健康診断の結果説明資料には血圧、コレステロール値、血糖値などの基準値(この範囲なら問題なしの正常基準値)の範囲が書いてある。健診結果の値がこれよりちょっとでもはみ出ていると異常の烙印を押される。まずこれに非常な違和感を覚える。なぜなら健康者健診値頻度の正規分布において上下何パーセントかを切り捨てた範囲も正常な基準値範囲だからである。つまり、この範囲にある正常者が異常と判定されてしまうのである。
これに輪をかけて私が違和感を覚えるのは、年齢等個人差を全く無視した基準値であることである。例えば血圧の基準値が一番分かりやすい。自分は今年の御年84歳と6か月だがそんな超高齢者が若者と同じ130が正常上限ですよと言われても心底困る。そんなこと言ったら老人全員が病人である。どこに科学的根拠があるのか。それは薬屋の見え透いた儲け戦術だからと揶揄されるが、揶揄どころかドンピシャの真相だと思う。そんなこんなでもやもやしていたら、一瞬にして濃霧の底から救い出してくれる結構な雑誌に出会った。

この雑誌に「本当の基準値大公開」という章があり、ありとあらゆる検査項目の正常な基準値範囲が20~79歳まで5歳刻みに男女別に網羅されている。監修者は東海大学医学部名誉教授大櫛陽一氏。こんな結構なデータに遭遇したのは初めてである。

引用
「基準値の問題は、老若男女ごちゃ混ぜという画一的で乱暴作られた点にある。男女も年齢差も無視。加齢に伴う血圧上昇は正常な変化。高齢者が若い世代と同じ基準で診断されると正常範囲から外れて本来不要な薬がどんどん処方される。長期に亘る不適切な服用で寿命が縮まることになる。大櫛医師は渾身の調査研究による基準範囲を作成した。同医師は製薬会社、健康食品企業の支援を一切受けず、全国45か所の健診実施機関より70万人のデータ提供を受けこれを統計的に基準値を推計した。」
以下にその一覧表を表示しておくので、ご自分の検査結果の数値と比べてみてください。



