平安時代の宮中を舞台にしたドラマ「光る君へ」。
第46話は「刀伊の入寇」。今回の大河の中で初めてといえる合戦シーンがありました。
では、ストーリーを見ていきます。
(太宰府へ)
1019年(寛仁3年)、まひろは藤原道長に別れを告げ、乙丸を従い旅に出ます。
よく考えると決っして頑丈で屈強とは言えない乙丸とたった2人での長旅は危険すぎます。追いはぎや盗賊が来たらどうするのでしょう。危機管理が甘すぎます。
その年の春、まひろは、大宰府に到着します。
朝鮮半島や大陸に近いため大宰府は活気あふれる街でした。
ここでまひろは、周明と再会します。周明とは越前以来22年ぶりです。
周明は、まひろと別れた後、故郷・対馬に渡たり、その後、大宰府にきて通詞になっていました。また宋の眼病の名医に学び、再び薬師の仕事も始めていました。
(太宰府政庁)
太宰府に到着すると、まひろは、周明も連れて、遠の朝廷(とおのみかど)と呼ばれていた太宰府政庁を訪れます。
そしてここで、平為賢と共に大宰府に来ている双寿丸と再会します。
まひろは、双寿丸に娘の賢子が宮仕えを始めたことを伝えます。それを聞いた双寿丸は「大人になったのだな」と言って去っていきました。なんかあっけらかんだなあ・・。
そこへ、大宰権帥を務める藤原隆家がやってきます。藤原隆家は、太宰府で見つけた腕の良い医者のおかげで、悪くなっていた視力を取り戻していました。
藤原隆家は、まひろが藤原彰子の女房・藤式部だと思い出し、道長から丁寧にもてなすようお達しが会った事を伝えます。
また隆家は「俺達を追いやった源氏の物語を書いた女房をもてなせとは、酷なお達しだ」と言いながらも、まひろの訪問を歓迎します。
またここで道長の出家を伝えます。道長の出家を知らされたまひろは表情を一変させます。それを周明は見逃しませんでした。
まひろと周明が2人いるので、隆家から「“男女の仲”か」と冷やかされますが、「そういう女子(おなご)ではございません」「そういう仲ではございません」と否定します。
太宰府に来た藤原隆家は人が変わったようで「内裏のような狭い世界で位を争っていた日々を、下らないと思うようになった」と言います。
藤原隆家は、道長からのお達しの通り、まひろのために宴を開きました。宴では、「大蔵種材」(おおくらのたねき)、「藤原助高」(ふじわらのすけたか)、「藤原友近」(ふじわらのともちか)といった武者達が加わり、藤原隆家とともに酒を酌み交わし宴も盛り上げます。
(松浦に向かう)
太宰府で過ごした後、まひろは、乙丸とともに、さわの辞世の歌にあった地・松浦に向かいます。周明は船で松浦に行くことを勧め、船越の港まで同行してくれます。
(賊が来た!!)
まひろが、大宰府を発ったあと、藤原隆家のもとに、よれよれの姿でふらふらになった男が死にそうな様子で駆け込んで来ました。この男は壱岐の僧侶・常覚(じょうかく)と言います。
常覚は、「3月の末、どこの者とも知れぬ賊が襲来し、壱岐の子供と年寄りはすべて殺され、他の者は連れ去られました。作物も牛馬も食いつくされ、僧も私以外は皆、殺されました。私は小舟で何日もかかり・・・」と息絶え絶えに惨状を報告します。
隆家は「よくぞ生きて知らせてくれた!」と常覚の肩に手をのせねぎらいます。
そして太宰府の役人・藤原助高が「国守は何をしておったのだ」と問うと、常覚は「国守様は殺されました」とこれはまた衝撃的なことを口にしました。危機迫る!!国難到来です!!
