
(橋下氏が自分の受けた英語教育に憤激しているのは、党のネーミングでしくじったせいか 笑)
一部では有名なお笑い話なのですが、石原・平沼氏らの復古主義政治家が合流する以前から、橋下代表の日本維新の会の英語表記は「JAPAN RESTORATION PARTY]とされていました。これはネイティブが読むと「日本復古の会」という意味に取れるのだそうです。
「明治維新」は徳川幕府を倒して、天皇の王政を復古するという天皇親政の“復活”だったことから、 「MEIJI RESTORATION」と英訳されています。そこから、日本維新の会も「JAPAN RESTORATION PARTY」と訳した明治維新から取ったのですが、英米人から見ると英国史の王政復古(ピューリタン革命後の1660年にチャールズ2世に王権を返還したこと)をすぐに思い浮かべるのだとか。
名は体を表すと言いますが、なかなかの名訳だと思います。
橋下日本維新の会は英語表記で「復古の会」。道理で、昔の名前が出ています。

(デザインがどうしようもなく古臭い日本維新の会のロゴ)
というのも、そんな日本復古の会に合流して国会議員団代表をなさっている平沼赳夫氏が、安倍晋三首相に代表質問をしたのですが、その中身が凄かったのです。
なんと、冒頭から平沼氏の地元・岡山出身で幕末期に備中松山藩の財政再建に貢献した陽明学者、山田方谷(ほうこく)を紹介し、方谷による大胆な藩政刷新が、今後の改革の参考になると首相に提言したのですが、この紹介だけで全体の質問時間の半分ちかくを使っちゃいました。
安倍氏が衆議院選挙に初当選して初登院したときに週刊少年ジャンプを持っていたのを(笑)、厳しく叱ったのが平沼氏という師弟関係の二人ですから、先生が生徒に講義をしている気持ちだったかもしれません。
総選挙の争点8 あなたは支配者に奴隷的拘束を受けたいのか、自由に人間らしく生きたいのか
そのあと、平沼氏が 「所信にないことも質問する」と宣言して最初に聞いたのは皇統問題で、女性宮家に反対し、皇室典範を改正すれば男系男子による皇位継承を堅持すべきだとの立場かできるとして、皇室典範改正と皇統の存続について見解をただしたのでした。
「日本の皇室は125代男子で続いた世界で唯一の存在」
と述べたのですが、まあ、大事な問題かもしれませんが。。。。国政政党としての国会デビュー最初の質問がこれですか。大日本帝国憲法第一条の「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治スの感覚ですね。
そんな戦前回帰の復古主義感覚ですから、当然、そのあと平沼氏は
「違法な手段、不法な条件で意図的に改正された日本国憲法は問題」
として、日本国憲法を改正するのではなく、もともと無効だから破棄するという石原氏の持論「廃憲論」に触れ、安倍首相の憲法改正の認識を正しました。橋下維新の会と連携してきた「東京復古の会」も2012年10月に、日本国憲法を無効とし大日本帝国憲法が現存することを確認するという決議案を都議会に提出していますから、これは彼らの首尾一貫した考え方です。
この質問に応じて、安倍首相は、
「党派ごとに異なる 意見があるため、まずは多くの党派が主張している96条の改正に取り組む」
と阿吽の呼吸で答えたというわけです。
なぜ日本国憲法96条は憲法改正をしにくくしているのか 「笑顔のファシズム」に気をつけましょう 改訂版

(「我々臣民」と堂々と自称する東京維新の会)
平沼議員はそのあと、経済政策では競争原理を導入しろといい、TPPについては
「最大の同盟国アメリカの提唱ですから、話し合いには参加すべき」
といい、まるで橋下氏らに合流して新自由主義者になったかのような質問でした。そして、お得意の安保防衛分野では
「防衛費を思い切ってあげる覚悟が必要」
「集団的自衛権の行使を含む集団的安全保障、核攻撃に対するシミレーションの必要性」
など、タカ派全開で軍事大国化を主張しました。
他方、脱原発については全く代表質問で触れず、平沼氏は原稿には入れていたけれども
「時間のしばりで言えなかったことがあったのは残念」
と原稿を読む速度が遅く、読み上げられなかったと説明していますが、確信犯じゃないんでしょうかね。御年73歳という年齢のせいかもしれませんが。まあ、どちらにしても維新の会にとっては脱原発など人気取りのための方便ですから、質問しなかったのは実態を表してよかったのではないでしょうか。
まずまず、最初の総選挙では選挙違反で逮捕者続出、最初に出す法案がカジノ合法化法案という復古の会にふさわしい風格の代表質問だったと言えるでしょう。
前科前歴者がずらっと当選し、総選挙後1週間足らずで4陣営6人が毎日逮捕される日本維新の会
橋下維新の会の国会デビューがカジノ合法化法案 安倍総理・麻生副総理はカジノ議連の最高顧問 世も末です

