
本当に耄碌(モーロク)したような感じなので、それだったら福祉の問題なのかなという気さえするのですが。
2016年2月6日、自民党の高村正彦副総裁は福岡市内で講演し、北朝鮮が「人工衛星」の打ち上げ実験を予定していることに関して、
「北朝鮮は最低300発のミサイルを持っていて、日本列島のほぼ全体を射程に入れている。
何十発ものミサイルを一緒に撃たれたとき、それをすべて撃ち落とすことは今の技術では到底考えられない」
と述べました。
こんなことを言ったら、日本に暮らす人々の血税を1兆円もかけているミサイル防衛網や、1隻2500億円で日本はアメリカを除き世界最多の5隻も持っているイージス艦とか、全部無駄だと言っているも同然なんですが、大丈夫なんですか、政府与党の副総裁として。

まあ、理屈もへったくれも国民の意見も、知ったこっちゃないと。
そして、高村氏はさらに続けて、
「北朝鮮の指導者に『日本を攻撃したら、間違いなくアメリカから叩き潰される』と思わせることが最大の抑止力だ。
極めて限定的な集団的自衛権くらいないと日米同盟がうまくいかず、北朝鮮の脅威からは国を守れない」
と言ったらしいんですが、日本が攻められたときに日本が自らを守るのはもちろん個別的自衛権の問題。そして、日本が攻められたときに日米安保条約を結んでアメリカ軍に助けてもらうのも、日本にとっては個別的自衛権の問題です。
集団的自衛権というのは
1 他国がアメリカを攻めたときに
2 日本が相手国を攻撃する
権利のことで、北朝鮮が日本を攻撃する場合とは何の関係もありません。
まさに、集団的自衛権の必要性を説いているようでいて、実は個別的自衛権の話をしてしまっているわけで、逆に集団的自衛権なんて日本の防衛にとって何の利益もないことを自ら自白しているようなものです。

自分で集団的自衛権の行使は憲法上許されないって言ってたんですが、〇〇が進んで忘れちゃったんですかね。
同じ講演の中で高村副総裁は、自民党は現実的平和主義、社民党は空想的平和主義、共産党は戦略的空想的平和主義、民主党は刹那的戦術的平和主義だと述べたそうなんですが、理屈はどうでもいいからとにかくアメリカを助ける集団的自衛権を行使したいという高村副総裁は、むしろ、
妄想的確信的盲目的従属的戦闘主義
とでもいうべきでしょうか。


まさに妄想。
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- 2016/2/6 19:14 日本経済新聞
自民党の高村正彦副総裁は6日、福岡市内で講演し、北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射通告を念頭に、安全保障関連法の意義を重ねて強調した。「(安保法により)限定的な集団的自衛権を備えないと、日米同盟がうまくいかず、北朝鮮の脅威から国を守れない」と述べた。
同時に「北朝鮮は最低300発の中距離ミサイルを持ち、日本全体をほぼ射程に入れている」と指摘。「北朝鮮の指導者に、日本を攻撃したら米国につぶされると思わせるのが最大の抑止力だ」と説明した。〔共同〕
2016年2月6日15時33分 朝日新聞
■高村正彦・自民党副総裁
(安全保障政策で)私たちは現実的平和主義だ。社民党は空想的平和主義。日本共産党はどうかというと、(戦後の)憲法制定議会で野坂参三さんが「自衛の戦争もできないなんてそんなバカなことがあるか」と言って、吉田茂(元首相)さんが「自衛の戦争もできない」と言った。本当は共産党は自分たちが政権を取った時は軍隊(を持つべきだ)と思っているが、いま多くの人は空想的平和主義でも良いと思っているなかで、戦略的に空想的平和主義のふりをした方が得だと思って、戦略的空想的平和主義(を主張しているの)ではないかと。断定はしませんが。
民主党はどうか。民主党の中には現実的平和主義の人はたくさんいるけれど、(昨年の衆院憲法審査会で安保法制について)憲法学者3人が「これは憲法違反だ」と言ったとたん、「これで戦ったら自民党をやっつけられるかもしれない」と思って、刹那(せつな)戦術的空想的平和主義になった。岡田(克也代表)さんだってもともとは現実的平和主義ですよ。(岡田氏はかつて)「十把一絡げに集団的自衛権を認めるのはおかしい」と言っている。岡田さんは限定的容認論だなと私はその時は思ったんです。調べてみると、前に限定的容認論ととれるようなことを言ってますよ。
早く現実的平和主義だということを打ち出してもらわないと、民主党が社民党の道をたどる。それは二大政党論者の私にとっては非常に良くないことなんで、早く思考停止をやめて、現実的平和主義の道に立ち戻って頂きたい。(福岡市での講演で)
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