
国家権力は国民に信託されて成立する。法律は国家が国民に義務を課すものだが、憲法はその上にあって、国民が国家に義務を課しそれを制限するものだ。
森川君はこう書きました。
『「立憲主義」でも、「民主主義」でも、心に響く「ロジック」は利用し、使っていきたいと思ってはいます。』
『私が守りたいのは、自分の家族と仲間です。そして、仲間は世界中にいます。そのために、民主主義でも憲法でも利用する、ということです。時には暴力と呼ばれる有形力だって必要かもしれません。』
何を守るために、誰と闘うのか 資本主義の時代のラディカルな対決点。ラディカルとリベラルの対話5
私の場合は、生まれた国の憲法がたまたま日本国憲法と言うとても素敵な憲法だったので、もう生き方にまで憲法が影響をしてきているので、憲法はただの道具だという発想は新鮮でした。
同じ法律家がそういうこと言うんだと(笑)。
さて、近代立憲主義に基づく憲法は、憲法で国家権力の手を縛り、権力の濫用を防いで、もって国民の自由と人権を保障することを目的としています。
そして、ドイツ憲法などの例外を除いて、多くの立憲主義憲法では価値相対主義を取っており、価値観の押し付けを国民に対してしないのと同時に、どんな思想の政府であっても憲法で手を縛られることになっています。
国家権力は国民が信託して委ねて形成されるべきものですが、それでも
「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する」
という格言は歴史的に証明された動かしがたい事実だからです。

国民が憲法を制定して国家権力を制限し、その濫用を防いで、国民の基本的人権を侵害しないようにするのが立憲主義。
森川君はこうも書いています。
『私は、階級闘争により、99%による、99%のための社会を作りたいと考えているのであって、1%側に支配され続けたいわけではありません。そして、私が守りたいものを守るためには、1%現在、合法化して独占している富や暴力を奪還(もしくは分配?とりわける?シェア?)する必要があるとも思っています。
しかし、「99%の人々」による政府ができても、その権力もまた必ず腐敗します。
「99%による99%のための政府ができたのだ」
と仮に時の政権が名乗っても、その権力もまた憲法に縛られ、憲法に違反する法律を作れば無効となり、行政行為もまた無効とされるのが立憲主義憲法です。
安倍政権もまた選挙で圧倒的多数を得たのだとして暴政をふるっていますが、そこに歯止めをかけているのが憲法なのです。憲法9条の枠で窮屈そうに悶えている安倍政権の姿こそが、まだ立憲主義が機能している証拠と言えます。
立憲主義とは、人々の命と暮らしを守るための安全弁なのです。



もう一度言いますが、権力は必ず腐敗し、権力は必ず国民の権利を侵害します。
ですから、私はどういう政党がどんな理念で権力を握っても、常にその権力を監視し、批判し続けます。
それが自民党だろうが民主党だろうが共産党だろうが新左翼だろうが、全く変わりはありません。
まさに、それが、日本国憲法のとる価値相対主義です。どの政権に対しても価値中立的に、憲法違反があれば批判し、憲法が保障する基本的人権の侵害を許しません。
たとえ、それが「1%」の人々の権利であっても、それを「99%」の権力が侵害するときは、私は断固として守ります。
それが私のリベラリズムです。
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