(安倍支持者と石原・橋下支持者。キャラかぶってるなあ)
ほんとにレベル低いです。
よろしかったら上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
ゲンダイネット(2012年9月28日10時00分)
日刊ゲンダイ2012年9月25日掲載
橋下新党「日本維新の会」が今月12日、政党のロゴを発表したが、そこに書かれていた英語名「JAPAN RESTORATION PARTY」に、外国人から疑問の声が上がっている。
「RESTORATIONと聞いて、英語圏の人がすぐにイメージするのは、英国史における『王政復古』です。RESTORATIONの本来の意味は、復古や復活のこと。橋下新党を『日本復古の会』と読んでしまう外国人も多いのではないか」(英国人記者)
「維新」を広辞苑で引くと、「物事が改まって新しくなること」「政治の体制が一新されること」だが、「明治維新」は天皇親政の“復活”だったことから、 「MEIJI RESTORATION」と英訳されている。そこから、日本維新の会も「JAPAN RESTORATION PARTY」と訳したようだ が、米国を中心に取材活動をしているジャーナリストの堀田佳男氏も、こう指摘する。
「リストア=修復という言葉の通り、 『RESTORATION』だと古いものを元に戻す、というニュアンスになります。明治維新の直訳をそのまま使うのは、あまりいい訳とは言えませんね。ま して、これから新しいものを作っていこうという日本維新の会だけに、奇異に感じている外国人は多いと思います」
実は、維新の会にも同様の問い合わせがあるという。事務局の担当者は困惑気味に言う。
「確かに、英語の解釈では『王政復古』の意味になるのではないか、という声が寄せられています。ただ、この名称は執行部が決めたことですので何とも……」
右傾化が目立つ維新の会は、名が体を表しているように見える。
(日刊ゲンダイ2012年9月25日掲載)
にじむ「太陽」色 維新の代表質問は平沼氏 大阪から反発も
日本維新の会として第2次安倍政権発足後、初の衆院代表質問に立ったのは、平沼赳夫国会議員団代表だった。32年間の国会議員経験を持つが代表質問は今回が初めて。その中身は自らの思想や国家観を反映し旧太陽の党の主張が色濃くにじみ出る形となった。
維新は、石原慎太郎代表が衆院予算委員会で質問することを望んだため、平沼氏が安倍晋三首相に論戦を挑んだ。執筆した原稿は400字詰め20枚余。先週末、早朝3時に起き、一気に書き上げたという。
その5分の1を使い、まず地元・岡山出身で幕末期に備中松山藩の財政再建に貢献した陽明学者、山田方(ほう)谷(こく)を紹介し、方谷による大胆な藩政刷新が、今後の改革の参考になると首相に提言した。
「所信にないことも質問する」と宣言した平沼氏が最初に聞いたのは皇統問題。男系男子による皇位継承を堅持すべきだとの立場から、皇室典範改正と皇統の存 続について見解をただした。石原氏の持論「廃憲論」に触れつつ憲法改正の認識も聞き、安全保障問題では「防衛費を大幅に上げる決断を」と迫った。
ただ、維新の大阪サイドからの要望で文言調整した「脱原発問題」は時間超過で割愛するハプニングも。大阪側は反発し、平沼氏本人も「時間のしばりで言えな かったことがあったのは残念」と反省することしきりだったが、石原氏は「任せてよかった。彼は国士だ」と賛辞を贈った。(原川貴郎)
毎日新聞 2013年01月31日 東京朝刊
30日の衆院本会議で行った代表質問で、日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表が予定していた脱原発依存に関する質問ができずに終わった。橋下徹共同代表(大阪市長)が特にこだわって修正を求めた部分だっただけに、大阪系議員からは「話にならない」と不満も漏れた。
橋下氏は平沼氏と質問原稿を事前に調整。原発の安全確認体制の必要性を指摘する表現が弱い点に異を唱 え、現行憲法を廃止する石原慎太郎代表の「廃憲論」を紹介した部分にも懸念を示した。原発政策を巡っては脱原発依存に重点がある橋下氏と必要性を強調する 石原、平沼両氏ら旧太陽の党との間に溝があり、合流時にも最大の論点だった。大阪側と旧太陽側に食い違いがいまだにくすぶることが表面化した形だ。
結局、原発に関する部分は修正され、「段階的に原発依存からフェードアウトし、次第に脱原発を達成することが望ましい」と質問する予定だった。ところが、平沼氏が原稿を読む速度が遅く、読み上げられずに終わった。
平沼氏は質問後、記者団に「言いたいことは言ったが、時間の縛りで言えなかったことがあって残念」と 語った。橋下氏は脱原発依存の質問について29日に記者団に、「本質的な質問になる」と意気込みを示していただけに、大阪系の党幹部は「まいったな」と表 情をゆがめた。【木下訓明】


