
修理をしてまで使おうというのは、メーカーや、そこが生産する道具への一定の信頼だと思う。壊れるまで使ったけどまた同じように使いたいという気持ちの現れだ。グランドセイコーのクォーツ式の時計が電池切れになったときも似たようなことを思ったし、だいぶお世話になったせいか「金を貯めて上位機種を買おう」と考えるようになった。
いつも外出するときに使っているソニーのデジタルカメラを床に座っている膝の上からゴトンと落としたら次の日から電源が全く入らなくなった。カメラは落とすなという話で、あとは当たりどころが悪かったんだと思う。今までそんなことはなく多少ラフに使ってもついてきてくれたのだ。
何かと物入りの時期についてないなぁと思いながら、修理するか相応のものを探すか悩んでいたが、同じような性能のものを買おうとすると価格的に少し厳しい。あと、高級コンパクデジタルカメラの選択肢が随分と少なくなっていた。よそのメーカーのもので安めのものを買おうかと思ったけど、すぐに「ソニーの色がしっかりと乗っている感じの写りが好きなんだから、他のものを買ったところでどうにかなるわけでもなるまい」と思い、スマートフォンを脇にやりその日は眠りについた。
修理に出しにサービスセンターに行って、電源が入らなくなった理由を話すと「それくらいの高さからの落下だとかなり珍しい」と言われた。使用年数から二次電池やそれ以外の部分にも負担がかかっている可能性もあるとのことで、大田いくらくらいかかるのかを聞いた。作業工賃としてまず一定金額がかかり、状態のよって交換するパーツが変わるので、さらに金額が増えていくとのこと。
それでも「直るんだ」という気持ちが強くて、ぽろっと「現行機を買おうかなと思ったら20万くらいするからどうしようかと思った」と心情を話したら「これは修理して使っている方も多いので、直して使ったほうがいいです」と教えてくれた。修理に出したカメラはRX100 M4というモデルで、このシリーズは奇数番が名作とされることが多いが個人的には偶数版のマイナーアップデート程度の方が生産体制もこなれて来るだろうと思って買ったものだ。

時計もカメラもそうだけども、その辺の「モノへの信頼」の根源はなんだろうかと思いながら雨の都心を歩いていたが、今日履いていたRED WINGのチャッカブーツは間違いなくその一つだ。こいつもなんだかんだで結構修理をしているが、表革もライニングもしっかりしているのでいくら履いても型崩れしない。そのおかげでブーツの割に無類の脱ぎ履きの良さを実現しているのが非常にありがたい。雨にも強い。くるぶし部分がくたっとならないコンバースのオールスターというとわかりやすいだろうか。紐を通す穴が少ないチャッカブーツという靴の構造も寄与しているのは確かで、こういうタフなチャッカブーツも高級コンデジのようになかなか手に入らなくなったな……と思ったりした。
今週の物販