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【現地訪問・動画あり】門司港駅の監視所「監視孔」|関門連絡船通路に残る戦時の痕跡

観光地として人気の高い
福岡県北九州市の「門司港レトロ地区」。
その中心にある門司港駅は、関門海峡のすぐ近く。
1914年(大正3年)に建てられた国の重要文化財
東京駅と並ぶ貴重な駅舎です。
この駅には、
関門連絡船の通路跡に残された“監視所”=監視孔
があります。

門司港駅と関門連絡船の深い関係
本州と九州の間にある関門海峡。かつて、本州・九州間の移動には、本州と九州を結ぶ関門連絡船がメインでした。

● 関門連絡船とは?

  • 運行開始:1901年(明治34年)5月

  • 役割:本州(下関)と九州(門司)を結ぶ主要交通機関

  • 最盛期:1941年(昭和16年)、1日53往復・年間880万人を輸送

  • 終了:1964年(昭和39年)10月31日

当時の日本において、関門連絡船は“本州と九州をつなぐ大動脈”でした。

■ 通路跡に残る「監視孔」──戦時下の緊張を物語る遺構
関門海峡に面した九州福岡県北九州市門司区にある門司港駅。立派な駅舎です。

この門司港駅には、関門海峡を渡って下関へ向かう関門連絡船の桟橋へと続く通路が、ありました。
駅から桟橋までは約100m。鉄道と船を乗り継ぐための重要な動線でした。

現在、門司港駅舎内には、連絡船桟橋へ続いていた通路の一部が保存されています。
その壁面
にコンクリート製の監視孔があります。

門司港駅との位置関係がわかるように動画をご覧ください👇

コンクリートでできたこの監視孔は、ここを通る密航者やスパイを監視するために設置されました。

この穴から覗いていたのです。

横に小さな穴がありました、ここから出入りしていたのでしょうか??
■ なぜ監視所が必要だったのか?
当時の日本には 軍機保護法(1899年:明治32年7月15日公布) があり、軍事機密の漏洩やスパイ行為は厳罰の対象でした。

特高警察や憲兵隊は、以下の人々を重点的に監視していました。

  • 外国人船員

  • 外国航路の乗客

  • 不審な日本人旅行者

戦前、スパイや防諜に関する書物も巷に溢れていました。

■ 監視強化エリア”だった門司港
福岡県北九州市門司区にある門司港は、地理的に朝鮮半島や中国大陸に近い港です。

1889年(明治22年)11月、門司港は国の特別輸出港(米・麦・麦粉・石炭・硫黄に限定した輸出港)に指定されます。
1931年(昭和6年)には、港の修築工事が完成し、大連航路、天津航路も始まり、国際港として賑わいをみせ月に200隻近い外航客船が入港していたそうです。
さらに、1931年(昭和6年)に満州事変が勃発し、以降、門司港は貿易とともに中国大陸への軍需物資や兵員輸送の供給拠点となり、門司港付近は兵士や見送りの家族であふれたそうです。

ということで門司港は、

  • 外国航路の玄関口

  • 多国籍の船員が出入りする国際港

  • 朝鮮半島・中国大陸への玄関口

という性質を持っていました。

■軍事上の要所・門司港
また、門司・下関周辺では、1887年(明治20年)頃から関門海峡を防御するための砲台が建設されていき、1895年(明治28年)にはこの地域を管轄する下関要塞司令部が設置されました。
さらに、1899年(明治32年)に要塞地帯法が施行され、この範囲が下関要塞地帯に指定されたことで、この地域は様々な活動が制限されました。
そのため門司港周辺の映像や写真には、下関要塞司令部の許可が必要でした。
下は戦前の関門汽船の絵葉書ですが その左上には「下関要塞司令部點検済」の文字があります。「點検」は「てんけん」と読み、「検査をした」と言う意味で、この印があるハガキは下関要塞司令部の許可を得て発行されたものです。

また関門トンネル開通を伝えるニュースフィルムにも左端に「下関要塞司令部検閲済」の文字が見れます。赤で囲んだ部分。

ということから門司港駅周辺では
・港周辺での写真撮影

・地図の作成

・船舶の動向調査

などは厳禁で、外国人がこれらを行った場合、スパイ容疑で拘束され取り調べを受けています。

そのため、門司港駅の連絡船通路は、ここを行き来する不審者を監視する絶好のポイント とされ、軍の命令で監視所が設置されたのです。

■ 監視孔は駅舎に残る静かな証言者
門司港駅の監視孔は、当時の厳しい監視体制を物語っています。
コンクリートの小さな穴や構造物は、ただの遺構ではありません。 そこには、戦時下の緊張感、人々の不安、そして軍の意図が刻まれています。

門司港駅の監視孔を1分の動画にまとめました👇

<<監視孔がある門司港駅への行き方>>
JR門司港駅から改札を出て左に進んで下さい。
住所:福岡県北九州市門司区西海岸1丁目5-31

観光で訪れる人の多くは、この監視所の存在を知らないまま通り過ぎてしまいます。
しかし、歴史を知ってから見る門司港駅は、まったく違う表情を見せてくれます。
静かに佇むその姿は、まるで 過去の声を今に伝える“歴史の証人” のようです。
門司港駅は、レトロな駅舎としての魅力だけでなく、
戦争と国際交流の最前線だった時代の記憶を
静かに伝える場所
でもあります。




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