になったら泡がぷくぷく出ていて、発酵したみたいだ。

ハンドミキサーで液体になるまで攪拌する。瓶に移したらいよいよ完成だ。
なんと、苺ミルクみたいな色のミキができあがった!紫芋で作ると見た目もこんなに可愛いとは。春を感じる色で気分も上がる。

お味の方は、自然の甘さでさっぱりとしていて、ほんのり酸味もありなんとも爽やかだ。同じ発酵ドリンクでも甘酒のような甘い飲み物ではない。奄美や沖縄では市販のミキが売っているそうだが、そちらは砂糖が入っていて甘いらしい。
今回参考にしたのが、こちらの本。ミキを使ったレシピもたくさん載っている。

レシピの他にも専門家によるミキの成分分析や、医師による腸内細菌の話、不調が治ったというミキ愛飲者達の体験談など、興味深い話が満載だ。
アレンジで、今が旬の苺を加えてスムージーにしてみた。いつもは豆乳やオーツミルクで作るスムージーも、ミキで作ったらスッキリ味で飲みやすかった。お腹に軽い感じ。

腸内環境学がご専門の辨野義己氏によると、「ミキには乳酸菌が、1ml当たり1億個ほども含まれていた」そうだ。そして次の言葉にはびっくりしてしまった。
乳酸菌やビフィズス菌は、「通過菌」といって、腸にためておくことができません。ぜひ生きた菌を毎日腸にとり込み、腸内環境を整えて、健康長寿を目指してください。
なるほど、乳酸菌は腸に留まらず通過してしまうのね。そんなの知らなかった。でも、乳酸菌についてなど知らなくても「ミキを飲むと調子がいい」という実感が地元の人にあるからこそ、伝統的に長く飲み継がれてきたのだろう。
ミキ作りは手軽にできるので、大目に作って毎日ちょこちょこ飲むのがいいかもしれない。(ミキの話は次回応用編に続きます。)
☆ご紹介した本は残念ながら、アマゾンでは現在取り扱いなし、楽天では中古品が掲載されていました。
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