本日はApple枠です。
AppleVisionProでは標準機能として同一ネットワーク、同一AppleIDのアカウントでログインしているMacに対してMacバーチャルディスプレイ機能を使用することでMacの画面をVisionProで見ることができます。
ただ見るだけではなく画面サイズを拡張することが可能で、映画館のような大画面で作業をすることができます。
この時VisionProで起動しているSafariなどの非没入型アプリケーションはそのまま維持されることや、使用しているマウスやキーボードはそのままMac、VisionProで兼用で使用できるようになるため、実質VisionProを使用してPC作業の幅を拡張することができると言えます。
これはHoloLens時代もアプリケーションを使用することで可能でした。(HoloLnesとWindowsPCで)
しかしVisionProとWindowsは互換性がなく、そのままで拡張ディスプレイとして使用することが困難です。これに対する一つの解としてGoogleRemoteDesktopを使用するという手段がありますが、この手法ではSafariやGoogleChromeのスクリーンをリモートデスクトップで占有してしまうことや、VisionProの音源が排他的であるため、GoogleRemoteDesktop中に別で音源を流したり、リファレンスのYoutube動画を見るということができません。
つまりかゆいところに手が届かないです。
今回はMoonlightとSunshineと呼ばれるツールを使用してAppleVisionProとWindowsPCを接続、画面を拡張していきます。
〇環境
・Windows11PC Windows11Homeで動いています。
・AppleVisionPro VisionIOS26
・TailScale
〇Sunshine、Moonlightとは?
SunshineおよびMoonlightはセットで使われる「自宅クラウドゲーミング環境」を構築するための非常に人気の高いOSSプロジェクトです。
もともとはその名の通り屋外などで遠隔でゲームを遊んだりすることが思想として設計されているため、高画質低遅延なプロジェクトです。
Sunshineがストリーミングサーバー環境を構築しMoonlightがそれにアクセスするクライアントアプリです。
本来同一ではないネットワークで接続する場合はポート開放などセキュリティに関する設定や高度な知識が必要であり、筆者はセキュリティに関する知識は専門ではないので、正直筆者には困難です。
そこで今回はTailScaleを使用して外部ネットワークからでもアクセスできるようにしていきます。
TailScaleは簡単にVPN環境を構築できるソリューションです。
Windows、Android、Mac、iOS、Linuxに対応しており、VisionProもアプリストアから入手することができます。同一アカウントでログインすることでTailNetに入ることができます。これはTailNetに存在するデバイスを仮想的にあたかもローカルネットワークとしてアクセスできるというものです。
〇WindowsPC側の設定
WindowsPC側はVisionProに映像を出力するためのストリーミングサーバーとして機能させたいため、Sunshineを導入します。
今回はsunshine-windows-installer.exeをダウンロードしました。
導入後Windows側のSunShineを起動します。

起動するとブラウザが起動し接続がプライベートではありませんと表示されます。詳細設定から続行します。

初回起動時はアカウントの作成が求められます。
ここで入力したアカウント名、パスワードはAppleVisionProで接続する際に必要になりますので、必ず覚えておいてください。

登録が完了すると一度ログインを求められます。先ほど入力したアカウント情報を使用します。

正常にログインすると完了です。

〇Apple Vision Pro側
AppStoreでMoonlight Game Streamingを検索しインストールします。

AppleVisionPro側のMoonlightアプリを起動し、Add Host Manuallyを選択しPC側のTailScaleのIPアドレスを入力します。 正常に接続できるとSunshineを導入したWindowsPCの名前が表示されます。

初回起動時はペアリングが求められます。

ペアリング画面がVisionProで出ている状態でWindows側のSunshineから上部メニューPinを選択し、VisionPro側に表示されているピンコードを入力します。

正常に接続が完了するとDESKTOPとSTEAMの画面が表示されます。

ここでDESKTOPを選択することで、PCに接続することができます。

以上でSunshineとMoonlightを使用したWindowsとAppleVisionProの接続ができました。
次回は設定周りを見直し高画質化を行っていきます。