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お墓と、防草工事

(この記事の字数 約1600字)

 

 

母方の先祖のお墓が、大阪にある。

 

 

自分が小学生だったころ、

そのお墓におばあちゃんといっしょに

よくお参りしていた。

 

 

おばあちゃんは

毎日朝夕、家にある仏壇にもろうそくを欠かさず、

そのお墓にも月に1回は行っていたんじゃないだろうか。

 

 

おばあちゃんといっしょにお墓に行ったときは、

帰りに定食屋さんで食べる

かやくご飯のついた定食が楽しみだった。

 

 

自分が30歳をすぎてしばらくして、

そのおばあちゃんはなくなった。

 

 

自分の親が

そのお墓をつぐことになった。

 

 

でも、そう頻繁には行くこともできずに、

いつの頃からか

そのお墓に行くのは年に1回くらいになっていた。

 

 

 

 

その年に1回の墓参りに、

自分と、自分の親とで行く。

 

 

でも、年に1回しか行かないものだから、

お墓は簡単に荒れてしまうのだ。

 

 

墓石の左右に植え込みがあるんだけど、

1年後に行くと

高さ50センチくらいの植栽のうえに

1メートルを超えるような灌木(かんぼく)が突き出ていたりする。

 

 

お墓の敷地も土なので

そこにススキのような草が背丈くらい、

いっぱい生えてくる。

 

 

お墓参りをするたびに

それらの灌木をのこぎりで切断したり、

草をはさみで切ったりしなければいけなかった。

 

 

それがここ数年、いや

10年くらいは続いただろうか。

 

 

しだいに

賽の河原(さいのかわら)で石積みを繰り返しているような、

そんな気分になってきた。

 

 

たとえば。。。

 

 

株式とか債券のような資産を持っていると、

配当金とか受取利息のようなお金を

定期的に受け取ることができるのだという。

 

 

それは、

自分に定期的に甘露(かんろ)をもたらしてくれるような

甘い幸福な富なのだ。

 

 

でも、うちのお墓はちがう。

 

 

お墓参りをして

灌木とか雑草とかを疲労困憊(ひろうこんぱい)しながら取り除いても、

1年後にそこに行けば

やっぱり同じような灌木や雑草が

同じような背丈で生えていて、

それを取り除くための重労働を強いられるのである。

 

 

つまり、

甘露をもたらしてくれる株式とか債券とかいった資産とは反対に、

このお墓、このお墓のある地は

定期的にうちに苦を産出してくるということだ。

 

 

このかたちは、非常に悪い。

 

 

自分はそう思った。

 

 

うちのお墓の周囲にある、よそのお墓の様子をみてみると、

敷地が土ではなく

玉砂利でおおわれていたりしていた。

 

 

そういったところでは

雑草もあまり生えないようだった。

 

 

うちも先祖が玉砂利とかのお墓にしてくれていたら

子孫が苦労することもなかったのに。。。

 

 

思わず、そんな罰当たりな感想も心をよぎる。

 

 

うちも玉砂利のお墓にしようか。

 

 

でも費用は?50万くらいはかかるんだろうか。。。

 

 

そんなことを思いながら、

自宅のパソコンでいろいろ調べてみた。

 

 

すると。。。

 

 

ガンコマサ(マサファルト)という、

草の生育がむずかしくなるような非常に固い土を敷き詰めて、

そのうえに砂利を敷いてくれるような防草工事が

6万円くらいでできることがわかった。

 

 

6万円もあれば、

温泉旅行に行ったり、楽しいことに使う

使い道もいろいろとあるかもしれない。

 

 

でも、これは人によって違うと思うんだけど、

自分は、楽しいことにお金を使うよりも、

苦しみを消すことにお金を使うほうに

意義を見出すタイプなのだ。

 

 

6万円を出すくらいで

毎年毎年、終わりのない賽の河原の石積みのような

灌木の除去、雑草の除去という重労働を終了させる

ことができるのなら、安いものである。

 

 

それで去年、

石材店にお願いして防草工事を施工してもらった。

 

 

できあがったお墓は砂利が敷かれて

きれいになっていた。

 

 

お墓参りはもう少し先のことになりそうだけど、

以前のように

背丈ほどの灌木とか雑草とかは

もう生えてこないような気もする。

 

 

何度やっても終わりのないような

賽の河原の石積みのような困苦。

 

 

それを、今後はいっさい発生させないように、

後戻りをしないような変化を加える。

 

 

そこに1つの、文明の恩恵のようなものを感じた。




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