
昨日は少年事件デーだったので、うちの法律事務所に来たばかりの司法修習生Hさんと二人で、家裁での記録の閲覧、鑑別所での少年との面会、家裁での調査官とのカンバセーションに参加してもらいました。
司法修習生とは、司法試験に合格して、弁護士・検事・裁判官になるために司法研修所で勉強している準国家公務員のこと。1年の大半を日本全国にちらばって、法律事務所・検察庁・裁判所(刑事裁判と民事裁判)で勉強しています。
ロースクール生にとっては憧れの存在ですね。
今は、司法修習生は給与を月20万円くらいもらっているのですが、なんと来年から給与ではなくて、最高裁が金を貸すという体制になることに決まっていて、日弁連会長選挙では、非主流派の宇都宮候補陣営では貸与制を白紙撤回させるのが公約になっています。
最高裁が連帯保証人2人取って、司法修習生に金を貸して勉強させる。およそ、法の支配が貫徹しているはずの先進国では考えられない発想です。司法を担う未来の法曹は国費で育てるべきですよ。
それはともかく、法律事務所では司法修習生が来てくれたときのために、ある程度、さまざまなタイプの事件を用意しておくのですが、どこの事務所でも少年事件はめったにないので、うちのHさんは、ちょっとラッキー。
家庭裁判所では、家裁修習中のメンバーがぞろぞろ全員で会議室を移動しているのにばったり出会い、宮武クラスの合格者もいたのですが、あんな団体では審判も見れないでしょうから、Hさんのほうが家裁的には先行した感じ。
記録の閲覧・メモ作成、少年との対話もHさん主導でやってもらいました。もちろん、横について記録の読み方のイロハから丁寧にお伝えするわけですが、やはり、自分でやってみないとトレーニングになりません。
てなわけで、鑑別所では私は黙ってて、Hさんが少年と話し始めたのですが・・・うおお、関学の少年法ロールプレイングと同じ事態発生!沈黙の時間が長くて、私が耐えられない!やっぱ、最初はそうだよね。だからオンザジョブトレーニング(仕事をしながらの訓練)が重要だといわれるんだもんね。
また、少年が無口なの。真面目で無口。
話題に窮したHさん、いきなり、少年に突撃。
H「彼女、いるの?」
少「はい、います」(そうだったんだ。いないと決め付けて聞いてなかった)
H「つきあってからどれくらい?」
少「ここ(鑑別所)に入ってる間に、1年3ヶ月目になります」
H「それはよかったね」
少年は意味が分からず怪訝そうにしてました。
帰りのタクシーの中で。
H「いやあ、緊張しました」
私「そりゃ、はじめてだもん。しょうがないよ。
ところでさ、さっき、彼女のこと聞いてたよね?」
H「はい」
私「それはよかったね、ってどういう意味?」
H「いやあ、1年3ヶ月も続いてよかったね、ということで」
私「えええ?!そりゃそうだけど、交際している彼女がいるのに、1年3ヶ月目を鑑別所で迎えたわけでしょ?で、彼女と会えないし、電話やメールもできないのに、それはよかったね、は、ないんじゃないのお?」
H「ああ、そういわれればそうですね、そりゃそうだ、はははは」
私「なんじゃ、そりゃ、どわははは。。。。。。。ブログに書いていい?」
H「・・・・ええええ!?・・・いいですよ・・・」
で、書きました。
Hさん、感想コメントをお願いします。
写真は、司法修習生バッジ。
藍色が裁判官、赤色が検察官、白色が弁護士をあらわします。