
ゲームで使うミニチュアを缶に入れて持ち歩きたい。そう思ったのは保管と運搬の観点からの判断だった。特にボックスゲームと呼ばれるような10体前後のミニチュアはそのように運んだ方が適しているように思えた。ベースと呼ばれる台座の裏に磁石を仕込んで、缶の中に配置する。そうしてカバンの中に入れる。
ポケットモンスターにはオシャボという考え方がある。それは、ポケモンを入れるモンスターボールにこだわることで、最初は何をいっているか全くわからなかった。ただ、ポケモンの色に合わせたり、珍しいボールを使ったりというその行為と、ミニチュアを入れる缶は私の中で容易に接続した。ああ、そういうことか。丸ノ内の資生堂で缶入りのサブレを買って「この中にミニチュアはキレイに入るだろうか」とワクワクしていたら、当たり前のように缶はラッピングされ、お渡し用の袋と一緒に紙袋に入れられた。

資生堂パーラーのサブレはネクロムンダのミニチュアが20体くらい入った。これは25mmベースといわれる台座の大きさの関係だろう。箱の深さも特に問題ないし、なによりもグレーとネイビーのストライプがどことなくシックでかっこいい。
こういったお菓子の缶をよく見てみると、作られ方の違いなどから箱の外寸からは中の様子が伺えないことに気づく。積み重ねられるように上げ底になっているものなどは特にそうだ。そして、さらにいうと、入れるミニチュアのサイズも一定の大きさではないのが難しい。特に、高さがそれに当たる。極端に長い帽子や、羽根飾りは正に「思ったよりも高さがあるな」なんて思わせるには十分だし、無理に入れようものなら折れてしまう。無論、ミニチュアを入れたいから内寸を教えてくれ、なんていうことを聞くことは難しい(というか迷惑だと思われる)。

ガトーフェスタハラダのグーテ・デ・ロワ 蜷川実花フラワーパッケージ/化粧缶ミニは深さも大きさも十分という感じで、とても気に入った。強いていうなら底面が正方形に近い形状なので、リュックなどに入れにくいところがネックだが、缶のデザインもキャッチーでとても良い。購入するか悩んだサンリオとのコラボモデルも、同じサイズで展開しているのがありがたく、ブラッドボウルのミニチュアが1チーム入る。
ギリギリ入るかなと思ったら結構余裕があって、これはいいなと思ったのものを最後に紹介する。それは麻布かりんとの、名画と共に時を楽しむ「KARINTO MUSEUM」シリーズだ。缶のデザインがとにかくよく、サイズ感もコンパクトで申し分ない。
お菓子の缶を、デパートや駅ビルでウロウロと見ていると気づくのは浅いものが多いことと、そもそも缶自体が減っていることだ。ただ「良いお菓子は缶でしょう」という思いがあるからか、しっかりと売り場に並んでいるのはありがたい。ミニチュアが入る程度の深さのある缶というと55mm〜60mm程度は最低限欲しいというのが個人的な感覚。とはいうもののミニチュアのポーズによってその辺は分かれるので、とりあえずガトーフェスタハラダかな……という気もした。

何で運ぶかなんていうのは、どうでもいい話なので、運ぶだけなら色々と手段があるように思う。ダイソーの缶は使ったことがあるし、無印のトタンボックスも悪くない選択肢だ。ただ、そうではなく、どんな缶を選ぶのか悩むのが楽しいという場合にはポケモンのオシャボのような魅力がある。実際、缶を探そうと思いながら百貨店や駅ビルをうろつくのはいい時間だ。
部屋の一角に色とりどりの缶が、ガチャガチャと積まれていて、中身はミニチュアであるという状況が、遊び道具を面白おかしく保管しているようで、とてもリラックスしているように感じられる。
今日の物販