「敵は異国の者なのか?」と聞くと「我らとは違う言葉を話します」とこたえ、外国の襲来であることを示唆します。
これを聞いた藤原隆家や平為賢達は「高麗が攻めてきた」と考えます。さらに隆家は「異国の賊に博多を攻められてはまずい」と考え、すぐに、筑前、筑後、豊前、肥前といった九州北部の国守に使いを出します。
そして賊を迎え撃つため博多に軍勢を集めることを決意します。
これは、高校の日本史で習った「刀伊の入寇」(といのにゅうこう)です。ちなみに、年号の憶え方は、刀伊の入寇⇒刀伊が来る⇒刀伊くる⇒1019る・・と簡単に覚えることが出来ます。
刀伊とは、中国東北地方から東部の松花江中流域で農耕や牧畜をして暮らしていた女真族です。その刀伊が玄界灘を越え九州を襲撃してきたのです。
藤原隆家は、36歳のときに、眼病治療のために眼科の名医がいる九州へ下りたいと願い出て、大宰権帥に任じられました。そして今回の刀伊の入寇が起こったのは,太宰府にきて5年後のことでした。
また、ここで物語を都に切り替え、道長の物語を作るよう依頼するシーンにすることで、太宰府で起きている緊迫と、都ののーんびりしたほのぼのとしたやりとりを見せ、対比させる演出もうまいですね。
(迎撃)
刀伊の賊軍を迎え撃つため、隆家を総指揮官とし、平為賢や双寿丸が博多警固所に入りました。
博多警固所は鴻臚館(こうろかん)のすぐ近くにあったそうです。
刀伊の賊軍は対馬、壱岐、能古島と侵略し次第に博多に近づいていました。
そして4月9日、博多警固所の見張りが、海上から近づいてくる刀伊の賊の船団を見つけます。
このとき、崖の上から浜辺を見張っていた藤原隆家は、まだ援軍が到着していないものの、上陸してくる刀伊の賊軍を戦闘で追い払うことを決めます。
そして、敵の小舟が浜に到着すると、音が鳴る仕掛けの鏑を付けた矢である「鏑矢」(かぶらや)を放ちます。
日本と刀伊では戦闘方法が違います。刀伊の賊軍は、初めて聞く鏑矢の音に怯え乱れます。そこに、双寿丸達が襲いかかり戦闘が始まります。この戦いで刀伊の賊軍は能古島へ敗走します。
さて、この戦闘で,気になった人がいましたよね。わかりました??
ジャッキーチェン!!?? まさかのジャッキーチェンのNHK大河特別出演!!
日本香港共作??!!
いえいえ、ものまねタレントの「ジャッキーちゃん」というそっくりさんです。
(深追いはしない)
やがて各地の武士も駆けつけます。藤原隆家は配下の武士に「対馬より先に進んではならぬ」と言い、当時朝鮮半島にあった高麗の領海には踏み込まないようにと伝えます。この外交センスは素晴らしいものです。
(まひろと周明)
松浦に向かうまひろと乙丸、それに周明も船越の港まで見送ってくれます。
旅の途中、雨が降り,一行は小屋で雨宿りをします。よく考えるとこの小屋は何でしょうか?金を払って借りたのか?それとも勝手に空き家に入ったのか?その説明がないので不明です。誰の所有物でしょうか??
その小屋で過ごす3人、乙丸は寝ますが、まひろと周明はしんみりと語り合います。
まひろは周明に、結婚して夫を持ったものの、わずか2年半で死別したと打ち明け、
周明も妻を持たなかったことを話します。
さらに、まひろは「光る君の作品」が完結し、宮中勤めを辞め、娘の藤原賢子は自立しているため、「もう私には何もないもの。これ以上、あの人の役に立つことは何もないし、都には私の居場所もないの。今は、何かを書く気力も湧かない。私はもう終わってしまったの。終わってしまったのに、それが認められないの」といい涙を流します。
さらに「書くことがすべてだったの。違う生き方なんて考えられないわ」とまで言います。
これを聞いた周明は「俺のことを書くのはどうだ。親に捨てられて宋に渡った男の話は面白くないか。駄目か」と言い、「松浦にまで行きたいと思った友のこととか、親きょうだいのこととか、何でもよいではないか。そういうものを書いてる間に、何か、よい物語が思い浮かぶかもしれない。書くことはどこででもできる。紙と、筆と、墨があれば」と励まします。
この2人の会話の最中、乙丸は熟睡中です。
まあ、ここまで、まひろと周明の仲を深めておいて・・・
(賊が来た!!)
夜が明け、まひろたちは港に向かって海岸を歩いています。
途中、周明は「松浦に行って思いを果たしたら、必ず大宰府に戻ってきてくれ。そのときに話したいことがある」と言い、まひろは、うなづきます。う~ん,意味深。愛の告白か??
・・・と、そのとき、突然茂みの向こうから悲鳴をあげて逃げ出す村人たちと遭遇します。なんだ!!??
逃げ惑う村人のひとりが、3人の姿を見て、「逃げて!」と叫び、周明がまひろの手を取って逃げようとします。
その瞬間、逃げてきた男の背に矢が刺さり男は倒れます。刀伊の賊達の襲来です。
まひろは村人達といっしょに賊に囲まれます。すでに、その場で斬られた村人もいます。絶体絶命です。
賊の1人がまひろを捕まえようとします。そのまひろをかばう周明に、賊が刀を振り降ろそうとした、その瞬間、一本の矢が賊を射抜きます。援軍です。
双寿丸たちが駆けつけ賊を蹴散らし、その場で乱闘が始まります。
(まさかの!!)
周明はまひろの手を引き逃げますが途中、まひろが足がもつれて転倒します。
すぐに周明が手をだし、まひろを引き上げようとします。
そのとき・・・敵の矢が周明の心臓に命中し周明は仰向けに倒れます。
えっ!!まさか周明!!??
このとき、ナレーションも音楽も何もない無音です。実にうまい演出です。。
こうして強烈な印象を残し今回のストーリーは終了します。
ええええええ!!周明!!!!
~次回に続く~
※よく考えたら、道長の出番あったのかな??印象にないなああ・・・という回でした。
