HoloLensの開発ツールであるMixedRealityTookKit(MRTK)の最新バージョンである2.2.0が先日リリースされました。
最新バージョンでは実験的要素も多く入っており、今回は前バージョンとの変化を見ていきます。
ドキュメントはこちらです(英語です)
●対応プラットフォーム
・Microsoft HoloLens 2
・Microsoft HoloLens (1st gen)
・Windows Mixed Reality Immersive headsets
・OpenVR
・(Experimental) Mobile AR
●Version 2.2.0での新機能
・Camera Settings Providers(カメラ設定プロバイダー)
カメラにSeting Providerが追加されました。
これらのコンポーネントによってプラットフォームごとにカメラをカスタマイズできます。
2.1.0から移行した場合現在のプラットフォームにCameraSettingsProvidersが構成されていない場合2.1.0での動作が適応されます。
・カーソルサイズの変更
DefaultCursorプレファブは距離(レイキャストのヒットポイント)に基づき動的にサイズが変更されます。
プラットフォームの違いを考慮してAnglar Scale(角度スケール)が使用されます。
・方向指示機能
HoloToolkitに含まれていた視野角外にあるオブジェクトの位置を指示する機能が再導入されました。
これを使うことでユーザーがオブジェクトを見失うことがなくなり、より質の高い体験を可能とします。
・フィンガーチップカーソルの移動と照準
フィンガーチップカーソルの移動と位置合わせがHoloLens 2の動作によりよくマッチするように更新されました。
・GridObjectCollectionに新しい配列がサポートされるようになりました。

GridObjectCollectionに関しては次を参考にしてください。
・GridObjectCollectionのLayoutDirectionが修正されました。


MRTK 2.1以前では、GridObjectCollectionは、レイアウトが[RowsThenColumns]または[ColumnsThenRows]であるかどうかに関係なく、常にコンテンツを最初に垂直に、次に水平にレイアウトしていました。 MRTK 2.2では、レイアウトが[ColumnsThenRows]の場合、コンテンツは最初に水平方向(列ごと)に、次に垂直方向(行ごと)にレイアウトされます。 コレクションレイアウトが[RowsThenColumns]である場合、最初に垂直方向に、次に水平方向にレイアウトします。
・InteractableToggleCollection の機能強化
[InteractableToggleCollection]がグループ内のトグル状態を適切に更新するようになりました。 新しい[InteractableToggleCollection]インスペクターも追加されました。
・MixedReality captureの設定(実験的)
HoloLensでのキャプチャ(録画)では、光学ディスプレイより若干上にキャプチャ用のカメラが内蔵されているため、近くのものの描画の場合ユーザーが見ている映像とずれがある場合があります。
今回実験的機能として補正ができる設定が提供されています。

・モバイルAR
AndroidおよびiOSの携帯電話とタブレットでモバイルARをサポートするために、実験的なカメラ設定プロバイダーが追加されました。
このプロバイダーには、UnityのAR FoundationとAR CoreまたはAR Kitパッケージをプロジェクトにインストールする必要があります。 プロバイダーは、GitHubおよび[NuGetのMicrosoft.MixedReality.Providers.UnityARPackage]を介して配布されます。
・MSBuild for Unity
MRTKは、NuGet依存関係(Microsoft.Windows.MixedReality.DotNetWinRTなど)の自動取得を可能にするMSBuild for Unityをサポートするようになりました。 これはオプションのインストールで、[Mixed Reality Toolkit]> [Utilities]> [Configure Unity Project]メニュー項目を使用して、プロジェクトのロード時に実行できます。
・HoloLens 2のBoundingBox用の新しいオーディオクリップ
HoloLens 2スタイルのBoundingBoxUXコントロールは、新しいオーディオクリップを使用して、シェルエクスペリエンスによりよく一致するようになりました。
・PressableButtonHoloLens2アイコンリフトのフォーカス
PressableButtonHoloLens2 UXコントロールは、HoloLensシェルエクスペリエンスと同じようになりました。

・空間メッシュとハンドメッシュのためのPulseShader
HoloLens 2シェルの動作を再現するために、空間メッシュとハンドメッシュに実験的なシェーダーが追加されました。
・Scrolling Object Collection(実験的)
実験的機能としてScrolling Object CollectionUXControllがMRTKに追加されました。 このコントロールはもともと、HoloLens 2を箱から出してすぐに体験するために作られました。

・MRTK profiles でキーワードを検索できるようになりました。
プロファイルの中でキーワードを検索できるようになりました。
・Surface Magnetism SolverとHand Rayのサンプルシーンの追加
新しいサンプルシーンが追加されました。

・Windows MixedReality深度再投影設定の追加
開発者によってアプリに必要な深度再投影方法を設定できるようになりました。
